TMさんのブログ訪問して、1ヶ月前なんでかなと思っていた不思議の一つが解明しました。
先月18日、道明寺天満宮の梅園入口で目に留まりました。
「2500年前孔子廟前に子貢が植えた故郷の木の種を今に伝える珍木」
なんでそんな珍木がこの道明寺にあるの?
で、そのままになってました。
TMさんの「湯島聖堂」散策レポートでやっと分かったのです。
湯島聖堂のウェブサイト 「楷樹の由来」
楷 かい 学名 とねりばはぜのき うるし科
PISTACIA CHINENSIS,BUNGE(Pistacia Chinensis Regel)
楷は曲阜にある孔子の墓所に植えられている名木で、
初め子貢が(孔子の墓所に)植えたと伝えられ、今日まで植えつがれてきている。
枝や葉が整然としているので、書道でいう楷書の語源ともなったといわれている。
わが国に渡来したのは、大正四年、林学博士白澤保美氏が曲阜から種子を持ち帰り、
東京目黒の農商務省林業試験場で苗に仕立てたのが最初である。
これらの苗は当聖廟をはじめ儒学に関係深い所に頒ち植えられた。
その後も数氏が持ち帰って苗を作ったが、
性来雌雄異株であるうえ、花が咲くまでに三十年位もかかるため、
わが国で種子を得ることはできなかったが、
幸いにして数年前から二三個所で結実を見るに至ったので、
今後は次第に孫苗がふえてゆくと思われる。
中国では殆んど全土に生育し、
黄連木・黄連茶その他(黄棟樹、黄連、蓮連木など)の別名も多く、
秋の黄葉が美しいという。
台湾では爛心木と呼ばれている。牧野富太郎博士は、これに孔子木と命名された。
孔子と楷とは離すことができないものとなっているが、
特に当廟にあるものは曲阜の樹の正子に当る聖木であることをここに記して世に伝える。
昭和四十四年秋日
矢野一郎 文並書
こうして得られた苗木は、孔子にゆかりのある場所にそれぞれ寄贈されました。
東京の湯島聖堂、岡山県の閑谷学校、栃木県の足利学校には、
今なお林試の森公園に由来する「かいのき」が生育しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/34/b86283f040e1158761df828a19a3588b.jpg)
閑谷学校のかいのき、秋には紅葉がみごとらしいです。
きっと道明寺も、どういうルートかは不明ですが
苗を分けていただいて植えられたのでしょう。
菅原道真ゆかりの道明寺天満宮、学問の神様なんだから
もう少し詳しい看板立ててくれてもいいと思うけど。