秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

リユース コミュニティ

2006-08-11 | シチの目
質オザサは戦後すぐに開業しましたので創業61年になります。
平成になってから小売部門をしめて金融だけで営業していました。
バブルがはじけてから物がたまり、それを業者間の市にだして処分するのはもったいなくなりました。

今から7年前の1999年6月に小売部門を再開することになり、単に質流れや買取だけでなく、委託でも商品を預かることにしました。

子供たちが小さい頃、幼稚園や小学校などのPTAでバザーを経験しました。
各ご家庭でなんと不用品のたまっていることか、そしてバザーに出すには惜しい商品の多いことを実感しました。

ついうっかり購入してしまったブランド品などを、バザーで寄付する気にはなりませんものね。

かといって質屋の暖簾をくぐり買い取ってください、とまでは思わない人がほとんどでした。

ブランド品や、手を通していない洋服やアクセサリーを、近親者にあげて、菓子折りをもらう。

それ以外はクローゼットで死蔵されているわけです。
最近はこうしたリサイクルに対する考え方がずいぶん違ってきましたけど。

おかげさまで委託者は今日現在417人。
少なくと4人に1人はこのシステムにはまって継続されます。
遠隔地から宅配便で売り物を送ってくださる方も徐々に増えています。

こうして最低月に一度は来店され、返金を受け取ると同時に次の売り物を持って来てくださいます。

洋服や、バッグ、アクセサリー、靴、すべて「ブティックOZASA」で購入、調達できたと身にまとい見せに来てくださる方もたくさんおられます。

不用になればまた売ればいいし、レンタル代金を払ったと思えばいいのですから。

委託で安心なことは、まず第一に犯罪がらみのものはほぼないことです。
よっぽど胆の太い人でない限り、すぐに換金せずに売れてからの返金まで待てませんからね。

次に普段は行かないようなショップの品物にお目にかかれることです。
当店で初めて手に取り、試着したりして、そのブランドを知るということもよくあります。

そして、売り手も買い手も原価に納得できることです。
例えば1万円で買い取った品物に5万円の値札が付いていたら、その持ち主は、なんてあこぎな店やねんって思うでしょう。

実際は店の維持費や人件費、広告費やらがかかっているから、少なくとも2万円で売らないと経費が出ません。

だんだん値下げして、最終的に買い取り価格、いわゆる原価を切って、見切り処分をすることもあるわけですから、少しでも高く売れるものは頑張って稼いでもらわないとね。

販売者としては、買取の方が仕事は楽です。
値下げも自由自在、後の経理処理も簡単です。

けれども委託販売で面白いことは、
何度も店に足を運んでいるうちに、店のスタッフだけでなく、委託者同士が顔なじみとなり、そこでコミュニティが自然と発生することです。

「こんなん探してるねん」っていう話から、「あるある、家から持ってくるわ」とリユースの輪は広がります。

時には毎日といっていいほど来店されるお客様もおられます。
なじみの喫茶店へいくようなものです。
差し入れもよくいただきますから、それをまた他のお客様におすそ分けしたり、客同士で交換されることもよくあります。

2000年にホームページをリニューアルした時から、オークションとコミュニティ作りが目標でした。

自サイトでオークションしようとすると、ものすごいプログラムがいるから無理って言われました。

その後楽天サイトを通じオークション出品が簡単になり満足しています。
ものを再利用してくださる買い手に、販売価格を決めてもらうのが一番いいと思うからです。

掲示板は、ホームページに設けると煩雑なことが多いからとアドバイスを受けましたので作りませんでした。

現在の質オザサのサイトは、実店舗を持つ信頼できる店だと知っていただけたらとショールーム的なものにしています。

そしてコミュニティとしてブログを始めました。
でもなかなか皆さん、コメント参加いただけずさびしい思いをしていました。

ミミーさんにどうしたらコメント書いてもらえるかなって相談したこともありました。

実店舗のようなわけにはいかないでしょうが、このブログがリユース、そしていろんな考え方、ものの見方の意見交換の場になればうれしい限りです。

今後ともご愛顧賜りますようお願いいたします。