A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二×BO NINGEN@青山 月見ル君想フ 2018.1.12(fri)

2018年01月14日 09時37分51秒 | 灰野敬二さんのこと


月見ル君想フpresents
灰野敬二×BO NINGEN


op 18:30 st 19:30 
前 3,500 当 4,000 +1D 600

【灰野敬二+BO NINGENによる完全コラボライブが実現!!!】
以前より親交のあった灰野敬二とBO NINGENによる、スペシャルコラボライブがついに日本で実現。アーティスト自身の希望により、今回のイベントは終始2組によるコラボ演奏を行うことが決定している。当日のセッティング内容・楽曲・イベント構成についても現在2組で協議しており、どんな内容になるのかぜひ当日を楽しみにしてほしい。
月見ル君想フ公式サイトより



BO NIGNENを知ったのは2011年2月7日東高円寺UFO CLUBでのMERZBOWやRUINS Alone等の対バンイベントだった。ロンドン在住の日本人サイケデリックバンドという情報だけしかなかったが、ブルー・チアーやサバート・ブレイズを思わせるヘヴィサイケに嬉しい驚きを覚えた。同年7月、翌年1月に灰野敬二と対バン。Vo/BのTaigenは初めて灰野のライヴをロンドンで観た時涙が出るほど感動したと言う。
BO NINGENのサイケデリック見世物小屋(第1回)[ 今月の夜話盤 ] 不失者 『1st』 P.S.F.

それ以来灰野のロンドン公演の際は手伝いを兼ねて同行することもあったというが、ステージで共演する機会はなかった。今回のコラボレーションは、昨年1月27日灰野敬二×THE NOVEMBERSのコラボライヴを企画した月見ル君想フからの提案で実現することになった。コラボ内容は何度かミーティング、スタジオ・リハーサルを行い練り上げたらしい。灰野によれば「どちらもやったことないの新しいことに挑戦する」ことを目指したという。



ソールドアウトの月見ルはこれまで見たことない超満員。BO NINGENのファンやミュージシャン関係者の姿が多く、若い世代からの注目度の高さが分かる。左からYuki(g)、Taigen(b,vo)、灰野(vo, hca, reeds, perc)、Monchan(ds)、Kohhei(g)の並び。灰野の銀髪を中心に全員ロングヘアーで一体感がある。BO NINGENのナンバーを解体し灰野のINPUTとBO NINGENのOUTPUTで再構成する形で進行する。予想に反して灰野はギターもエレクトロニクスも使わず、ヴォーカルとハーモニカを中心にパフォーマンス。大幅にリズムやアレンジを変えたBO NINGENの演奏に灰野自身の言葉で切り込む演奏は、何処までが事前のリハーサルで何処までがステージ上の即興なのかわからないが、灰野が踊るような大きな身振りでメンバーを煽る場面も見られ、スポンテニアスな化学反応を楽しんでいる様子が伝わってくる。



特に印象に残ったのは「Kizetsu no Uta」の最後でドラムと灰野の言葉だけになりメンバー全員が「運命!」と叫び交わす場面、「Yuruyanaka na Ao」にチャルメラで中近東風のエスノ感をミックスした場面、「Daikaisei」の後半で灰野が叩くタンバリンのリズムに同調して、あたかも”前衛サンバ”のようなパーカッシヴな展開を見せた場面など。オリジナルの歌詞を灰野が独自のメロディで歌った「Koroshitai Kimochi」は哀秘謡やThe Hardy Rocksを思わせた。



ギターなど楽器中心のコラボであればいわゆる”セッション”で終わったかもしれないが、灰野がヴォーカリストとして参加することであらたな”バンド”が生まれたように感じた。”バンド”であれば今回限りで終わる必要はない。海外でも高い注目を集めるであろうこのコラボが今後成長してゆくことに期待したい。

Set List
1, Kyutai
2, Kizetsu no Uta
3, Slider
4, Yuruyanaka na Ao
5, Daikaisei
6, Koroshitai Kimochi
———-
en, Natsu no Nioi

サイケデリック
見世物小屋の
玉手箱

Bo Ningen@渋谷O-Nest 2012.1.15 (sun)
コメント (1)
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