日曜夜のからくりTV、今晩もナニワの将棋少年が登場していました。
まだ小学校3年生の彼の言葉遣い、言い回し、その内容を見聞きすると、
きっと前世が坂田三吉時代の将棋指しだったに違いないと思ってしまいます。
少林寺拳法の同志、Rさんはインド系アメリカ人です。
5段をとって今はロサンジェルスで道場を開いておられます。
本業はパナソニックの技術者なので、出張で大阪来られたとき再会します。
彼はニューヨークで生まれ育ち、16歳から少林寺拳法を始めたそうです。
ものすごく気にいって、NY州立大学数学科を卒業後日本企業に就職し来日。
東京の少林寺拳法の道場で奥さんと出会い結婚。
パナソニックにトラバーユして、大阪に来られたのが10年ほど前でした。
当時すでに4段でめちゃくちゃうまく技にキレがある。
彼ほどコスモポリタンな人に出会ったことはありません。
そして博愛主義者で、誰にでも何にでもやさしい。
少林寺拳法は技の数が600以上とたくさんあって、
初段までにすでに100ぐらい学ぶでしょうか。
日本人でもまぎらわしい技の名前がついています。
それらを日本人よりも正確に覚え、自分の血肉としています。
彼の科目表は英語とローマ字がぎっしり書き込まれていました。
たとえば小手抜きとか送り肘攻めなんて英語に翻訳しにくいからローマ字です。
彼と一緒に練習をしていた頃は、
よく今の日本語どういう意味?って聞かれました。
知っている英単語を駆使してニュアンスを伝えます。
常に英和・和英電子辞書も持ち歩いていましたね。
こうしたRさんの言動から、
きっと前世日本人だった時があったに違いないと思いましたね。
ご両親はインド人でヒンズー教徒です。
お釈迦さんが存命だった時代は、皆武道が強かったそうです。
これを7世紀に達磨が中国へ伝え、嵩山少林寺で面々と受け継がれました。
第二次世界大戦中に特務機関として中国に渡った、
少林寺拳法開祖・宗道臣はこの寺で允可を受け、
日本の柔道や合気道などを加味し独自の少林寺を創始しました。
Rさんの今生の生き様を見ていると、
幾多の時代が凝集されているような感じがします。
たまたま彼と出会い一緒に練習できることは喜びでもあります。