秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

インドの質屋

2010-07-10 | シチの目
南インド出身のSさんから聞いたところによれば、南インドにも質屋がありました。
年によっては日照り干ばつで収穫が少ないときがあります。
そうした時は金製品でお金を融通してもらって、それで稲の種籾を買うのだそうです。

これに似た話ってどこかで聞いたことがあると思ったら、
古代の利子付貸付け制度・出挙(すいこ)でした。

話は前後しますが、日本での質屋の歴史をさかのぼってみます。

坂本龍馬の生家は、代々質屋や酒屋を営む土佐藩きっての豪商「才谷屋」でした。
龍馬は幼少その帳場で遊んでいたそうで、龍馬の商才、金銭感覚はここで培われたのではと言われています。

現在の三越の前身、越後屋の創始者・三井八郎左右衛門高利は江戸に出て呉服屋を開く前は質屋でした。

「質屋」という名称が用いられるようになったのは江戸時代になってから。
鎌倉時代には「庫倉」、室町時代には「土倉」または「土蔵」と称しました。

このように質屋の歴史は古く、貨幣経済が発達してきた鎌倉時代というのが定説です。
さらにはそのルーツは遣唐使の時代に遡るとも言われます。

奈良・平安時代の「出挙の制」は遣唐使が中国から伝えたものだという説です。
文武天皇の大宝元年(701年)に制定された大宝令の出挙には、
財物を貸与するもの、稲粟を貸与するものの二種がありました。

稲粟出挙に関しては、
「およそ稲粟をもって出挙するものは一年をもって限りとし、春時に受けて秋冬に報いよ、利は一倍を超えるを得ず」 と定めていました。

出挙を行うものは官、寺院、富豪等で、
官稲の出挙は貧困農家に限って行い、春耕秋収の時機を失わせないための救済制度が本来の目的でした。

一方、奈良朝以来隋唐に留学した僧侶が中国の寺庫無尽蔵の制を見て伝えたものが寺院出挙。
仏教の興隆とともに寺院の費用がかさみ、その財源として出挙の利が広く活用されていきました。

『類聚国史』によれば、桓武天皇の延暦14年(795年)に七大寺出挙が行われ、その利はきわめて大きかったと伝えています。

しかし出挙の制も、やがて本来の目的を逸脱し、制度自体自滅の方向に向かっていきます。
富豪に貸し付けて利殖を図るとか、無知な農家にみだりに貸し付けて返済の機を失わせ郷土を逃れて流浪する者随所に現るといった弊害が生じたようです。

システムの変遷はあったにしろ、
遣唐使が仏典と一緒に中国から持ち帰る以前、中国へは仏教と一緒にインドから入ったとも言われています。

アーユルヴェーダ

2010-07-08 | 世情雑感
南インドと言えば、アーユルヴェーダ発祥の地。
その南インド出身のドラヴィダ人Sさんは、半年前から技術者としてP社で働いておられます。

先月お父さんが急逝され、急遽帰国しないといけないことになりました。
南インドではお父さんが亡くなると、荼毘にふす時の点火は家を継ぐ長男と決まってるそうだ。
どんなことがあっても長男が戻るまで待つ。
もし刑務所で刑に服している場合でも刑務官と一緒に一時出所するらしい。

しかしそんな簡単に帰れる場所ではありません。
直行便がないので成田からシンガポールなどで乗り換え、ベンガル湾に面するタミル・ナードゥ州の州都チェンナイへ。
そこでまた乗り換えて飛行機なら1時間、列車なら5時間ぐらいかかる所にお家があります。

成田19時過ぎの航空機に搭乗するために、伊丹14:20発に乗らないと間に合わない。
急死が知らされた日のお昼過ぎ、飛行機の時間調べなどで、てんやわんやでした。
伊丹離陸時間の1時間前、当店の専務さんが超特急で空港まで送っていき間に合ったのでした。

Sさんは48時間かけて実家に戻られました。
そして荼毘に付されたお父さんの遺灰は、500kmも離れた場所の川に流されたんだそうです。
その葬儀のあとも700km離れた親戚の家へ行ったり、いろんな用事を片付けて7/4大阪に戻って来られました。

どんな頑強な人でもとても疲れる強行軍です。
案の定Sさんは月曜日体調悪く、町医者で受診されると、よく分らない。
翌日大学病院へ紹介されて再受診。
膠原病かもしれないが、不明ということでさらに別の病院へ行くように言われたそうです。

そこで医者との会話がスムーズにいくようにと、当店の専務さんに同行依頼の電話が昨日ありました。
よくよく症状を聞くと、疲労蓄積と栄養失調に違いない。

なぜならSさんは完璧ベジタリアンですから、日本での生活では食生活偏ってます。
去年暮れに来日してから野菜のカレーとご飯しか召し上がってないのです。
これなら病院でいろいろ検査するより鉄分とかたんぱく質とかのサプリメントなどを補強したらどうかという話になりました。

そしてSさんは南インドでの知り合いの医者に電話をかけられました。
アーユルヴェーダ本場の先生です。

まさにその通り!
それを判断した日本人は正しい!
いらん検査は不要、食事の偏りで不足した栄養を口からの摂取で補うのがよいと言われたそうです。

ということで、体を休めて疲れをとり、鉄分とたんぱく質補強で急激に快癒されつつあるということです。

白い葉に黄色の花の名は?

2010-07-07 | 四季折々・色とりどり
7/2に半夏生という草花を紹介しました。
夏祭りで町中をまわってる時に路地で白い葉の草花が目にとまりました。
その時は地車と一緒でじっくり観察できなかったので、今朝確かめに行きました。

  

黄色い可憐な花が咲いて、上のほうの葉っぱが白くなってます。
下のほうの葉っぱは青々と緑色。
葉っぱの形はオシロイバナと似ているような?

不思議な草花の名前、ご存知の方おられましたら教えてください。

★追記7/8
この草木(常緑半蔓性低木)の名前教えてもらえましたのでお知らせします。
崑崙花(コンロンカ)でした。
まず白い葉で検索したからわからなかったのでしょう。
黄色い星型の花の下に5枚のがく片があり、
そのうち1枚だけ葉のように大きくなり白いのでこれは葉ではなく萼片でした。

中国南部が原産のアカネ科の植物で、種子島より南の南西諸島で自生するようです。
和名の崑崙花は萼片の白さを中国・崑崙山の雪に見立てたもの
花言葉が神話というので、いつ頃どなたが名づけたのか調べましたがわかりませんでした。
雪の白さなら日本にもっと有名な山もあるだろうと思ったからです。

南アジアなどの熱帯の都市の街路樹として利用されているそうです。
学名 Mussaenda parviflora
ムッサエンダの名前はスリランカの現地での呼称に由来し、
パルウィフロラはどうやら小さな花というような意味らしいです。

昨日は七夕で、タイムリーに星型の花をご紹介できました。
真白き妖精(サマーポインセチア)
と名づけて販売されている園芸店も見かけました。

タイではありません

2010-07-07 | 保護観察
保護司は個々の保護観察者の面談といった本来の仕事以外に、犯罪予防のために活動します。

今年から黄色のポロシャツで揃えて外にでます。
まるでタイの反タクシン派民主主義市民連合(PAD)の集まりのようです。
タクシン派のような赤Tシャツを着ているのは更生保護女性会の面々。

黄色も赤も目立ちます。
普段はなかなか着こなせない勇気のいる色です。
エマージェンシーカラー黄色は明るく見えて、年配の保護司男性諸氏はどなたも似合っておられました。

昨夕守口市大日イオンショッピングモールで、社会を明るくする運動の街宣がありました。





谷村新司が来るんですかと尋ねられました。
「犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ」
ポスターに使われているだけ、それは無理でしょう。
大阪府警音楽隊の演奏とカラーガード隊の演舞でしたが見ごたえありました。


生活安全の歌「みんなで気をつけよう」も工夫されてました。






大学の応援団でチアーガール&バトントワラーを4年間もしていたので、とても懐かしく血が騒ぎました。 

夏祭り

2010-07-06 | 日々是好日
先週の土日は氏神様・大枝神社の夏祭りでした。
浴衣姿や金魚すくいといった優雅なものではなくて、地車で疲れた話です。

土曜日は朝から雨でこの日の曳行は中止かと思っていたら、
午後から雨がやんだので、地域の半分を強行に廻られたようで後半雨に降られてビショビショになったそうです。
地下足袋まで濡れてドライヤーで乾かしたと言われてました。

翌日曜はお天気に恵まれました。
後半分を予定通り巡行するのに、午後3時20分出発。
最初の画像は神社裏手を通った時のものです。

 

守口市の旧市街は農道などから発展した道が多いからなのか、迷路のように入り組んでいます。
地車がぎりぎり通ることができる道幅で、さらに植木や電線で大変です。

といっても、私は地車を押したり引いたりしてるわけではありません。
お祝儀のお花をつけていただいた氏子さんにお礼を渡す役です。

 

 

日が暮れた午後8時22分、やっと神社に帰着。
途中で何度か休憩はあったにしても約5時間かかりました。

地車の後ろを押しているのは若者がほとんどで疲れをしらない。
しかし、78歳の近所のおじさんは前でロープを引く係りで腰が痛いと言ってました。
私も昨日から膝が痛くて、少し水がたまってるようです。
地車を動かしていたおっちゃん達は、もっともっと疲れていると思います。

しかし今日の午後は保護司会の「社会を明るくする運動」で街宣があります。
おまけに2週間後の日曜は少林寺拳法府民大会。
6人で団体組演武に参加するための練習が続いています。
サボらずに稽古は行ってますけど…

おちゃめなレーウ監督

2010-07-04 | 世情雑感
アルゼンチンに見事に勝ったドイツのヨアキム・レーウ監督、
ジャケット下のVネックカットソー、かっこいいですね。
一見、ユニクロや無印かと思いきや、STRENESSEというブランドでした。
199ユーロだそうです。

スーツや三つ揃え姿の監督が多い中、
インナーにこれを着る勇気もすごいなと検索していて見つけました。

ドイツ対イングランドの試合中に鼻くそを食べるシーン
全世界に放映され話題になってました。

こちらでどうぞ
笑えますよ~

★追記7/8
このブルーのインナーを着た試合は4点もの大量得点で勝ったからという縁起を担ぎ、対スペイン戦も着用されてました。
今朝早朝その試合終わりました。
4時半ごろ目が覚めたので見ましたが、スペインが勝ちました。
ドイツのどこやらの水族館の予言するタコ、
スペインが勝つとニュースで言ってましたがタコの霊感?が的中しましたね。

新旧うちわ

2010-07-04 | ケータイ・スマホから
右は今のほねがプラスチック製のうちわ。
左はずいぶん前にもらった天満宮の竹製うちわです。
竹製のほうは軽くて少し縦長であるため、あおぐ時手にかかる負担が少ない。
長く使っても手が疲れません。
もぐちゃんもこの古いのが大好きでその辺に置いてあるとすぐに遊んだり上で寝転んだりします。
プラスチックには見向きもしません。
たかがうちわ、されどうちわです。

半夏雨(はんげあめ)

2010-07-02 | 24節気72候
全国的に大気の状態が不安定で、天気予報では北陸と関東では非常に激しく降るおそれがあるといわれています。
この時期に降る雨は半夏雨(はんげあめ)といい大雨になることが多いのですって。

確かにあちこちで大雨のニュースだらけです。


今日の暦には、半夏生(はんげしょう)と書かれています。
夏至(6/21)から11日すぎた日、今日7/2から七夕までの5日間を『半夏生』というんだそうです。
天球上の黄経100度の点を太陽が通過する時ということになっています。


天から毒気が降るという言い伝えもあり、井戸に毒が入らぬよう蓋をしたり、
この日に取った野菜を食べないとする風習もあるようです。

また地中に陰毒が含まれるのでこの時期は毒草が生えるという理由で種蒔きを禁じたり、ワラビやタケノコなどの野草を食べないという地方もあります。

この毒草というのがハンゲショウ(半夏生、半化粧)です。
学名 Saururus chinensisは、ドクダミ科の多年性落葉草本植物です。
英名俗称は lizard tail(トカゲの尻尾の意)

  

半夏生の季節に葉が半分だけ白くなるので半化粧とも書きます。
夏の盛りになると元の緑色に戻ります。
昔は「葉の白くなり加減」でその年の豊作不作を占ったらしい。

日本文化いろは事典には物忌みが守られていた日であるとも書かれています。

奈良県の十津川郷民族語彙によると

ハゲッショ(ウ)半夏生(ハングショウ)
夏至から数えて11日目頃。

ハゲッショ知らん旦那にかかるな(神納川)
ハゲッショに畑に入れば畑がハゲル(神納川・谷瀬・宇宮原・谷垣内・旭)
ハゲッショに薮に入れば坊主が出る(谷瀬)
ハゲッショに畑に入れば頭が禿げる
ハゲッショに畑に入れば、その村はハゲル(ヒデリになる)
ハゲッショに畑に入ってハングを踏めば薬が効かん(上葛川)

頭が禿げるにつながるような何かがあったのか。

夏の前の短い農閑期、田植えが終わった安堵と収穫に向けての不安。
これらが微妙な風習を生んだのかも。

一粒万倍日

2010-07-01 | 24節気72候
明日 7/2は「一年の折り返しの日」です。
一年の日数は 365日で、その半分は 182.5日 
(閏年は 366日→183日)

で、この半分の日に合致するのは、 7/2 となるのです。

上半期 1~ 6月: 31+28+31+30+31+30 = 181日 (閏年は 182日)
下半期 7~12月: 31+31+30+31+30+31 = 184日

太陽・月・星の暦が家にかかっていることは以前書きました。
そこには月や星の運行だけでなく、
「一粒万倍日」と書かれた日が時々あるのです。
この年になるまで全く知らなかったので調べようと思いつつ、
月日は流れ、やっと今日調べてわかりました。

一粒万倍日は、いちりゅうまんばいび と読みます。

一粒万倍は、報恩経というお経にでてくる四字熟語でした。
一粒の種が万倍にも実り見事な稲穂になるという意味から、稲の別称でもあります。

一粒万倍日は、何事を始めるにも良い日とされるそうです。
そんないい日を今まで知らなかった・・・

種まきをこの日に始める人たちもたくさんいます。
種まきだけでなく、新しく始める事業の開店日、宝くじ購入、・・・

出したお金が何倍にもなって戻ってくるというような意味で吉日とされています。
ただし、何倍にも膨れて困るような借金はこの日を避けます。

ちなみに今年の後半の一粒万倍日は

7月   6日(火) 7日(水) 10日(土) 19日(月) 22日(木) 31日(土)
8月  3日(火) 13日(金) 18日(水) 25日(水) 30日(月)
9月   6日(月) 14日(火) 19日(日) 26日(日)
10月  1日(金) 11日(月) 14日(木) 23日(土) 26日(火)
11月  4日(木) 7日(日) 8日(月) 19日(金) 20日(土)  
12月  1日(水) 2日(木) 15日(水) 16日(木) 27日(月) 28日(火)

上記からも分るように、この並び方がとても不規則に見えます。
どういったルールで決まるんだろうと不思議に思いました。


「節月(せつげつ)」と日の干支の組み合わせで決まるんだそうです。
節月とは、節切りの月とも呼ばれ、二十四節気の節から始まり次の節の前日に終わる月です。

正月・・・丑と午の日  二月・・・寅と酉の日
三月・・・子と卯の日  四月・・・卯と辰の日
五月・・・巳と午の日  六月・・・午と酉の日
七月・・・子の日    八月・・・卯と申の日
九月・・・午と酉の日  十月・・・酉と戌の日
十一月・・亥と子の日  十二月・・子と卯の日


7/7小暑から8/7立秋までが六月で、
(午と酉の日)が一粒万倍日なので、7・10・19・22・31・8/3
しかし7/6は五月(巳と午の日)なので6日(火) 7日(水)と続いているのでした。

二十四節気一覧は→こちらで詳しく分ります。