秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

ピンクダイヤモンド

2010-07-14 | シチの目
ハリー・ウィンストンの手によってデザインされたティアラです。
イランのパーレビ国王3回目の結婚式の時の、Farahファラフ王妃の王冠だそうです。

世界で二番目に大きい60カラットのピンクダイヤモンドが中央で存在感あります。

このピンクダイヤの名前は、
ヌール・ウル・エイン/ヌーロルエインThe Nur-Ul-Ain

さらにこれよりも大きいピンクダイヤモンドが、
ダリャ・イ・ヌール/ダルヤーイェ・ヌールThe Darya-i-Nur(ペルシア語 光の海)
  

世界で一番大きなピンクダイヤモンドで182カラット(36.4g)
色は淡いピンクで、青ざめたピンク色に見えるそうです。
1848年腕輪に取り付けられ、その後ブローチとなり現在に至っています。

この世界1と2はもとは400ctもある一つの大きなダイヤモンドで
その名はディアマンタ・グランデ・テーブルDiamanta Grande Table

1642年旅行家で宝石商を営んでいたフランス人のタベルニエが、インドを訪れた際見せてもらったと旅行記に記しています。

あのタージマハルを建造した、ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハンは
稀代の宝石コレクターで素晴らしい目利きであったようだ。
先の記事のコイヌールもコレクションしていました。

それから約100年の月日が流れ、
1739年第12代皇帝ムハンマド・シャーの時
ナディル・シャー率いるアフシャール朝に攻められてムガル帝国は滅亡。
シャー・ジャハンの頃より受け継いできた多くの財宝は、戦利品としてインドから持ち出されたのでした。

タージマハルを訪れた時、シャー・ジャハンがこんな立派な宝石のコレクターであったことは説明受けなかったと思う。
そしてインドでこれほど巨大なダイヤが産出していたことも知らなかった…


世界最古のダイヤ コイ・ヌール(光の山)

2010-07-14 | シチの目
インドつながりで、ダイヤモンドがかつてインド石という別名で呼ばれた話です。

紀元前に「どんなに叩いても割れない石」がインドの川原で発見され、それが最初に発見されたダイヤモンドだというのが定説です。

diamondダイヤモンドの語源の「adamas(征服されがたいもの)」
この征服されがたい硬い石ダイヤモンドは、病気や天災から身を守る護身符や魔よけとして人々の間で広まりました。

コイ・ヌールKoh-i-Nur(ペルシャ語で光の山)

   

イギリスのエリザベス皇太后が101歳で亡くなった2002/3/30
世界の英連邦植民地を支配した“一つの時代”が終わったといわれました。

エリザベス皇太后の死去に伴い、ロンドン塔から女王冠が運び出されました。
1937年夫ジョージ六世との戴冠式以来、全くこの冠をかぶる事はなかったので実に65年ぶりに公式儀式に使われたのでした。

エリザベス皇太后の王冠、前の十字中央に飾られているのが
世界最古のダイヤモンドといわれる「コイヌール」です。

ペルシア語で「光の山」を意味する(クーへ・ヌール)に由来し
男性を破滅させる石と言われています。

そんな伝説から、英国に渡ってからは代々女性の王冠に使われました。

このコイヌールが歴史上初めて記録されたのは、1304年にマルク王の所有物としてでした。
石の起源は伝説のベールに包まれていますが、一説に紀元前にビサプール鉱山で発見され重さは600カラット以上あったと。

いろんな支配者の手を転々とし、16世紀にはムガール帝国の王様の貴重な宝物となっていました。

1739年ペルシャのナディール王がインドを制圧したときに、
ムガール帝国のムハンマド王のターバンをほどいて、
この大粒のダイヤモンドが手に落ちたとき、ナディール王は思わず、
「コイ・ヌール!」(光の山)と叫んだといわれています。

ペルシャからコイ・ヌールを取り返したのはパンジャブの虎といわれたラジット・シンでした。

英国がインドを統治した最盛期は、19世紀後半のヴィクトリア女王の時代です。
1849年パンジャブ州が英領に併合されたとき、東インド会社が賠償の一部として没収しヴィクトリア女王に献上したのが「コイヌール」

このとき186カラットあったが、インドのカットはダサいということで女王はアムステルダムの腕きき職人に再研磨させ、108.93ct(21.6g)にサイズダウンしました。

    

現在はエリザベス皇太后の王冠に装着され、ロンドン塔のJewel Houseに飾られています。
いつかロンドンへ行って生で見たいです。

何年か前にタリバンがこれはイスラムの宝だから返せと言った、と書かれてあったサイトもありました。

もう一つ「光の海」というダイヤモンドは次回に。