奥千本口より坂を下ること10分程度ぐらいで高城山(標高702m)
吉野山随一の展望台で金剛山脈や高見山などが見渡せるので上ってみました。
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さらに10分ほど下ります。
やっと吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)到着!
ここから上が桜の上千本ですが、桜はまだでした。
楼門内に豊臣秀頼寄進の湯釜が飾られてて(埃まみれで撮影しなかった)
その前に柾目をいかした木彫りのフクロウが。。。
社殿も豊臣秀頼が再建したもの。
一間社春日造りの左右に三間社流造りが並ぶ桃山時代の特徴を持つ美しい本殿です。
西の楼門から入り、南に本殿、北に懸造の拝殿、東に幣殿。
本殿と拝殿は向かい合って建ち、中庭のしだれ桜が満開ならさぞかし美しいことでしょう。
廻廊の中心が中庭のような形式で、日本の神社としては珍しい。
境内さほど広くなくて、コンパクトにすべてがきれいに納まっています。
時代の流れが止まったような不思議な空間でした。
吉野山の最奥部、奥千本あたりの山頂青根ヶ峰(標高858m)はいくつもの川を生み出す分水嶺です。
古くから水分(みくまり)の山と称され、
水を司る神の依りつく山として崇められ水分神社が祀られていました。
大同元年(806年)ごろに現在地へ遷座したのが吉野水分神社です。
水の分配を司る天之水分大神(あめのみくまりのおおかみ)が主祭神
右殿 天萬栲幡千幡姫命 玉依姫命 瓊々杵命
正殿 天之水分大神
左殿 高皇産霊神 少名彦神 御子神
平安時代中期ごろから、「みくまり」が「御子守(みこもり)」となまって、
俗に子守さんと呼ばれ子宝の神ともなりました。
豊臣秀吉もこの地を訪れ秀頼を授かったといわれ、
そのお礼として秀頼が社殿などを再建されて今に残ります。
本居宣長の両親も、子守明神への祈願により宣長が授けられたといわれ、本人も何度かお参りされてます。
吉野山花は見ぬとも水分の 神のみまへをおうがむがよさ
国宝:木造玉依姫命(たまよりひめのみこと)坐像
ご神体のため非公開ですが、日本第一の美女神像といわれています。
重要文化財:木造天万栲幡千幡姫命(あめよろずたくはたちはたひめのみこと)坐像
見てみたいですねぇ~
また行ってもう一度じっくりみたいと思った神社はそれほど多くない
けど、この吉野水分神社は、その一つです。