『アフガニスタン 地獄の日々』
DAYS OF HELL(1986年イタリア)
監督 アンソニー・リッチモンド(トニーノ・リッチ)
脚本 ジャコモ・テスタ
原案 ティト・カルビ
トニーノ・リッチ
出演 コンラッド・ニコルズ(ブルーノ・ミニッティ)
リチャード・レイモンド(オッタヴィオ・デルクア)
原田 貴和子
ウェルナー・ポチャス
スティーヴ・エリオット(ステリオ・カンデリ)
■ストーリー■
アフガニスタンを使用された毒ガス兵器の証人で、現地で医療活動を続けるサンダース博士の父娘を消そうとソビエトとアメリカは手を組むことに。
今は民間人となっているウィリアム大尉率いるチームにアメリカ政府から、博士父娘を救出するように依頼があるのだった。大金と引き換えにこの依頼を受けたウィリアム大尉は早速、アフガニスタンへ。
ゲリラに協力しながら博士父娘のもとへ近づく大尉たちだったが、大尉はすでにこの依頼に裏があることに気づき行動を起こすのだった。
■感想■
原田貴和子映画デヴュー作のイタリア戦争アクション映画。
日本では、当然劇場未公開でVHSが東宝よりセル&レンタルされていたはず。
角川も力をいれていたはずなのに、なぜか、イタリアのマカロニ戦争アクションがデヴュー作とは、どういうことだったんでしょう??
しかも、トニーノ・リッチ(アンソニー・リッチモンド)監督の作品!!
トニーノ・リッチ監督といえば、サスペンス系のサメ映画と思わせておいて、ラストなぜかエイリアンとの遭遇物にある『人食いシャーク バミューダ魔の三角地帯の名謎』(1978年)や、マッドマックス2系のどうしようもない亜流『ラッシュ 地獄からの脱出』(1983年)、サメ映画系と思いきや犯罪物『死海からの脱出』(1987年)等々を撮るザ・B級監督!(ほめてます)
エンターテイメント映画ファンから見れば、実はマカロニ戦争アクションや、マカロニホラー映画とかに出まくってもらった方がうれしいんですが…。
今作のあとは、観る気も起きないような邦画にばかり出演していますが、自分的には、やはりイタリアのアクション映画、ホラー映画、ジャッロ映画とかに出演しまくって欲しかったですね。せめて10本くらい。
ホラー映画とかに出まくったら、カトリオーナ・マッコールみたいに、ホラー映画祭とかにもゲストで呼ばれたのに。
まぁ、原田貴和子さん本人はエンターテイメント作品が好きじゃないかもしれないから何とも言えないですけどね。
いかにも低予算で、迫力のない銃撃戦や爆発シーンの数々!
ストーリー自体も主人公たち4人で任務を遂行しようとするいつものB級アクション映画!
でも、音楽は盛り上がる!さすがイタリアのエンターテイメント映画!
低予算といっても、エキストラも大勢出てきますし、ジープやトラックが何台も出てきますし、なんとヘリコプターまで飛んでます!!ちなみにヘリコプターは他の作品のシーンの流用かもしれませんが…。
ゲリラに協力したり、戦ったりしながら、映画が中盤にかかると、突然主人公の大尉が、「この依頼は怪しい」と言い出します!!
「えーっ、なぜ、わかったの??」
あまりの洞察力に、ビックリ!!洞察力というより超能力か??映画を観ている観客にしか分からないことを言い当てちゃいます!!さすが、こういう任務を任せられるプロ!
こういうジャンルのイタリア映画が好きな映画ファンなら、楽しく観れます!! 65点
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます