A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二@小岩 eM SEVEN 2008.2.21(thu)

2008年02月23日 00時11分32秒 | 灰野敬二さんのこと
「合縁奇縁」というイベント。対バンはsongs from thousand downfall(gx2,b,key,dsの5人組インスト・バンド。叙情派プログレ・ノイズとでもいう様な轟音サウンドはなかなか良かった)、Optrum(蛍光灯を改良した「Optron」という楽器とdsのノイズ・デュオ。視覚的に面白い)の二組。
灰野さんは年末以来のソロ・ライヴ。ステージにはエアシンセx3、ドラムマシンx2を乗せたテーブルと4台のギター・アンプがセッティングされている。まずはドラムマシンで複雑なビートを作りエアシンセ演奏。金切り声のような高音から地鳴りのような超低音までが一挙に耳に突き刺さる。いつもより音量が大きいようだ。エアシンセの上に屈んで激しく腕を上下左右に動かすアクションはいつ観ても魔術師の祈祷を思わせる。30分くらいでSGを手にギター演奏。ゴーッという耳を圧する轟音の中にレクイエムめいたメロディーが浮かび上がる。先日足が攣ったアクシデントも忘れたような激しいアクション。物凄い殺気が灰野さんの全身から発せられ、観る者はただ圧倒され立ち尽くすしかない。最後に少しだけ歌った。♪今度会えるのは何時~魂は今何処に♪言葉の断片がかろうじて聴き取れる。とにかく凄まじく気合の入った1時間だった。
楽屋で挨拶すると「ここ暫くは小沢君への追悼だね。演奏していると小沢君が降りてくる。彼の代わりに音を出さなければならない」と、故・小沢靖氏への想いを語ってくれた。小沢さんの死は灰野さんにとって相当の覚悟を要するものだったようだ。
灰野敬二 HP

死に別れし
友に捧げる
轟音を

ソロだからなおのこと小沢さんの不在が重く圧し掛かるのだろう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする