A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

自然の中に眠る画家、フンデルトワッサー

2008年02月19日 23時21分30秒 | アート!アート!アート!
今日2月19日は私の偏愛するオーストリアの芸術家フンデルトワッサーの命日だった。
フンデルトワッサーは1928年ウィーン生まれ。クリムト、シーレなどウィーン幻想派の流れを汲み、渦巻き模様と強烈な色彩を持った独特の絵画や建築作品を残した。日本人と結婚していた時期もあり、北斎・広重などの浮世絵や茶道など日本文化に造詣が深く"百水"という日本名を持つ。自分の名前(英語ではHundred Water)を直訳しただけだが、何と味わい深い名前だろう。「直線に神は宿らない」と近代合理主義を否定し、曲線を多用したそのスタイルはガウディに通じるところがある。自然との共存を訴え、草屋根や腐植土トイレを使った建造物を世界各地に建築した。日本にも彼の建造物がある。TBSの「21世紀カウントダウン時計」、キッズプラザ大阪の「こどもの街」、大阪市環境局舞洲工場などである。
私がフンデルトワッサーのことを知ったのは高校の美術の授業で現代芸術の画集を見ていて。作品名は忘れたがたくさんの顔と渦巻きが不定形に描かれた彼の絵がまるで生き物のような躍動感を持って迫ってきて、私は一発で虜になってしまった。その後彼の展覧会を観てその多彩さに舌を巻いた。造形の極地。想像力の洪水。
2000年に米米クラブの石井達也氏が当時ニュージーランド在住のフンデルトワッサーを訪ねた番組がNHKで放送されたが、そのオンエアの時には彼はこの世にいなかった。
かなり多作な人なのでどこかで彼の作品を目にしている人も多いに違いない。彼の唱えたエコロジー思想は現代のエコ運動に大きな影響を与えている。
フンデルトワッサー HP

渦巻きに
エコ精神が
棲んでいる

また日本で回顧展をやらないかなあ。

コメント (2)
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