A Challenge To Fate

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【JAPAN TIMES翻訳】外国人記者が斬る!BABYMETAL現象&アイドルシーンの現在。

2014年03月27日 01時32分59秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


BABYMETALは「奇妙な日本」ストーリーの最終章ではない。
イアン・マーティン(Japan Times March.25th,2014

英国人は狂ってるね、違うかい?。「バブーシュカ」のPVでコントラバスの周りを踊り狂うケイト・ブッシュ、ファンキーな骸骨コスチュームでニンマリするロビー・ウィリアムス、ククレイジーなテレタビーズとお馴染みの奇妙なダンス。こんな完全にブッ飛んだ気狂い沙汰をやらかす英国人ってどうなんだろう?







聞いたことのない話だろうし、ちょっと怠けてリサーチ不足で、しかも人種差別っぽいが、「英国人」を「日本人」に置き換えて、ケイト、ロビー、ティンキー・ウィンキー、ディプシー、ラーラ&ポーをきゃりーぱみゅぱみゅとBuzzFeedで話題のBABYMETALに置き換えてみよう・・お分かりのように、日本人って狂ってるよね。それ以上何が言える?





何かが狂っているように見えるとき、それは大抵ブッシュ大統領のような特異で型破りな突然変異のせいである場合が多いが、それが組織的に毎回発生する場合は、不合理な状況に於ける合理的な反応である可能性が高い。すなわち日本の狂気は、機能不全のポップ産業に対するアイドル・シーンの反応なのである。

70年代、日本のメインストリームのポップスが健全だった頃は、幅広い音楽スタイルに精通した作曲家たちの豊富なアイデアがメインストリームに活かされていた。それはジャズ、クラシック、サイケデリック、フォークと前衛の世界から来たアイデアだった。当時活躍した音楽家は、荒井(現・松任谷)由実等のスターのように自分で曲を書いたり、森田公一や穂口雄右、または作詞家の阿久悠等のように他人の為に曲を作ったりして、メインストリームで自らを表現することが可能だった。



ポップス歌手にとって、若く・可愛く・女性であることは確かに有利だったが、それでもオーディションで優勝し生歌でライヴをする必要があった。才能がルックスよりも重要だったのである。

80年代にルックスとマーケティングががっちり結びつくようになった。クロスメディアマーケティング、特にコマーシャル出演を通じて、スターが製造され宣伝された。音楽と才能は二の次になった。こうした新しいタイプのスターは「CM(商用)アイドル」と呼ばれた。



90年代にJ-POPはCMアイドル・システムへの反動として、成熟し現代的なイメージのバンドや歌手に力を注いだ。しかし、90年代末にアルバムの売り上げが下降すると、新人ミュージシャンのメジャーへの道は次第に閉ざされた。大きなレーベルは新人バンドへのチャンスを減らし、作家やプロデューサーに払うお金は縮小し、マーケティング方法は再検討された。

大プロデューサーの小室哲哉は、プロデュースした安室奈美恵や鈴木亜美といったスーパースターと同じくらい自分のバンドGlobeのセールスを上げられた。小室の現代版と言われる中田ヤスタカと彼のグループCapsuleは、中田がプロデュースしたきゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeなど商業的に強いイメージのアクトの半分も売れはしない。





この状況を頭に置いて見れば、最初はモーニング娘。続いてAKB48が象徴するアイドルポップの復活は、いくつかの点で破壊分子的な存在だと見做すことができる。何故なら、メインストリームのポップ産業に於いて、唯一実力主義を体現するのがアイドルなのだから。



もの凄く男尊女卑的とはいえ、ファンとメンバーの接触により親密さの幻想を保持しようとするAKB48の努力は注目するに値する。たとえ秋葉原の小劇場・握手会・姉妹グループ・グループの中で最も人気者を決める定期的な "選挙"のすべてが収益を得るためだとしても。



音楽的には、AKB48は、ありがちなスーパーマーケット向けポップスであり、メインストリームの劣化コピーに留まっている。しかし、アイドル・シーンのどんなグループでも、他人を傷つけることを恐れる(その結果逆に全員を傷つけることになるが)あまり、人と違うことを避ける傾向を持つメインストリームJ-POPに着いて行けない特定のユーザーや非主流文化に向けて音楽を提供することが可能である。そのためにアイドルシーンは、アンダーグラウンドの音楽作家にプロとして音楽ビジネスに参画する機会を好意的に与えている。

こういったところからBABYMETALが生まれたのだ。彼ら曲の多くは、アングラロック界では有名なポストハードコア/シューゲイズ/メタル/スクリーモバンドCOALTAR OF THE DEEPERSの奈良崎伸毅(通称NARASAKI)の作品である。



NARASAKIは過去に、アヴァンポップ音楽家/作曲家のヒャダインこと前山田健一と一緒にアイドル界のスーパースター、ももいろクローバーZに曲を提供している。他にもニューウェイヴバンド相対性理論のやくしまるえつこ、ピチカート・ファイヴの小西康陽、テクノポップ・パフォーマンス・ユニット(M) otocompo のウスイノブヤ(Dr.Usui)などが、様々なアイドルグループを通じて自らの音楽を発表している。伝説的ノイズバンドの非常階段のJOJO広重でさえ、自称“アンチアイドル”BiSとのコラボアルバムを制作し、アイドルシーンに名を連ねた。









こうして起こった現象により、「カワイコちゃん+α=\\\(お金)」という単純だが効果的なマーケティングモデルを採用することで、アイドル・シーンはオルタナティヴ音楽のアイデアがメインストリームの周辺に参入する新たなルートを開いたのである。そして、サブカルチャー(非主流文化)を愛好するグループにアピールし、強力で筋金入りのファンベースを確立することで、巨大化するインターネットの助けを得つつ、均質化を目指すコアなメインストリーム主流派から無視された文化の一面に発言権を与えた。

アイドルシーンは今や、拡散し様々な方向にひび割れを起こす程の段階に達した。インディーシーンでは隠されてきた女子力プロモーションを白日の下に晒し、タワーレコードのような店が音楽的に関連のないバンドをまとめて「ガールズバンド」としてプッシュしはじめ、サブカルイベントがアイドル的なプレゼンテーションとマーケティングを採用するようになった。







最近のアイドル界で勢力を増してきた平等主義でインディーでサブカルなファンの前では、AKB48のようなオタク中心の過剰な男尊女卑スタイルは非力になった。今のファンは、AKBほどあからさまに性を売り物にせず、より音楽的なグループ、ももいろクローバーZやでんぱ組.inc、そしてBABYMETALを好む傾向がある。



「奇妙/奇怪な日本」ストーリーを何の疑いもなく受容し反復する西洋のメディアは、これらの新しいグループの背後にいる人たちによってますます踊らされることになる。アイドルとは呼べないきゃりーぱみゅぱみゅの大成功に続いて、でんぱ組.incやBABYMETALが「アイドルから・・・世界へ!」という掛け声と共にの海外市場へ進出が続く。



BABYMETALは「My First HEAVY METAL in TOKYO 2012(2012年東京での私のヘビメタ初体験)」というビデオの中で「What’s going on in Japan?(日本で何が起こっているのか?)」と問いかける。彼らのこれまでのキャリアはその質問への注意深く練り上げられた回答に他ならない。もちろん海外のオーディエンスの存在をはっきり意識したうえで。



BABYNMETALのようなアイドルの狂気が観るものすべてに明らかな一方で、それは特定の経済・創造・マーケティング環境から愉しみを作り出す為に自分が何をやっているかを正確に判っている人々の仕事なのである。その意味では、DragonforceやManowarといった西洋のメタルバンドが何十年もファンを喜ばせ同時に落胆させてきた演劇性ほど馬鹿げたものは、他にはないのかもしれない。







なるほどね
外国人にも
わかるのか

【SCOOP!】
でんぱ組.inc、「日清カップヌードル」のCM出演することになりましたー!今日からテレビで流れるのでぜひ見てね( ´・ヮ・`) ‏


[3/27 11:00追記]
★でんぱ組、カップヌードルCMで“SAMURAI”たちの主君に⇒コチラ

<CM企画意図>
『日本という国の良さ、楽しさ、オリジナリティを一番理解していないのは、実は私たち日本人かもしれません。
今回のCMでは、「外国人から見た日本」をテーマに、日本の楽しさや、オリジナリティを逆輸入し、若者達に、この国をもっと楽しもうとメッセージしていきます。
キャッチコピーは「SAMURAI, FUJIYAMA, CUPNOODLE」。
楽しくなければ、美味しくない。
カップヌードルは、いつの時代も、そう信じています。』
(日清カップヌードル公式サイトより)

*ホントにJAPAN TIMESの記事にピッタリのCMだおヽ(*´∀`*)ノ!バビュアンス!w





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