『クロス・ファイヤー』
LES INSOUMIS(2008年フランス)
監督 クロード=ミッシェル・ローム
脚本 オリヴィエ・ダザ
クロード=ミシェル・ローム
出演 リシャール・ベリ、パスカル・エルベ、ザブー・ブライトマン、エーサ・マイガ、ベルナルド・ブランカン、ムッサ・マスリ、ジャン=ルイ・ロカ、ジェラール・ラローシュ
■ストーリー■
元外人部隊で爆薬と金庫破りの専門の犯罪者ヴァルガスが、警察の護送中に仲間の襲撃があり逃走するのだった。護衛の警官たちは、その襲撃で惨殺されてしまうのだった。
一方、特殊部隊にいたエリート、ヴァンサン・ドリュー警視が田舎のサン・メリウーの警察署に異動でやてくる。3ヶ月後の閉鎖することが決まっておりサン・メリウーの警察署は署長以下刑事たちは、やる気の無い様子だった。そんな時、サン・メリウーでは高級車が乗り捨てられ放置される事件が起きるのだった。何の事件性も感じない刑事たちだったが、ヴァンサン警視だけは真剣に捜査を始めるのだった。また、地元の大物ファルジュが経営するクラブで麻薬からみの犯罪が行われていると感じたヴァンサン警視は捜査を進めるのだった。
最初はやる気を見せなかったサン・メリウー警察の刑事たちだったが、ヴァンサンの捜査に対する真摯な態度をみて徐々に態度を変えていくのだった。
■感想■
リシャール・ベリ主演のフレンチアクション。
監督、脚本のクロード=ミッシェル・ロームはTVを中心に活躍をしている監督らしいです。
日本版タイトルの“クロスファイヤー”ってセンス、どうなんでしょう??って思ったら今作の国際的な英語タイトル自体“CROSS FIRE”でした。すいません…。
今作もDVDのパッケージがB級、C級のアメリカかドイツあたりのアクション映画かと思わせるような感じだったんで観逃すところでした。
今作主演のリシャール・ベリと言えば、ビデオスルーを含め日本公開された犯罪・アクション系の作品が『愛しきは女 ラ・バランス』(83年)、『フレンチ・ポリス殺しのムーブメント』(84年)、『エンジェル』(01年)と傑作、佳作が数多くあるので、今作も観る前から期待しちゃいました。
期待通りの面白さ!!
やっぱり、ノワール映画の本場、フランス映画は雰囲気が最高です。
正確に言うと、今作はノワール映画というよりは、刑事アクション映画なんですけどね。
主人公の設定や、やる気の無い田舎の警察署の刑事たちの設定なんかは、ハリウッド映画では、なかなか出せない感じです。ハリウッドだったら、刑事物でも悪徳刑事は描けても、やる気の無い刑事たちの集団なんてあんまり出てこないですもんね。ハリウッドだったら、やる気の無い刑事たちを登場する設定だったら、ヘタしたらコメディ映画になっちゃいますもんね。
人種の違う居住区の風景とかも、まさにフランス映画的。刑事でも殺されそうな町並みも迫力十分です。
1人で危険地帯に深追いして、絶体絶命の危機から、リシャール・ベリが脱出してきた方法も、迫力ありすぎ!!それも、その脱出してきたシーンをその場で見せるのでなく、映画が進んだあとで、見ていた子どものチンピラに語らせて、リシャール・ベリを快く思っていなかった刑事の心を揺さぶらせる要素の1つのするという上手い設定。
この田舎の警察署ですけど、悪徳刑事がいるのかと思いきや、やる気が無いだけで、みんな善良な刑事なんで、そこも驚き!!大きい事件は他の警察署にまわしてしまうような警察署なんで、自然とやる気を無くしちゃったってコトでしょうね。
何回かある銃撃戦のシーンも、暴力的で、香港映画真っ青のシーンの連続でビックリです!!銃撃戦も、途中の見せ場として用意されているのでなく、ちゃんとクライマックスにも用意されていて、アクション映画派も大満足の作品になっています。
悪党たちが、仲間を助けるためとはいえ警察署に襲ってくるのは、ちょっとやりすぎな感じもしますけど、良く考えたらこのギャングたち、冒頭のシーンで警察の特殊部隊殺しまくりでしたもんね。こういうところも、香港映画的で最高です。
それにしても、リシャール・ベリが警察を辞職することが唐突に語られるのでビックリしちゃいます。あそこまで周りを巻き込んでおいて、「辞めます」って、ちょっとひど過ぎかも??ジャン・パ警部でなくとも怒るでしょう!!
こういう傑作がDVDスルーになってしまうのは、少し悲しいです。でも観れただけで満足しないといけないですね!!どんどん、こういう犯罪・アクション系のフランス映画をDVDスルーでOKなんで公開して下さい!!90点
LES INSOUMIS(2008年フランス)
監督 クロード=ミッシェル・ローム
脚本 オリヴィエ・ダザ
クロード=ミシェル・ローム
出演 リシャール・ベリ、パスカル・エルベ、ザブー・ブライトマン、エーサ・マイガ、ベルナルド・ブランカン、ムッサ・マスリ、ジャン=ルイ・ロカ、ジェラール・ラローシュ
■ストーリー■
元外人部隊で爆薬と金庫破りの専門の犯罪者ヴァルガスが、警察の護送中に仲間の襲撃があり逃走するのだった。護衛の警官たちは、その襲撃で惨殺されてしまうのだった。
一方、特殊部隊にいたエリート、ヴァンサン・ドリュー警視が田舎のサン・メリウーの警察署に異動でやてくる。3ヶ月後の閉鎖することが決まっておりサン・メリウーの警察署は署長以下刑事たちは、やる気の無い様子だった。そんな時、サン・メリウーでは高級車が乗り捨てられ放置される事件が起きるのだった。何の事件性も感じない刑事たちだったが、ヴァンサン警視だけは真剣に捜査を始めるのだった。また、地元の大物ファルジュが経営するクラブで麻薬からみの犯罪が行われていると感じたヴァンサン警視は捜査を進めるのだった。
最初はやる気を見せなかったサン・メリウー警察の刑事たちだったが、ヴァンサンの捜査に対する真摯な態度をみて徐々に態度を変えていくのだった。
■感想■
リシャール・ベリ主演のフレンチアクション。
監督、脚本のクロード=ミッシェル・ロームはTVを中心に活躍をしている監督らしいです。
日本版タイトルの“クロスファイヤー”ってセンス、どうなんでしょう??って思ったら今作の国際的な英語タイトル自体“CROSS FIRE”でした。すいません…。
今作もDVDのパッケージがB級、C級のアメリカかドイツあたりのアクション映画かと思わせるような感じだったんで観逃すところでした。
今作主演のリシャール・ベリと言えば、ビデオスルーを含め日本公開された犯罪・アクション系の作品が『愛しきは女 ラ・バランス』(83年)、『フレンチ・ポリス殺しのムーブメント』(84年)、『エンジェル』(01年)と傑作、佳作が数多くあるので、今作も観る前から期待しちゃいました。
期待通りの面白さ!!
やっぱり、ノワール映画の本場、フランス映画は雰囲気が最高です。
正確に言うと、今作はノワール映画というよりは、刑事アクション映画なんですけどね。
主人公の設定や、やる気の無い田舎の警察署の刑事たちの設定なんかは、ハリウッド映画では、なかなか出せない感じです。ハリウッドだったら、刑事物でも悪徳刑事は描けても、やる気の無い刑事たちの集団なんてあんまり出てこないですもんね。ハリウッドだったら、やる気の無い刑事たちを登場する設定だったら、ヘタしたらコメディ映画になっちゃいますもんね。
人種の違う居住区の風景とかも、まさにフランス映画的。刑事でも殺されそうな町並みも迫力十分です。
1人で危険地帯に深追いして、絶体絶命の危機から、リシャール・ベリが脱出してきた方法も、迫力ありすぎ!!それも、その脱出してきたシーンをその場で見せるのでなく、映画が進んだあとで、見ていた子どものチンピラに語らせて、リシャール・ベリを快く思っていなかった刑事の心を揺さぶらせる要素の1つのするという上手い設定。
この田舎の警察署ですけど、悪徳刑事がいるのかと思いきや、やる気が無いだけで、みんな善良な刑事なんで、そこも驚き!!大きい事件は他の警察署にまわしてしまうような警察署なんで、自然とやる気を無くしちゃったってコトでしょうね。
何回かある銃撃戦のシーンも、暴力的で、香港映画真っ青のシーンの連続でビックリです!!銃撃戦も、途中の見せ場として用意されているのでなく、ちゃんとクライマックスにも用意されていて、アクション映画派も大満足の作品になっています。
悪党たちが、仲間を助けるためとはいえ警察署に襲ってくるのは、ちょっとやりすぎな感じもしますけど、良く考えたらこのギャングたち、冒頭のシーンで警察の特殊部隊殺しまくりでしたもんね。こういうところも、香港映画的で最高です。
それにしても、リシャール・ベリが警察を辞職することが唐突に語られるのでビックリしちゃいます。あそこまで周りを巻き込んでおいて、「辞めます」って、ちょっとひど過ぎかも??ジャン・パ警部でなくとも怒るでしょう!!
こういう傑作がDVDスルーになってしまうのは、少し悲しいです。でも観れただけで満足しないといけないですね!!どんどん、こういう犯罪・アクション系のフランス映画をDVDスルーでOKなんで公開して下さい!!90点
クロス・ファイヤー [DVD]角川エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |