秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

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竹の秋

2007-05-12 | 四季折々・色とりどり

竹の秋とは俳句の季語ですって、
山ごやじろべの女将さんに教えてもらいました。
恥ずかしながら情緒ある韻文とは程遠く暮らしていますので、
この歳になるまで知りませんでした。

ゴールデンウィーク時分は混むし高いしで、遠出することないし、
山間部の竹林が黄色く色づくのを見たことがありませんでした。
若い頃に見たことがあったにしても、当時は関心なかったんでしょう。

近くに竹林もないし、竹を植えている家も少ないのですが、
2軒で見つけたので、じっくり観察してみました。

タケノコがおいしいころ、竹の葉は黄ばんで落葉します。
こんな状態を秋の紅葉や黄葉に重ねて「竹の秋」というそうです。
九月ごろまた元気に緑をとりかえすのでこれを「竹の春」

1年間の働きを終えた葉は、枯れて落葉しますが、
すべての葉が一時に落ち、葉のない時期があるのではありません。
紅葉している葉の付け根の小枝からすでに新しい葉が針状に伸びて
葉が落ちると同時に開き、同化作用を始めます。

新芽に日光をあてるため、地中の筍(たけのこ)に養分を送るため
古い葉を落とすのだとしたら自然の摂理ってすごいね。

ほんの短い期間なのでその紅葉に気付かないこともあるそうです。
竹類は常緑樹と落葉樹の中間にあるようです。

5月の乾燥した時期には、枯れた竹の葉の葉擦れ音が
さやさやサラサラと新緑の中で聞こえててくるらしい。
竹の秋で一句できました、な~んて風流ですね。