「夏の憂鬱」
灰野敬二/彗星 /Transkam/吉本裕美子 + レンカ + 池田陽子/Bloom-Creation
7月18日(月・祝)大久保 音楽と珈琲 ひかりのうま
5:00pm 開場 5:30pm 開演
チャージ 2,000円 + ドリンク
ハワイ出身の韓国系シンガーBloomは2000年代後半東京で活動し、灰野をフィーチャーしたイベントを何度か企画していた。妖しい日本語が筆書きされたフライヤーは灰野ファンには懐かしくもある。2010年代以降本国へ帰った様子で名前を聞くことはなくなった。昨年日本へ戻ったようで、6年ぶりに灰野との対バンイベントを企画した。コリアンタウンの外れの元キャバレーのライヴハウスひかりのうまは、Bloomy(花盛り)なイベントにピッタリ。
●Bloom-Creation (Bloom: vocal, guitar, Mark Anderson: drums)
アコースティックギターにエフェクターをかけて歌うBloomの世界は10年前と変わっていない。アシッドフォークと呼べるが、ハワイ育ちの楽天性が醸し出す浮世離れした浮遊感は、生まれながらの天然サイケに違いない。マーク・アンダーソンのフリーなドラミングが酩酊感を倍増させる。
●彗星 (ヨシノ: sitar, ルイス稲毛: guitar, : timanyamaaa: bass, 荒川太郎: drums, udu)
シタール奏者ヨシノトランス率いる4人組。60'sサイケポップを継承するサウンドは、グループサウンズよりもニューロック色が強い。轟音サイケバンド魔術の庭にベーシストとして参加するルイス稲毛のブルージーなギターとラーガ旋律のシタールが絡み合い、ガンジスの悠久の流れに聴き手を誘う。
●Transkam (YANA: drums, TUNE: guitar, YUKIYO: bass)
(2016.7.24 2:10amライヴ写真追加)
バンド名からテクノ系かと思ったら、ギター/ベース/ドラムのトリオ編成ロックバンドだった。反復ビートにエッジーなギターが暴れるスタイルはポストパンクに通じるが、サンプラーでフレーズを重ねたり、テクニカルな早弾きを繰り出すギタープレイにはプログレの素養を感じた。調べてみたらプログレバンドAlan Smithee’s MAD Universeのギタリストだった。女子ベースの儚げな立ち姿もナイス。
●吉本裕美子 (guitar) + レンカ (踊り) + 池田陽子 (violin)
それぞれソロパフォーマーとして活動する女子3人のサウンドヴィジュアルコラボ。吉本は6月に25日間のヨーロッパツアーを敢行し、持ち前のストイックなギタープレイに磨きをかけた。池田の演奏を観るのははじめてだが、ヴィオラの音色を自在に操る表情豊かなプレイが印象的。二人のイマジネイティヴなサウンドが、しなやかなレンカの踊りと溶け合い、クールな中に熱を帯びた異形の空間を創り出した。
●灰野敬二
会場的に大音量の演奏が難しい環境で灰野が選んだのはパーカッションソロ。タンバリン、ポリゴノーラ、シンバルを演奏するが、単なる楽器演奏ではなく全身を使った身体表現と呼ぶのが相応しい。叩き踊りながら歌われる言葉はなにかのレクイエムのように聴こえる。狭い空間を満たす打撃音と祈りの声が、轟音以上の迫真性を見せつける。凝縮された半時間だった。
スーサイド
アランの魂
安らかに
Alan Vega, Matin Rev, SUICIDE Live at Hurrah - "Ghost Rider"
灰野敬二 最新情報
●不失者ワンマンライブ10月渋谷で開催決定
10月28日(金) 渋谷LUSH
不失者 Fushitsusha
■Open 19:00 / Start 19:30
■Adv 3500 / Door 4000 (+1D)
LIVE
不失者 Fushitsusha :
灰野敬二 (vo, g)
森重靖宗 (b)
Ryosuke Kiyasu (ds)
※7/24(日)チケット発売
・Lush店頭チケット
・Lushメール予約
・e+
●インタビュー動画『OFF STRINGS: 灰野敬二』 7月23日(土)全編公開
テニスコーツの植野隆司が、ミュージシャンを根掘り葉掘りするインタビュー・シリーズ『OFF STRINGS』。第5回のゲストは、”御大”灰野敬二が登場。植野氏、怒られます。
7/23(土)全編公開!!
OFF STRINGS : 5 ゲスト 灰野敬二 【予告編】
●灰野敬二+スティーヴ・ノーブル『Live at Cafe Oto』デジタルリリース
2012年2月28日ロンドンCafe OTOでの灰野敬二(g, feedback, fl)とスティーヴ・ノーブル(perc)デュオのライヴ音源が、Cafe OTOのレーベルOTOROKUからデジタル・リリースされた。60分のライヴ音源が6ポンドでダウンロードできる。
⇒OTOROKU Digital
Keiji Haino, Steve Noble @ Cafe Oto 28.2.12