秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

ラピスラズリの青黒色が迫力の蔵王権現

2012-04-11 | おでかけ・近畿
金峯山寺の山号は国軸山、宇宙の中心の山という意味を号しています。
蔵王堂は過去6回の焼失記録があり、現在の建物は天正20年(1592年)頃再建されました。
高さ34メートル、四方36メートルという巨大な木造の建物で檜皮葺の建物としては世界一です。

お祀りされる御本尊・金剛蔵王大権現は像高728cmの巨大秘仏で、
二度とないことが起きたときしか一般公開されません。
しかし仁王門大修理勧進のため今年3月31日から6月7日まで開扉されています。
平成24年から向こう10年間毎年一定期間に開帳されるようです。




パンフの写真

左から弥勒菩薩(未来世)、釈迦如来(過去世)、千手観音(現在世)の権化

権現とは権(仮り)に現われるという意味で、
過去・現在・未来の三世にわたる衆生の救済を誓願して出現されました。
私たちを守ってくださる守護仏でもあります。

3尊の全身はことごとく悪魔を払う忿怒の形相を現されています。



怒髪天をつく頭髪、口の両端から刃のように突き出す牙。
左足で地下の悪魔を押さえ、右足は大地を高く蹴り上げ天地間の悪魔を払うお姿。
右手にある三鈷は天魔を砕く相で、左手の刀印は一切の情欲や煩悩を断ち切る剣。

さらに、背後の火炎は偉大なる智慧をあらわし、智慧の焔で煩悩の薪を焼きつくすということ。

御身の青黒色は深い慈悲を現しています。
この青黒(しょうこく)色は、ラピスラズリだそうです。
これだけの巨像を塗りつくすのに、どれだけのラピスラズリが要ったことでしょう。

目に入った最初はその色と巨大さに驚きます。
表情とその肢体の奇天烈さに度肝を抜かれます。
しかし
じっと拝見していると、怒ってそうだけど怖くないのです。

役行者が汚濁に満ちた世の中に救済を求める苦行の中で強い祈念によって祈り出された権現様。
心静に拝めば、すべてを認め一切をゆるす「恕(じょ)の心」を感じ取ることができるといわれています。

見るからに恐ろしい姿は、ただ怒りに燃えているというのではなく、
その根底には「恕」(じょ)のこころがあります。
一切を恕(ゆる)し育み、人々を導こうという慈悲の心です。


まさに、大自然の霊威そのものの発現とも思われる金剛蔵王権現は
神であり、仏として、神仏混淆を旨とする修験道のご本尊です。

ちょっといままでにお目にかかったことのないお姿です。
向こう10年間チャンスがあれば、是非実物のお姿を拝まれると感じるものが多々あると思います。

吉野の金峯山寺★百聞は一見にしかず

2012-04-11 | おでかけ・近畿
吉野の桜は全国的に有名で、いつかチャンスがあれば見たいと思いつつ、
実際に見たことある人は身近でもあまりいない。

同じ花見に行くのなら、金峯山寺(きんぷせんじ)の花供懺法会(はなくせんぽうえ)も見てみたいと。

毎年吉野山の桜が満開となる4月10~12日に行われる行事です。
雨の降る中、吉野へ行ってきました。



「吉野山・蔵王堂特別拝観券付き割引きっぷ」を利用しました。
近鉄阿倍野から吉野までの片道950円の往復乗車券と
特別拝観券1,000円で合計2,900円が2,570円とお得なセットです。


吉野山が桜の名所となったのは、
金峯山寺を開いた役行者(えんのぎょうじゃ)が
蔵王権現のお像を桜の木で刻んだことから、桜が保護・献木されたからです。

蔵王権現のご神木・山桜の満開を御本尊に報告する行事は、
4月10日  花供千本搗き・女人護摩
4月11日  大名行列・花供懺法会
4月12日    〃 採灯大護摩供厳修

千年の歴史を持つ金峯山寺の伝統法会です。
奴行列を先頭に金峯山の鬼、お稚児さん、山伏、僧侶、
そして行列の最後は管長猊下が乗られた大名籠と続く十万石の格式を持った行列が行われます。

残念ながら今日は朝から雨で、大名行列は中止。
山伏さんが仁王門から入場行進されて蔵王堂まで進まれました。






蔵王堂の中ではお坊さんの読経されるまわりを、
たいまつを掲げて廻られるお坊さんがいたり、
鬼役がウロチョロしてたりしているのがチラッと見えました。

特別拝観のチケットのおかげで間近で見ることができました。


そのあと護摩壇で矢を射たりする清めのようなことをされてました。

午後1時ごろから『御供撒き』といって
10日の千本搗きで搗かれた餅を撒くが、今年は雨のため手渡しで渡すと聞いてました。
しかし、その時間まで待っていると、
中千本、上千本、奥千本の桜を見に行けないので12時過ぎには金峯山寺を離れました。

ちょうど今、金峯山寺では秘仏である御本尊・金剛蔵王大権現が開扉されていて、これも今回の大きな目的でした。
 
  続く

吉野の桜は次の日曜から見ごろです

2012-04-11 | ケータイ・スマホから
吉野の桜は、今年は1週間遅れの開花状況です。
下千本で、3分程度でしょうか。
品種によっては満開のものもありましたけど。
金峯山寺蔵王堂前の桜もまだつぼみでした。


★デジカメより画像追加



塔は境内図で確認すると、南朝妙法殿と書かれてあります。
さらに奥へ行くと脳天大神龍王院があるようです。
10年ほど前に認知症初期の母を連れてお参りしました。
あの時は妹の運転する車で行ったので、こんな位置関係だったのかと納得。


黄色い連翹?がきれいでした。


金峯山寺から近くの吉水神社境内より見晴るかした下千本の桜。


遠景でみえる金峯山寺はやっぱり立派です。



かなり上のほう、上千本が見えるはずの高城山展望台
大和三山が見渡せます ←クリックで拡大します

桜はまだつぼみです。


さらに上にある金峯神社の鳥居をくぐり、最後の急な坂を登っている途中で見える景色です。
雲やもやがかかり神秘的でした。