A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

シベールの日曜日/los doroncos@幡ヶ谷 forestlimit 2012.9.20 (thu)

2012年09月22日 00時03分18秒 | ロッケンロール万歳!


「村の緑の保全協会」
シベールの日曜日/ロス・ドロンコス/DJ:永田一直

先日もお伝えしたようにベースの早川氏が脱退するため、現メンバーでのシベールの日曜日のラスト・イベントが開催された。ニュー・アルバム「Gypsy House」を手売りで販売し購入者の名前と連絡先を把握しており、9月上旬にこのイベント「村の緑の保全協会」の告知を兼ねた暑中見舞いのハガキが届いた。「Gypsy House」は森を意識して制作した、との坪内氏からのメモが記されていた。新作のジャケットが野外写真だったりレコ発ライヴを河原で行ったり、坪内氏は自然保護意識に目覚めたようだ。詳しくは本人に確認したいものだ。誰かインタビューしてくれないかな~。「Gypsy House」購入者にはそのダブ・ミックスCDをプレゼントということで会場の物販で「Cosmic Gypsy House」という7曲入りCDをゲット。
[9/23追記:イベント・タイトルはキンクスのアルバム「The Kinks Are the Village Green Preservation Society (1968年)」から取られている]

共演は元裸のラリーズのdoronco氏(vo.g)、ニューロックシンジケイトを率いる川口雅巳氏(b)、マヘル/マコメロジーの長谷川真子嬢(ds)、seven氏(g)の4人組los doroncos。彼らを観るのは数年ぶり。

DJの永田一直氏がモンド歌謡、ストレンジ電子音楽、変態アヴァンポップ満載のエグい選曲で会場を不思議な空気で満たす中、徐々に観客が入ってきた。スタンディングだったが最前列に椅子を見つけ座ってゆっくり鑑賞。

事前の告知ではシベールが先攻ということだったが、順番が逆になりlos doroncosからスタート。会場は広くないので私の目の前に川口氏が立つ。doronco氏はラリーズではベースだったが、今はギター&ヴォーカル。10年くらい前dasというバンドで法政大学学生会館で観たことがある。los doroncosはリラックスしたハッパ系のサイケデリック・ロック。メロディを活かしたアコースティック・ライヴも行っているが、エレクトリック編成では自由度の高いビートの上をdoronco氏のファズ・ギターが暴れるというラリーズを彷彿させるサウンドを展開する。全曲10分を超える長尺演奏。幻惑的なライトショーも手伝って夢幻の世界に意識が浮遊する。1時間のステージ。



続いてシベールの日曜日。坪内氏は何度もエフェクターのチェックをしている。このトリオになって、以前のラリーズ系フィードバック・ギター色が薄れ、よりタイトでファンキーなヘヴィ・サイケ・ロックを色濃くした。この日は「Gypsy House」レコ発でもあるので新曲中心のセットリスト。といってもアルバムの特徴のひとつであるインド風アシッド・フォークではなく、豪快なロック演奏。以前も書いた通り、レコードとライヴを別モノと考える姿勢にブレはない。最近ギターの弦が切れ自分のギターを弾けないことが続いたが、この日は愛用のストラトの機嫌もよく最後まで坪内氏本来のプレイを貫いた。1時間で本編は終了するが、早川氏のラスト・ライヴという感慨もありもう1曲演奏。この最強トリオが観れなくなるのは誠に残念である。



ドロンコと
シベールは
相性よろし

早川氏は愛のために死すには10月半ばの難波ベアーズのライヴまで参加するとのこと。





コメント (3)
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