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日曜洋画劇場40周年

2006-12-11 01:50:18 | 映画、DVDに関する雑記
 2006年12月10日の日曜洋画劇場は、40周年特別企画ということで、トム・クルーズの『ラストサムライ』(03年)を放映してました。時間枠も45分も延長して23:39まで使って放映ですから、力の入れようがうかがえるってもんです。視聴率が良いと良いですね。
 『ラストサムライ』の感想は、また、後日にするとして、今日は、日曜洋画劇場について記事にします。

 40周年特別企画が、1週だけなの??ってことです。なんか、さみしいですね。それで、放映するのも『ラスト サムライ』だなんて、少し悲しい。(時間枠延長は素晴らしいですけど)

 できたら、こんなラインナップで、1ヶ月くらい特別企画のプログラムで放映して欲しかったです。
 あ、日曜洋画劇場の枠使わなくても良いですから。わざわざゴールデンタイムにお願いなんかしませんから。土曜深夜や、日曜の昼間ででも使って映画を放映して欲しかったです。日曜洋画劇場で思い出深い作品で、また、ぜひ放映して欲しかった作品を並べてみます!

 @KOBAが、希望する映画は、当然

■『探偵マイクハマー俺が掟だ!』(82年)

 このアクション映画の最高傑作を、ゴールデンタイムで、初放映してくれたのは、確か日曜洋画劇場でした。良い時代でした。オリジナル版のランニングタイムは111分なので、20分くらい時間枠延長して140分枠で吹き替えで放映してくれれば、ほとんどノーカットなのに!(もうボカシシーンは、TVなんで許すから、放映して欲しい)
 なぜか、この80年代最高の映画(ということは90年代、2000年以降の作品を含めて、@KOBA的には、最高って意味です)が、なぜか、未DVD化作品なんですよね。でも、どうせワーナーだし、DVDが出ても、吹き替えついてなさそうだし、ついててもTV音源使用だろうしね。TVでノーカットで放映して欲しいです。土曜深夜で良いですから。


■『マニアック・コップ』(88年)
 
 日曜洋画劇場で放映されたとき(TV題『地獄のマッドコップ』)に、確か本来無いラストシーンを足して放映したんですよね!なんという快挙!
 この足されたラストシーンは、無くても良かった気もしますけど、こんなことがあった(出来たんだ)っていう意味で、特別な作品です!『探偵マイクハマー俺が掟だ!』と同じく、今作の脚本も、@KOBAが最も好きな脚本家ラリー・コーエンでした!


■『真夜中の処刑ゲーム』(82年)
 
 なぜ、ゴールデンタイムに、こんな傑作B級サスペンス映画を放映できたんでしょう??昔は良かったです。(ビデオ題『反撃』)
 TV東京の木曜洋画劇場??って思うくらいの面白さのカナダ製の未公開サスペンス(超ホメてるんですからね)
 日曜洋画劇場では、『サイレント・ランニング』(72年)もTVで初放映しました。(この作品は、後になぜか劇場公開されました)こういうところも大好きでした日曜洋画劇場!


■『真夜中の野獣刑事 全裸殺人鬼を追え!』(83年)
 
 同じく未公開の傑作アクション映画!主演はブロンソンです!この作品が日曜洋画劇場で放映されたときは、狂喜しました!海外では、それなりに評価を得てるのに、なぜか未公開だった作品が突然のTV放映でしたから。今みたいにビデオも出てなかったし。
 サイコ殺人鬼を追い詰める、やりすぎブロンソン刑事がカッコ良かった!今作も、いまやDVDで(DVD題『殺人鬼』)発売されてるんですけど、DVDはなぜか、日本語吹替え無しですからね!TVの映画枠で放映して欲しい1本です。

 と、まぁ、こんな作品を日曜洋画劇場の40周年企画で放映してくれたら、すごくうれしかったのに!ちょうど4作品で1ヶ月で放映できたのに!

 本当は、『続・荒野の用心棒』(66年)とかも放映して欲しいですけど、今作はTV朝日っていうより、TV東京って感じですからね。最近(って言ってもここ10年以上前??)は、ここ2回の放映は確か、TV東京での放映ですからね。
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『Vフォー・ヴェンデッタ』イギリスが舞台?

2006-12-10 00:43:21 | SF
Vフォー・ヴェンデッタ
V FOR VENDETTA(2005年アメリカ、ドイツ)
 監督 ジェームズ・マクティーグ
 出演 ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ウィーヴィング、ステーブン・レイ、ジョン・ハート

 ■ストーリー■ 
 近未来のイギリスでは、アダム・サドラー議長による独裁政治が行われていた。TV局に勤めるイヴィーは、外出禁止の夜間に歩いているときに秘密警察に捕らえられそうになるが、謎のマスクをつけた“V”というテロリストに助けられるのだった。

 ■感想■
 アラン・ムーアとデヴィッド・ロイドのコミックを、『暗殺者』(95年)、『マトリックス』(99年)のウォシャウスキー兄弟が脚本を書いたSFムービー。
 今作の設定では、近未来、イギリスは、ある事件をきっかけに独裁国家になってます。一方、アメリカは、内戦が続くような混乱した社会情勢になってます。
 う~、ロシアや他のヨーロッパの国々や、日本、中国、中東とかはどうなってるんでしょう??少し気になりました!
 
 アメリカよりも、体制に批判的な国民の多いイギリスで独裁政権が、1つの事件をきっかけに成り立つとは思えないんですけど…。
 イギリスって、独裁国家にならないと思うんですけどね~。イギリス人のアラン・ムーアが作った原作の舞台がイギリスだからだろうけど、少し違和感がありますよ~。それとも、イギリスって独裁者による恐怖政治が起こりやすいんですかね。というより、そういう恐怖心が強いんですかね??良く考えたら「1984年」を書いたジョージ・オーウェルもイギリスの作家でしたからね。(映画版『1984』(84年)では、ジョン・ハートは主人公で出演してました。それが、いまや独裁者役ですからね)
 
 ナタリー・ポートマンがスキンヘッドになって話題になりましたけど、ほとんど、ストーリーにからんできません!ナタリー・ポートマンの“意思のある人間”としての成長物語として考えれば、彼女が主人公でも良いですけど、ストーリー上、特に必要なキャラクターじゃないかも…。

 単なる、ヒロインとしてのキャラクターだったら、あの尋問シーンにあんなに時間を割かなくても良いかも!いくらランニングタイムが132分もあるからって、時間のムダ使いかも。あと20分くらいカットしても全然OKでしょ!エンドクレジット入れないと、実質、本編は125分くらいだから、最近のメジャー作品としたら、そんなに長い方では無いですけどネ。

 あと、今作の、モチーフの1つにイギリスの「火薬陰謀事件」があるので、知らない人は、少し勉強しておいた方がいいかも。ガイ・フォークスの人形を燃やす11月5日の日の元になった事件です。
 「あ~、そんな日あったっけ??」って、どっかでまるっきり違う記事で、なんとな~くは知ってましたけど、全然知らないと、「え、なに?なに?」って感じになっちゃうかも。一応、オープニングの」前に説明するためのシーンが挿入されてますけど…。
 まぁ、その事件を知らなくても、あんまり影響は無いですけど、知ってた方が少し面白いとは思います。

 @KOBA的には、ウォシャウスキー兄弟の作品の中で評価すると『マトリックス』(99年)よりは面白かったです!でも、『バウンド』(96年)の方が、今作より面白いかも!でも、その前のスタローン、バンデラス、ジュリアン・ムーアの『暗殺者』(95年)(脚本のみです)が1番好きです!
 なんか、世間的な評価と違うかな…。(それは、いつものコトかな)

 まぁ、でも、少し時間が長いのが難点ですけど、ナタリー・ポートマンのスキンヘッドが見れるのと、そんなにつまらなく無いので1回くらいなら今作も見てみてもいいかもネ!60点
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『キーファー・サザーランドINガンブラスト』平凡B級アクション

2006-12-09 01:31:09 | アクション
キーファー・サザーランドINガンブラスト
DESERT SAINT(2002年アメリカ)
 監督 リチャード・グリーンバーグ
 出演 キーファー・サザーランド、メローラ・ウォルターズ、ジェイミー・シェリダン

 ■ストーリー■
 VIPを専門に暗殺する殺し屋バンクスは、雑用を女性にさせ暗殺が終わるとその女性を殺すと言う手口の殺し屋だった。砂漠で、バンクスが使用するタングステン弾で殺された女性が発見されたことで、FBIはバンクスが仕事を始めたことを知り捜査を始めるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 メグ・ライアン製作(ニーナ・R・サドウスキーと共同)、キーファー・サザーランドが殺し屋に扮したアクション映画。
 またまた、時間軸が行ったり来たりするシーンが、面倒くさい、思わせぶりアクション映画でした。本当にやめて欲しいです。この過去と現在が行ったり来たりするのって!大して効果が無い上に、ストーリーがわかりずらい!時間軸をずらして、描いた方が、スタイリッシュだとでも思ってるの??

 ただでさえ、ストーリー自体も大したコトないですし、もう踏んだり蹴ったり!ランニングタイム90分も長すぎ!このストーリーだったら、あと15分カットして下さい。もう、ダラダラしすぎ!描くことが無いんなら、90分も使わないで良いですから。オープニング前に、キーファー・サザーランドが違う暗殺を成功させるシーンとかがあっても良かったかも。予算が無かったのかな??無いものネダリしてもしょうがないですけど。そういうシーンとかが無いと、キーファー・サザーランドが凄腕の殺し屋に見えないです。だって、結局、今作の中では、FBI捜査官のセリフの中でしか、「凄腕」って説明されてないですもんね。暗殺を依頼したボスの部下じゃないですけど、「どこが凄腕??」って感じ。
  
 キーファー・サザーランドが、殺しに利用しようとするヒロイン、メローラ・ウォルターズも同じ標的を狙ってる殺し屋だったとか、連続殺人鬼だったとか、それくらいのヒネリを用意しといてくれないと、全然ビックリできないです!今作くらいの展開なんて、普通すぎ!でも、メローラ・ウォルターズも、キーファー・サザーランドを殺さない理由がわからないです。だって、暗殺を依頼したボスの部下とか殺してるんだから、すでに殺人犯ですから。キーファー・サザーランドを生かしておいても、時間かせぎにならないでしょ!
 そういうところが、いかにもB級アクション映画的です(いや、C級かも)。まぁ、こういう低予算アクション映画もたまには見ないとね。いつも、メジャー作品ばかりでも、つまらないですからね。

 とにかく、今作を見なければという積極的な理由が、あまり見つからない作品です。でも、キーファー・サザーランドの熱狂的なファンだったら見ても良いかも。それにしても、TVシリーズ「24」で大メジャースターになったのに、こういうB級アクション映画にも出演するキーファー・サザーランドって、実は、かなりアクション映画好きなの??でも、ギャラは高いんでしょうね。45点
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『レイヤー・ケーキ』おいしいケーキ

2006-12-08 00:16:07 | サスペンス
レイヤーケーキ
LAYER CAKE(2005年イギリス)
 監督 マシュー・ヴォーン
 脚本 J・J・コノリー 
 原作 J・J・コノリー「レイヤー・ケーキ」(角川文庫)  
 出演 ダニエル・クレイグ、ジョージ・ハリス、コルム・ミーニィ、シエナ・ミラー

 ■ストーリー■
 強盗よりも、麻薬を売ったほうが金になる。そう思った1人の男は、表の仕事も持ち、裏社会では麻薬ディーラーとして順風満帆成功してきた。ある程度の金もたまり、引退を考えていた矢先、ボスのジミー・プライスから2つの仕事を依頼されてしまうのだった。2つの仕事とは、裏社会の大物エディ・テンプルの娘を探し出すことと、デュークが入手したエクスタシーを買い入れ売るというものだった。しかし、デュークが手に入れたエクスタシーはヤバイ方法で入手したものだったため、危険な状態に、はまっていくのだった。

 ■感想■
 新ジェームズ・ボンドに選ばれたダニエル・クレイグ主演のイギリス製サスペンス映画。脚本は原作者のJ・J・コノリーが自ら書いてます。
 よく、ありがちなノワールサスペンス作品ですけど、麻薬ディーラーが主人公なのは、どうも好みじゃないです。金儲けのためだけに麻薬をさばいてるんですけど、罪悪感のカケラも無いんでうからね。まぁ、そこに目をつぶれば、それなりに面白いです。
 
 主人公が引退を考えてる若造ってことになってますけど、ダニエル・クレイグが若造には見えないです。ギャングのデュークは、いかにもバカな若造って感じですけど、主人公たちは落ち着きすぎ。実際、ダニエル・クレイグは1968年生まれだから、若いといえば若いんですけど。
 でも、今作の中でも、特に印象的なのがセルヴィア人の殺し屋です。超怖すぎです。「出てくる映画を間違えてるの??」っていうくらい不気味でした!中でもセルヴィア人の殺し屋を狙撃しようとするシーンは、原作よりも遥かに映画的で不気味なシーンになってます!セルヴィア人の殺し屋って、仲間がいたのね。単独行動かと思ったけど。
 それにしても、セルヴィア人のボスから、エクスタシーを奪うなんて、デュークって、オカシイでしょ!麻薬のやりすぎでおかしくなっちゃったのね。セルヴィア人のボスも何にも調べないで、デューク殺しを依頼したのね。主人公まで命を狙われちゃって!怖い!怖い!

 なんか、ノリがイギリスの若者映画のような軽いノリなんで、最後は、主人公にとってのハッピーエンディングなんだろうなぁ。とか思っていたんですけど(少なくても原作くらいには)、あのラストにもビックリ!『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(98年)の製作者マシュー・ヴォーンが監督してるんで、なんか、あんな感じの終わり方??みたいに勝手に思ってました。(当初は、今作はガイ・リッチーが監督する予定だったらしいですね。)
 でも、終わり方が普通の犯罪物の展開でした。映画的には、この映画版のラストで全然OKですけどね。

 ダニエル・クレイグって、今作のようないかにもイギリス的な作品や『ミュンヘン』(05年)では、かなり良い印象を残してますけど、「新しいジェームズ・ボンドとしてどう??」とか聞かれると、ちょっとどうなんでしょう??『007カジノ・ロワイヤル』(06年)も評判は良いみたいですけどね。自分は、“ジェームズ・ボンドって、誰!”とかいうイメージは特に無いんですけど、撮影中の評判が余りにも悪かったんで、ちょっと気になっちゃいます。でも、ジェームズ・ボンドが変るときっていうのは、色んなウワサが飛び交いますからね。まぁ、007映画なんて、ヒーロー物のコミックみたいな映画だから、誰が演じてもそんなに変りはなんでしょうけど。(あ、007映画は好きですからね。けなしてないですよ)

 エンターテイメントのイギリス映画が好きなら必見の1本です。65点
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『ファイヤーウォール』ハリソン・フォード!

2006-12-07 00:32:23 | アクション
ファイヤーウォール
FIREWALL(2006年アメリカ)
 監督 リチャード・ロンクレイン
 出演 ハリソン・フォード、ポール・ベタニー、ヴァージニア・マドセン、メアリー・リン・ライスカブ、ロバート・フォスター、ロバート・パトリック

 ■ストーリー■
 ランドロック・パシフィック銀行に勤めるジャック・スタンフィールドは、コンピュータセキュリティシステムを作り上げた専門家だった。ある日、投資の話をしに来たビルという男たちのグループに家族が人質に取られ、大口の口座100名から10,000ドルずつ、計1億ドルをビルの口座に移すように要求されるのだった。

 ■感想■
 ハリソン・フォード主演のサスペンスアクション。ハリソン・フォードなんで背広を着たスーパーマンと言いたいところですが、今回はごくごく普通のビジネスマン役です。

 「ハリソン・フォード主演の巻き込まれ型のアクション物かぁ~」って、あんまり気乗りしなかったんですけど、思ったよりもはるかに面白かったです!
 最近のハリウッドのメジャー作品にしては、珍しく、ランニングタイム106分という短さ!エンドクレジットの時間を考えても、ちょうど良い長さかも!本当は、あと6分くらいカットして、100分くらいにして欲しかったですけど。

 ハリソン・フォードも現役バリバリで、アクション映画に出てますねぇ~。若いなぁ!だって、ハリソン・フォードって42年生まれですもんネ。でも、本当に年齢の若いアクションアクター主演じゃ、主人公の方が強そうですもんネ。
 ザ・ロック(72年生まれ)だとか、ウェズリー・スナイプス(62年生まれ)だとか、ジャン=クロード・ヴァン・ダム(60年生まれ)だとかじゃ、強盗もやめようかな??ってつい思っちゃいますもんね。まぁ、年齢的にいうとチャック・ノリスがハリソン・フォードと同じくらいの年齢ですけど、やっぱり、強盗もやめちゃおうかな??って思っちゃいますネ!

 やっぱり、こういう作品だったら、普通のビジネスマンに見えるハリソン・フォードが主演じゃないとネ!ハリソン・フォードだったら、すごい活躍をしても、観客はそんなに、不思議に思わないしネ!まぁ、ハリソン・フォード以外の、上記の俳優さんたちは、銀行員に見えないという話も…。

 銀行員っていうより、銀行の警備をしている役どころになっちゃいますもんネ!ホントはコンピュータにも強そうなドルフ・ラングレンも見たイメージは、警備主任とか、傭兵か、無敵な刑事って感じですもんネ~。
 
 まぁ、今作は、ハリソン・フォードが主演になった段階で60%くらい成功ってコトですネ!とにかく、巻き込まれ型のサスペンス映画として、次から次へと、犯人側もハリソン・フォード側も駆け引きをして楽しませてくれます!全然、期待してなかったのに、これだけグイグイ画面に釘付けって、かなり面白いってコトです。(期待してなかったから、楽しめた??
 
 ヒマだったり、TVの映画枠でオンエアされたら、見るのには、ちょうど良い作品かも!60点
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『マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト』ロブ・ゾンビ70年代ムービー

2006-12-06 02:14:26 | ホラー
マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト
THE DEVIL’S REJECT(2005年アメリカ)
 監督、脚本 ロブ・ゾンビ
 出演 ウィリアム・フォーサイス、シド・ヘイグ、ビル・モーズリィ、シェリ・ムーン・ゾンビ、ケン・フォーリー、ダニー・トレホ、ジェフリー・ルイス、P・J・ソールズ

 ■ストーリー■
 テキサスの田舎町、ヒッチハイカーの若者たちを襲い殺しまくっていた連続殺人鬼の家族ファイアフライ家に、警官隊が取り囲む。激しい銃撃戦の末、母親は逮捕されるが、オーティスとベイビーが逃走するのだった。父親のキャプテン・スポールディングと合流し、西部を逃げ回るのだが、兄を彼らに殺されたワイデル保安官が、彼らを追っていた。

 ■感想■
 ロブ・ゾンビ版悪魔のいけにえ『マーダー・ライド・ショー』(03年)の続編。前作は2000年に完成していたにも関わらず、レイティングとかの問題で、お蔵入りしていたものの2003年に公開されるや、全米で大ヒットした経緯があります。前作の大ヒットを受けて、作られた続編が今作です。
 前作は、ロブ・ゾンビ版“悪魔のいけにえ”でしたけど、今作は、ロブ・ゾンビ版“70年代アウトロームービー”になってます。
 70年代のハリウッドの1大ムーブメントのアメリカンニューシネマな作品に影響受けた人は、絶対に喜ぶ展開の作品になってます。でも、ハリウッドのハッピーエンディングな作品に、辟易としてる映画ファンも必見の作品にもなってますよ。
  
 キャスト面でも、ジェフリー・ルイスが出演してるのも、70年代の映画好きなら喜べるはず。(一般人の役ですけどね)。あと『ゾンビ』(78年)のケン・フォーリーが、殺人鬼ファミリーの父親シド・ヘイグの仲間の役で出演してます。
 でも、1番インパクトがあるのは、殺人鬼ファミリーでも、彼らを追い詰めるイカレタ保安官ウィリアム・フォーサイスでもなく、ダニー・トレホかも。「ゴキブリを追い詰めるにはゴキブリに任せとけ」とばかりに、余裕しゃくしゃくで仕事をこなしちゃいます。それも関係無い娼婦まで、軽々と殺して!
 
 ダニー・トレホが、ケン・フォーリーの娼館に乗り込むシーンは、ホントにインパクトがありました。それこそゴキブリを殺すみたいに、娼婦を殺してました。

「怖いよーっ!ダニー・トレホ(とその相棒)」

 このダニー・トレホの相棒も、ヘラヘラしてるわりに、キッチリ仕事をこなしてます。ファイアフライ一家も形なしです。この2人をもっと、描いて欲しかった気もします。

 ゴキブリを捜して捕らえるには、ゴキブリが1番と、その発想って、ワイデル保安官って、頭良いです。ちょっと、復讐心に燃えすぎて、ちょっとおかしくなってますけど。刑務所内での殺人って、70年代の西部だったらOKだったんですかね??本当に大丈夫そうだから、怖い国なんすけど。(国土が広いですからね。それって、言い訳になって無いかな??)

 前作は、少し気持ち悪かったんで、苦手な作品でしたけど、今作は、気持ち悪いシーンも少なくて、70年代ロードムービー風のノリで面白いですよ。70年代ニューシネマファン(あれ、ホントかな??)もホラー映画ファンも必見です。65点
マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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『イコン』フレデリック・フォーサイス原作TVムービー

2006-12-04 08:25:59 | アクション
イコン
MISSION1:陰謀のロシア 
MISSION2:モスクワの闇
FREDERICK FORSYTH’S ICON(2005年アメリカ)
 監督 チャールズ・マーティン・スミス
 原作 フレデリック・フォーサイス
 出演 パトリック・スウェイジ、パトリック・バーギン、アニカ・ピーターソン、マイケル・ヨーク、ベン・クロス、バリー・モース

 ■ストーリー■
 大統領選が控えるロシアでは、イゴール・コマロフとニコライエフ元将軍が争っていた。そんなとき、コマロフ産業の施設が爆破され、国家機密の生物兵器R-81が盗まれてしまう。各国の情報局が動いた様子がないことを不審に思ったイギリス情報部は、裏があると考え、冷戦時代の遺物と言われる元CIAのエージェント、ジェイソン・モンクに調査を依頼するのだった。
 
 ■感想■
 イギリスの超人気作家フレデリック・フォーサイス原作の謀略小説「イコン」(角川書店)の映画化作品です。映画化といっても正確にはケーブルTV局ホールマーク製作のTVムービーです。
 フレデリック・フォーサイス原作の作品と言えば、古くは『ジャッカルの日』(73年)、『オデッサ・ファイル』(74年)の原作で有名でした。また、80年代後半から90年代初頭に、いくつかの作品がイギリスでTVムービー化されました。でも、自分的には、マイケル・ケインが主演&製作総指揮のスパイ映画『第四の核』が好きなんですよね。
 『第四の核』も日本語吹替えつきでDVD化して下さい!傑作サスペンス!!
 
 
 ところで、今作の主演はパトリック・スウェイジです。ちょっとだけ、なつかしい気がします。アクション映画で見るのは『ブラック・ドック』(98年)以来かも。と言っても、パトリック・スウェイジは、アクション映画アクターってわけじゃないですからネ。マジメな作品やら、『ボイスレター』(98年)みたいなスリラー映画とか色んなジャンルの作品に出てますからね。一般的には『ロードハウス誓いの街』(89年)で有名ですかね(あれ、『ゴーストニューヨークの幻』(90年)なの??自分は見ながら寝ちゃいました
 でも、@KOBA的には、やっぱり今作『イコン』みたいな、こういう作品に出演して頑張っている彼を見ていると、アクションムービーに出演して欲しいなぁ。って思っちゃいます。

 ところで、今作は長時間の3時間近いTVムービーなんで、一瞬、見るのを躊躇しちゃいましたけど、見だしたら、そんな不安はどこかに飛んでいっちゃいました!いくらなんでも、ランニングタイム176分は長すぎだなぁ!って思っちゃったんですよね。日ごろ映画は、もう90~110分くらいが1番良い長さだと思ってるんで、ちょっと引く長さです。
 そんな心配が飛ぶくらいに、面白いです!面白いです!一気に見ちゃいましたよ!全然退屈しませんでした!スゴイことですよ!3時間近い作品で退屈しないなんて!
 刈り込んで、140分くらいの劇場映画にでも出来そうな感じですけど、長時間のTVムービーのこのままでも全然OKです!
 
 でも、アクション映画にありがちな、なぜか主人公のジェイソンが最初に狙われません!ジェイソンの仲間のトンキン(このときはジェイソンの存在はばれてなかったからしょうがないですけど)や選挙コーディネーターなどが殺されていきます。まず、ジェイソンを狙え!って感じです。
 そんなこと言ったら映画が終わっちゃいますけどね。最後の方の展開はもう、トントン拍子に進んで行っちゃうんで、逆に驚きのスピード展開です。さっきまで、主人公たちの方が分が悪かったのに、あっと言う間に形勢逆転ですからネ。ところで、最後の方で、主人公パトリック・スウェイジが捕らえられてた場所が、ヒロインに分かったんですか??説明ってありましたか??ちょっと、そこだけ、映画的すぎるような気が!(って、映画なんだけど)
 とにかく、アクション映画ファンなら必見!60点
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「極大射程」映画化!

2006-12-03 07:33:18 | 映画、DVDに関する雑記
 スティーヴン・ハンターの傑作バイオレンスアクション小説「極大射程」(新潮文庫)の映画化が進んでるみたいですね。そんな話、すっかり忘れてました!
 スティーヴン・ハンターの描く、元スナイパー、ボブ・リー・スワガーシリーズの1作目です。
極大射程〈上巻〉

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 キアヌ・リーブスが主人公ボブ・リー・スワガーを演じるなんて話もありました。そのときは、
 「エーッ、そうなのぉ??キアヌ・リーブスが、ボブ・リー・スワガー??」
 って、思いました!

 もう、その段階で、映画化の話自体を、記憶の中から消してました。(あ、キアヌ・リーブスが嫌いってわけじゃないですからね。ただ、ボブ・リー・スワガーのイメージと違いすぎ!って思っただけですからね)

 だって「極大射程」の主人公ボブ・リー・スワガーって、肉体的にも、精神的にもタフガイで、行動も70年代チックなハードボイルドな男ってイメージがあったんですよね。ハードボイルドって言っても無口な探偵じゃないですからね。
 
 で、そんな話から、数年(いや、10年ちかく経ってるかも)、最近の話によると、主人公にマーク・ウォルバーグ!監督にアントワーン・フークワで映画化が進んでるみたいです!進んでるどころか、もうすぐ、クランクアップかも。全米公開が2007年3月予定らしいです。
 主人公がマーク・ウォルバーグ!良いじゃない!(ちょっと若い気もしますけど、ヒットしたときの続編の映画化を考えれば、ちょうど良い年齢です!って、言うよりも、ボブ・リー・スワガーも「極大射程」のときは設定自体若かった気もします。うろ覚えです。すいません
 
 でも、監督がアントワーン・フークワですからね。期待度がな感じですけど。『リプレイスメント・キラー』(98年)、『ティアーズ・オブ・ザ・サン』(03年)の監督さんですからね。
 (うわ、アントワーン・フークワ監督の、もっともっと一般的に有名な作品『トレーニング・デイ』(01年)と『キング・アーサー』(03年)はともに未見だったりして。この2作品も、いつか、見て記事にします。)

 何は、ともあれ、なんでもかんでもリメイク!リメイク!リメイク!リメイク!リメイク!のハリウッドで、オリジナルな作品の(原作物ですけど)映画化はうれしいです。
 心配な感じも拭いきれないですけど、今から楽しみな1本です。原作ファンは、もちろん、原作未読の方は、すぐ読んでみて下さい。アクション映画を観るくらいな気持ちで、ドンドン読み進めていけますから!最後の方なんて、読み終わっちゃうのがもったいなくて、ゆっくり読んじゃいましたから。アクション映画ファンには、ぜひ読んで欲しい小説ですよ。
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『姐御ANEGO』ウォン・ジンポー

2006-12-02 01:43:26 | 香港映画
姐御ANEGO
阿嫂 MOB SISTER(2005年香港)
 監督 ウォン・ジンポー
 出演 アニー・リウ、カリーナ・ラム、サイモン・ヤム、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、アレックス・フォン

 ■ストーリー■
 香港の黒社会のボス、バクダクは、自分の部下の娘シュウインをひきとり育てていた。その部下が敵対する組織のボスを殺害するが、その妻ロー・ワによって、娘ともども殺されようとしていたのを助けたのだ。18年後、シュウインは美しい娘に成長していた。バクダクは組織から引退して、シュウインと海外で余生を暮らそうとしていた。

 ■感想■
 『ベルベット・レイン』(04年)の映像派の監督ウォン・ジンポー監督が放つ香港ノワール!
『ベルベット・レイン』でも、1筋縄でいかないノワール作品を撮ったウォン・ジンポー監督なんで、今回も油断できないはず!
 と思ってみたんですけど、やっぱり、思ったとおり、素直な作品じゃなかった!黒社会のボスにエリック・ツァン。ボスの腹心の部下にサイモン・ヤム、アンソニー・ウォン、アレックス・フォン。18年前に主人公を殺そうとした未亡人で、今や組織のボスにカリーナ・ラム。こんな豪華なキャストで、いくらでも面白くなりそうなノワール物なのに…。

 組織を引き継いだ、若い女のコが巻き込まれるノワール!なんて、ホントにいくらでも面白くなりそうなのにネ!若い女のコの主人公が、組織のボスとして、組織をまとめていくなんていうストーリーを想像してたのに!全然違いました!

 1作目の『ベルベット・レイン』は、まだ、ノワール物として、一応、最低限のラインはキープしてましたけど、今作は、ノワール物として、ちょっと、“外しすぎ”かも…。(もちろん悪い意味で)
 
 ヒネリがあるわけでもなく、ただただ、ヒロインのアニー・リウが混乱しっぱなしで、観てるこっちも混乱しちゃいますよ。黒社会なんて、素人が入り込んでいける世界じゃないですからネ!コメディならまだしも。
 
 あと、カリーナ・ラムが組織の女ボス役で出演してます!怖いけどカッコ良い!ストーリーに、どう絡んでくるんだろう??って思って観てたら、最後まで、主人公と深くは絡んで来ませんでした!ホントに外しすぎです、ウォン・ジンポー監督!
 「なんで、出てきたの、カリーナ・ラム??」って感じです。ストーリーには、かなり関わってくるのに、主人公の生き方に影響を与えるでもなく、ただただ、違う疎組織の女ボスとしてだけ、インパクトが強い役で登場するだけです。
 
 エンターテイメント映画として最低限、観客が求めているものは、入れて欲しかったです。だって出演者が、カリーナ・ラム、サイモン・ヤム、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、アレックス・フォンとやたら豪華なのに!
 いくらでも、面白くできそうなストーリーと、豪華な出演者なのに、もったいない!レベルの高い香港のノワール物としては、及第点以下と言わざるをえないかも。

 最後の連続する車の衝突シーンも意味不明でした。あれ、あのシーンの意味って説明ありました??なんで、あんなに衝突してるの??意味不明です。かなり、奇をてらいすぎです!プラスどころかマイナスです!マイナス10点で50点
コメント (6)
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