A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ザ・ローリング・ストーンズ@東京ドーム 2014.3.6(thu)

2014年03月08日 01時27分23秒 | ロッケンロール万歳!


ザ・ローリング・ストーンズ 14 on fire ジャパンツアー



幼い頃、夜は母親が枕元で語る昔話を聞きながら眠るのが日課だった。話が終わると必ず子守唄を歌った。「ねんねんころりよおころりよ~」という節と「坊やの子守はどこへ行った~あの山こえて里こえて~」という別れの歌詞が子供心に悲しくて、母親に知られないように枕に顔を押し付けて涙したのを覚えている。その刷り込みのせいか、物心ついた頃からマイナー調の曲が好きだった。特に「小さい秋」を聴くと否応なしに涙が溢れてくる。学校の縦笛の課題曲が「小さい秋」で、発表会で吹いていて泣き出したこともある。明るいアイドルナンバーも好きだが、「学生街の喫茶店」のような翳のあるフォークソングや演歌にも惹かれた。



中学時代毎週チェックしていたせんだみつおがDJのラジオ番組「オールジャパンポップス20」でトップ3発表の前にかかるエキゾチックなもの悲しいメロディーが大好きだった。それがローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」のイントロだと知ったのは暫く経ってからだった。ローリング・ストーンズだと分かって聴いた最初の曲は「サティスファクション」だったと思う。どちらもマイナースケールの曲だったので、ある程度洋楽を聴きこんだ頃にも、ストーンズのイメージは悲しみのメロディーメイカー、というものだった。曲名も「悲しみのアンジ―」とか「2000光年のかなたに」とか「悪魔を憐れむ歌」とか、一抹の寂しさをもったものが多い。



ストーンズはロックンロールの王者と言われるが、個人的には彼らが王道とは思えない。こんなに悲しくて、こんなに気紛れで、こんなにまったりしたバンドは他にはいない。「王道=異端」という公式は真理である。ビートルズもツェッペリンもパープルもクリムゾンもイエスも堂々たる異端者だった。異端でなければロックの王道にはなれないのである。



幾つかの興味深いライヴ(JUNKO vs Sachiko M vs 白石民夫など)を蹴って参戦したストーンズ公演を大いに楽しんだし、物販の列にも並んだ。東京ドームには数万人が集まり超満員だったが、私自身はミック・ジャガーと一対一で対話をしたと思っている。偉大なロックレジェンドたちは、死ぬまでストーンズであることを免れはしない。自ら望んで飛び込んだ運命の輪とともに一生転がり続ける石ころ爺さんたちと一瞬でも意識が交差したことは決して無駄ではなかろう。



<Set List>
1.Jumpin' Jack Flash
2.You Got Me Rocking
3It’s Only Rock ‘N’ Roll (But I Like It)
4.Tumbling Dice
5.Ruby Tuesday
6Doom And Gloom
7Respectable(with Tomoyasu Hotei)
8Honky Tonk Women
<Band Introductions>
9Slipping Away (with Keith on lead vocals and Mick Taylor joining on guitar)
10Before They Make Me Run(with Keith on lead vocals)
11Midnight Rambler (with Mick Taylor)
12Miss You
13Paint It Black
14Gimme Shelter
15Start Me Up
16Sympathy For The Devil
17Brown Sugar
<ENCORE>
18You Can’t Always Get What You Want
19(I Can’t Get No) Satisfaction (with Mick Taylor)

コロがろう
ローリングジェットサンダー
コロコロと






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