A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ディランに会ったらよろしくと。ロック詩人三羽烏:エリオット・マーフィー/ロビン・ヒッチコック/タイラ

2014年01月08日 00時17分31秒 | ロッケンロール万歳!


小学4年生の頃、ガロの「学生街の喫茶店」がテレビでしょっちゅう流れていた。ちょっと寂しげなメロディが気に入って通学路でよく歌ったものだが、一箇所不可解な歌詞があった。♪学生でにぎやかなこの店の片隅で聞いていた「僕いらん」♪・・・喫茶店なのにコーヒーはいらないとは何て変わった人だろう。聞いていたのは主人公だから、相手は別れた「君」のはず。女性だと思ったが、自分のことを「僕」と言うとは男に違いない。てことは主人公はオカマ???などとガキンチョの妄想は広がった。

中学になり洋楽ポップスに目覚め情報を得るようになって「僕いらん」と聴こえたのが「ボブ・ディラン」のことだと知って長年の謎が氷解した訳だが、またもや新たな誤解が生まれた。ディランの来日キャンペーンで入手したパンフレットに載っていたのが表題の一文「ディランに会ったらよろしくと。」・・・ボブ・ディランは行方知らずの放浪の旅人で、もし街角で偶然出くわしたときには「よろしく」と挨拶を交わせる気さくな人なのか。確かに雑誌の白塗りの写真は旅芸人風で、ローリング・サンダー・レビューというサーカス一座の団長に相応しかった。ラジオで「コーヒーもう一杯」というジプシー風の曲を聴いて、コーヒー好きだから学生街の喫茶店にいたんだな、と妙に納得した。初心者にありがちな勘違いだが、放浪の吟遊詩人というイメージはディランの一面を言い当てているだろう。

 

筆者は決してディランの良いリスナーではない。同時代で買ったのは「コーヒーもう一杯」収録の『欲望』(76)だけで、後追いで『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』をCDで購入した程度。正直作品数が多すぎてどれを聴けばいいのか分からない。ライヴは数回観たはずだが、一番印象に残っているのは伝説のウッドストック・フェスティバルの25周年記念イベント「ウッドストック'94」。出演が噂されたにも拘らず25年前は現れなかったディランが、ついにウッドストックのステージに立つ、と大きな話題になっていた。現場は折からの大雨で泥沼化。交通マヒでホテルにも戻れず、びしょ濡れで野外で一晩過ごすという避難民のような状況だったが、何故かディランだけはしっかりフルステージを観た。黒尽くめの衣装で歌う姿がカッコ良かった。



今春のディラン72歳の来日公演には行く予定はないが、筆者が偏愛するロックシンガーにディランの影響が濃いことに気がついた。それほど唐突且つ根拠レスではないので、この機会に書いておくとしよう。

エリオット・マーフィー(Elliott Murphy 1949年3月16日ニューヨーク生まれ 64歳)


エリオット・マーフィーは同じ1973年デビューのブルース・スプリングスティーンとともに「第2のボブ・ディラン」と呼ばれた。ストレートなギターサウンド、陰影のある歌詞、ニューヨ-クの街を描いた文学的な歌詞は、敬愛するヴェルヴェット・アンダーグラウンドに通じる、ストリートのロケンロー。鮎川誠や大江慎也など心酔するミュージシャンは日本にも多い。1990年の来日公演は今でも語り草になっている。90年代にパリに移住し、現在ヨーロッパで精力的に活動する。いろんな雑誌に寄稿し、10冊近い著書を著す作家でもある。



ロビン・ヒッチコック(Robyn Hitchcock 1953年3月3日イギリス生まれ 60歳)


1976年に英国ケンブリッジでソフト・ボーイズを結成し、パンク時代に捩じれたサイケデリック・ロックで異彩を放ったロビン・ヒッチコック。ビートルズ、ボブ・ディラン、シド・バレットを愛するゴシック趣味の変人が産み出すサウンドは、人懐っこくて何処か不気味な味がある。エリオットとは逆にイギリスからアメリカに拠点を移して活動する。カレッジラジオで人気で、REM等のオルタナロックに大きな影響を与えた。ソフト・ボーイズ、エジプシャンズ、ソロ名義で多数の作品をリリース、近年はピーター・バック(REM)とスコット・マッカーティ(ヤング・フレッシュ・フェローズ)のバンド、ヴィーナス3との共演も多い。1988年にエジプシャンズ、2006年にソロで来日公演を観たが、奇妙な世界観に脳波が歪んだ。俳優・画家としても才能を発揮する。



★ロビン・ヒッチコックが「Stupified」のセッション映像を公開⇒コチラ

タイラ(Tyla J. Palls 1962年7月9日イギリス生まれ 51歳)


前2者に比べると知名度は劣るが、オレ的には最も思い入れのある酔いどれロッカー、タイラは90年代前半に一部で人気を博した悪ガキロックの代表バンド、ドッグス・ダムールのフロントマン。ストーンズやフェイセス直系のロケンローだが、アメリカの泥酔作家チャールズ・ブコウスキーを愛するタイラの歌はディランに通じる文学性がある。アメリカならガンズ&ローゼズのようなハードロックになっただろうが、男の哀愁と負け犬の美学を追求するタイラの世界は120%英国的。ドッグス解散後もコンスタントにソロ活動を続け、現在までに20数作のソロアルバムをリリース。数年前にオリジナル・メンバーでドッグス・ダムールを再結成した。デビュー当時から絵の才能が傑出しており、アートワークは全てタイラのイラスト。直販サイトで原画を購入出来る。



★タイラ画伯の直販サイト⇒コチラ

ストーンズ
ジョニー・ウィンター
ボブ・ディラン

3人ともバリバリ現役で活躍中なので、是非とも来日公演をお願いしたい。日本でも根強い人気があるしアコギ一本で演奏可能だから、欲をかかなければ損はしないと思う。日本一良心的なプロモーターのNXXXさん、如何でしょうか???

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でんぱ組.inc@台場 Zepp Diver City Tokyo 2014.1.5(sun)~で、武道館って結局何なのよ?

2014年01月07日 00時24分56秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界



初詣で引いたおみくじは「凶」。


「此のミクジにあふ人はまことに、運勢わるきかたちなり、草木の枯れしぼむがごとく時のいたるのを待つべし」
「よろこびすくなし」
「病人長引、しかもあやうし」
「待ち人きたらず」
「あらそひ事まけなり」
「うせもの出がたし」
「望事かなひがたし」
「子寶すくなし」
正月から何でここまでディスられなきゃならんのか、と神に祈りたくなるほどだが、祈った結果がコレである。普通なら凹んだまま引きこもるところだが、これこそまさにマイナスからのスタート、舐めんな!。でんぱの神神にお参りするために、お台場シティに出掛けることにした。



でんぱ組.inc
ワールドワイド☆でんぱツアー2014 ~全国ZEPP行脚~




前日からスタートしたヲタ系アイドルでんぱ組の新春興業が2014年のライヴ始め。去年は部屋から一歩も出たくなかった訳ではないが、気づいたらソールドアウトで涙を飲んだので、リベンジ成功。人口密集地を避け2階席を手配。関係者・招待者が多くテレビや雑誌で見た顔もいるが、全神経をここから始まるステージに集中。



萌えきゅんソングを世界にお届け
We Love Japan!
大丈夫、みんながいるし仲間だもん
ひとりだけじゃ 見えない景色が ここにはある


斜に構えたロックバンドじゃ言えない言葉もアイドルが歌えば至って自然。人を励ますための音楽は大きなお世話だが、自分たちが一番楽しんでいるアイドルさんを見るのは目と心の保養である。心の底から沸き上がる歓びに、黄色いサイリウムで大きな円を描いた。



最後の最後に、観客2,473名+メンバー6名=計2,479名にとって想定外のサプライズ告知。武道館公演決定の発表に観客1,576名+メンバー6名=計1,582名が涙を流し、うち観客345名+メンバー5名=350名は号泣。そのうち観客43名+メンバー1名(相沢梨紗)=44人が腰を抜かした(人数は概算です)。



2012年9月16日恵比寿リキッドルームで古川未鈴が初めて口にして以来、常に夢に見てきた武道館が仮想(Vertual)から現実(Real)に転じた瞬間。漫画やアニメの実写化に似ているが、イメージが違ってファンの期待を裏切ることはありえない。



以前考察したように、我が子の成長を見守る親心がアイドルの存在意義ならば、アイドルを推すことはポケモン育成ゲームと同じである。でんぱ組の武道館へのレベルアップこそ、ゲーマー=ヲタ/ファンにとって勝利の証であり至上の歓びである。「種族値」「個体値」「努力値」「性格」すべてハイレベルの推しキャラの躍進に高揚するヲタの熱気に台場の夜がオレンジ色に染まった。



Set List
1. でんぱれーどJAPAN
2. Future Diver
3. VANDALISM
4. Sabotage
5. あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡ (夢眠ねむソロ)
6. W.W.D
7. ナゾカラ
8. イツカ、ハルカカナタ
9. キラチュン
10. 冬へと走りだすお!
11. なんてったってシャングリラ
12. W.W.D II
13. ORANGE RIUM
Encore 1
14. 強い気持ち・強い愛
15. でんでんぱっしょん
Encore 2
16. サクラあっぱれーしょん(3/12発売新曲)



★でんぱ組.inc、武道館ライブ決定「夢って本当に叶うんですね。」⇒コチラ
★でんぱ組.inc「泣きながら自分の過去を語る」ライブ演出で大成長⇒コチラ



【徹底検証】日本武道館とはいったい何様か?
名前通り、本来武道の殿堂として1964年にオープンしたにも関わらず、日本のみならず世界中のミュージシャンから大きな目標・頂点・聖地と崇められる日本武道館。これほどまでに人の心をもてあそぶたまねぎ型の屋根の下の魔性の魅力の秘密に迫ってみたい。

<武道館前史>
最近ではドーム球場でのコンサートが珍しくなくなり、動員ランクは下がったが、象徴としての武道館の地位にゆらぎはない。ビートルズ、モンキーズ、タイガース、レッド・ツェッぺリン、クイーン、ボブ・ディラン、矢沢永吉、美空ひばり、松田聖子、BOOWYなど武道館伝説を彩るアーティストは数多いが、オレ的評価でポイントが高いのは以下の4組。

●ディープ・パープル


ロックに目覚めた中坊の時、必ず友人の誰かが持っていたレコードがディープ・パープルの1972年8月日本公演の実況録音盤2枚組『ライヴ・イン・ジャパン』。ジャケットは武道館のステージ裏からのショットだが、収録曲の過半数が大阪フェスティバルホールでの録音。とは言ってもジャケ写の武道館に憧れるガキの気持ちは止められない。当初日本のみの発売だったが、内容が良いのでジャケとタイトルを『Made In Japan』に変更して世界発売された。しかし武道館ジャケじゃないと音も違って聴こえるから不思議。




●チープ・トリック


パープルが「武道館」と謳わなかったお陰で功労者となったのがチープ・トリック。1978年4月日本でのライヴ盤『チープ・トリックat武道館 - Cheap Trick at Budokan 』が世界的に大ヒット。バンド名とともに「ブドカン」が全世界のトレンドを席巻した。




●谷口宗一


バンド・ブームの徒花BAKUで武道館公演を成功させたあと、ソロに転向した谷口宗一が、1994年に続き、1995年に開催した2回目の武道館ワンマン。アイルランドのロックバンド、パワー・オブ・ドリームスを迎えたステージ。夢の力を信じる日愛のコラボは、両者にとって最大かつ最後の打ち上げ花火となった。


★参考記事はコチラ


●ブライアン・アダムス


90年代に筆者が最も多く武道館で観たのが「永遠のロック青年」「死ぬまで18歳」「Tシャツ&ジーンズが似合う男No.1」のブライアン・アダムス。骨太のギターロックと伸びやかな歌声は、武道館の為に産まれてきたといっても過言ではない。最近は活動のペースが落ち着き話題も少なくなったが、そのうちにギター片手に成田に降り立ち、タクシーで武道館に乗り付けるに違いない。





<武道館見聞録>
実は筆者は武道館のステージに立ったことがある。1983年4月大学の入学式が武道館で開催され、午後のオリエンテーションのサークル代表バンドにサックス&フルートで参加したのだ。前日がブライアン・フェリー公演だったので興奮して舞い上がってしまい、演奏そこのけでポゴダンスをキメまくり、あとでビデオを観てものすごくハズかった。対バンはG-Schmittだったらしい(観てない)。

ここでは2008年以降実際に武道館で観たアーティストを紹介する。ブログ記事にリンクを貼ったので参照されたい。

●チャットモンチー 2008.4.1


★レポートはコチラ




●チック・コリア&上原ひろみ 2008.4.30


★レポートはコチラ




●ザ・フー 2008.11.17


★レポートはコチラ



●スティング 2011.1.18


★レポートはコチラ




●きゃりーぱみゅぱみゅ 2012.11.6


★レポートはコチラ




●プリンセス・プリンセス 2012.11.24


★レポートはコチラ




●The Birthday 2012.12.19


★レポートはコチラ





<なんちゃって武道館>
前述のチープ・トリックやボブ・ディラン『武道館』のヒットにより海外でも有名になった武道館は、富士山、芸者、忍者と同じく日本の象徴に喩えられる。だからパロディや皮肉のネタにもされる。日本人にとっては余り嬉しくないが、欧米人がどう思うのかは想像もつかない。35年前に流行ったマジソンスクエアガーデンのロゴ入りバッグのような感じだろうか?

●ジョン・ハイアット


通好みを絵に描いたような燻し銀のロッカー、ジョン・ハイアットがヒットチャートに顔を出していた94年にリリースした待望の初ライヴ・アルバムが『ハイアット・カムズ・アライヴ・アット・ブドーカン?』。しかし当時流行った空手キッドに扮しておちゃらけたパロディ・ジャケは、選曲や演奏がいいにも関わらず、日本のファンが離れる結果になったことは否めない。




●S.O.D.


ストームトゥルーパーズ・オブ・デス(S.O.D.)はアンスラックスとニュークリア・アソルトのメンバーによる企画バンド。ハードコア・パンクとスラッシュメタルを融合しクロスオーバー・スラッシュと呼ばれるジャンルを作ったバンドの1つである。一回限りのプロジェクトのハズが、何度か再結成され、その度に画期的な作品をリリースした。1992年にニューヨークで行われた1回だけのライヴの実況録音が『Live at Budokan』。アンスラックスはスラッシュメタルの先駆者として日本でも人気があったので、本気で武道館公演を狙っていたのかもしれない。





<武道館への道>
アイドル戦国時代に於いては、モーニング娘。、AKB48、NMB48、SKE48、HKT48、Perfume、ももいろクローバーZ、Berryz工房、℃-ute、SUPER☆GiRLS、東京女子流などが武道館ワンマン公演を実現した。2014年春にはBABYMETAL、私立恵比寿中が武道館公演を予定。そんな中で、今年武道館公演を行うことが宿命付けられたアイドルグループが存在する。

ベイビーレイズ


「乗り込み! 乗っ取り!! アイドル」を自称する物騒な5人組。デビューから2年後(2014年)までに、武道館公演ができなければ解散という公約がある。2013年を象徴するドラマ『あまちゃん』挿入歌「暦の上ではディセンバー」のシャドウとして歌ったことで注目され、紅白歌合戦にも出演した。あげまん状態にあるので、武道館は射程距離内。1月29日リリースのニューシングル「恋はパニック」に期待したい。




●BiS


アイドルの常識を覆すカオスアイドル、新生アイドル研究会BiSは2014年夏に武道館公演で解散することを宣言している。その為の両国国技館公演は動員的に失敗し、借金を抱えた状態で走り続ける。度重なるメンバー交代劇は、昨年11月のコショージメグミの加入で一段落ついたと信じたい。でんぱ組とは陰と陽、プラスとマイナス、S極とN極、水と油の関係なので、是非とも夏の武道館を実現し、散開して次のステージに進んで欲しい。ニューシングル「STUPiG」は1月22日リリース。




武道館
50周年
お祝いだ

50周年記念に武道館のゆるキャラを作ってお祝いしては如何か?キャラクターデザインは夢眠ねむ、イラストは成瀬瑛美、応援団長は寺嶋由芙。

▼武道館の観戦のお供にどうぞ
コメント (2)
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あなたの知らない「カズコ」の世界~ファラオ・サンダース/カズコ・ホーキ/松村和子/三船和子etc.

2014年01月06日 01時48分04秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


詩人特集で白石かずこを取り上げた時に軽く触れたが、その後の調査により「ジュンコ」「サチコ」の対抗勢力として「カズコ」の重要性が明らかにされつつある。全容解明には多くの困難が予想されるし、秘密を暴露することで、身の危険を感じることも確かだが、人類の未来の為にその一端を記すことにした。近い将来ブログの更新が途絶えたとしたら、筆者は秘密結社「カズコ」により存在を消されたと思って欲しい。
*調査方法:ようつべで「kazuko」と検索し、出てきた動画を順番にググって、それぞれの出自を明らかにする。

●ファラオ・サンダース「Kazuko(Peace Child)」


トップは人名ではなく曲名。スピリチュアル・ジャズの巨匠ファラオの1980年のアルバム『Journey To The One』収録。コルトレーンに回帰して包容力のあるテナーのブロウを聴かせる人気作。Yuko Ito Gatesの琴をフィーチャーした和風サウンドはまさに精神世界への旅路。




川島和子


東京都出身、国立音楽大学声楽科卒業の歌手。スタジオプレーヤーとして、クラシックから童謡、シャンソン、ポップス、ジャズ、演歌まであらゆるジャンルで数多くの作品に参加。現在ソロ活動とともに八代亜紀コンサートにバックヴォーカルとして参加する。何といっても「宇宙戦艦ヤマト」「聖闘士星矢」などアニメ音楽のスキャットは誰でも聴いたことがある筈。




松村和子


北海道遠別町出身の演歌歌手。1980年ロングヘアーで津軽三味線をギターの様に操る異色のスタイルでデビュー。18歳という若さも話題になり、演歌界のアイドルとして人気を誇る。ヒット曲「帰ってこいよ」でレコード大賞新人賞受賞、紅白歌合戦にも出場。現在も元気に活動中。



三船和子


愛知県一宮市出身の演歌歌手。松村より15歳年上の大先輩。1965年、新しく誕生したミノルフォンから、その”第1号”歌手として、ベトナム戦争の反戦歌「ベトナムの赤い月」でデビュー。「他人船」が翌1966年にかけてヒット、売上は10万枚を超えた。しかし1968年不慮の交通事故の後遺症で声が出なくなり引退。必死のリハビリの結果、1983年に再デビュー、1995年に紅白歌合戦出場。現在歌手活動と平行して音楽事務所を構える。




●松尾和子


1935年5月17日生まれ、1992年9月25日没。ムード歌謡の女王と呼ばれるジャズシンガー。進駐軍キャンプやナイトクラブで歌ううちにフランク永井にスカウトされデビュー。1960年「誰よりも君を愛す」が大ヒットしレコード大賞受賞。70年代五月みどりらと共に熟女ブームで人気を博す。1992年自宅の階段から転落し死去。このとき階段には滑り止めが付いておらず、滑り止めがあれば事故はなかったと話されたこともある。




●夜凪音和子(やなぎねかずこ)


歌声合成ツール「UTAU」の音声ライブラリおよび、そのイメージキャラクターである。本名は、Camille Foster (カミール・フォスター)。19世紀生まれで、亡き養父と共に開発したタイムマシン(過去から未来に行けるが、過去に戻る機能は無かった)で、21世紀にやってきた。 大人っぽい、ムードのある声が特徴。海外組らしく独特のクセがあり、英語訛りを感じさせる発音が個性的。




●安川加寿子


兵庫県武庫郡深江生まれ。1940年代から活躍した日本のピアニスト。旧姓、草間。独身時代は草間加壽子として活動していた。父は外交官で、1923年からパリで育ち、当時のフランスで最も新しい流儀を身に付け、帰国後は日本の楽壇の中心人物として演奏活動、教育活動を行った。日本芸術院会員、芸術家会議会長、日本演奏連盟理事長、日本ピアノ教育連盟会長、日仏音楽協会会長、フランス語教育振興協会会長、NHK交響楽団評議員、日本フィルハーモニー交響楽団理事、日本ショパン協会会長、日本フォーレ協会会長、日本音楽コンクール委員・審査員、日本国際音楽コンクール運営委員長、ABC音楽振興財団審査員長、シンフォニーホール賞委員、日本芸術文化振興財団委員、芸術研究振興財団理事。三菱文化振興財団理事、日本ユニセフ協会評議員、東京文化会館運営審議会委員、東京芸術劇場運営審議会委員、東京藝術大学名誉教授、桐朋学園大学客員名誉教授、大阪音楽大学客員教授。




カズコ組
華やか過ぎる
音楽歴

アングラカズコは見当たらないが、超個性派ブッ飛びカズコと言えばこの人。

カズコ・ホーキ


1982年に在英日本人女性中心にフランク・チキンズを結成。「We Are Ninja」がスマッシュヒット。1989年TV番組「カズコズ・カラオケ・クラブ」で司会を担当し、お茶の間の人気者になる。TV出演や著作は数多い。フランク・チキンズはメンバーを代えて現在も活動中。カンタベリー系ピアニスト/シンガーのユミ・ハラもメンバーだった。





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ぼくを苦悩させる6人のサックス吹きたち~レイシー/パーカー/レイク/ブライス/ディーン/コクスヒル

2014年01月05日 02時23分31秒 | 素晴らしき変態音楽


天気がいいのに初詣とレコ屋巡りをするくらいで、基本引きこもりの正月を過ごしているので脳内ブームの活性化はやむを得ない。唐突且つ根拠レス投稿シリーズ第三夜は、昨年12月の.es(ドットエス)体験以来、絶賛脳内ヘビロが止まらないサックスの音色に捧げたい。繰り返すが正月休みなので、大方コピペででっち上げた記事なので、間違いや嘘に関しては筆者が責を負うものではない。

●スティーヴ・レイシー(Steve Lacy、1934年7月23日 - 2004年6月4日)


アメリカ・ニューヨーク出身のジャズのソプラノ・サックス奏者。セシル・テイラー・カルテットで1957年、ニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演した。1971年初頭、世界で初めて公式に「ポスト・フリー」という用語を用いた。1972年にパリに移住。デレク・ベイリーやハン・ベニンクやエヴァン・パーカー等と共にヨーロピアン・フリー・インプロヴィゼーションの中核として活躍。他に共演者はジョージ・ルイス、アレア等が挙げられる。ソプラノ・サックスのソロ演奏に感動した間章の招聘で1975年6月に初来日。




エヴァン・パーカー(Evan Shaw Parker、1944年4月5日 - )


英国ブリス トル生まれ。現代を代表する即興サックス奏者にして、フリー・イン プロヴィゼーションの先駆者の一人。その革新性はチャーリー・パーカー、ジョン・コルト レーンを凌駕すると言って過言ではない。とりわけ、サーキュラー・ブリージング(循環呼吸)とマ ルチフォニックス奏法を融合した超絶的なソプラノサックス・ソロでは、世界的に知られた存在 である。倍音のポリフォニーを巧みに操り、たった 一本のサックスから、音の粒子群が渦巻くよ うな サウンドスケープを現す、その演奏は比類なき魅力と驚異に満ちている。




オリヴァー・レイク(Oliver Lake、1942年9月14日 - )


アーカンサス州マリアナ生まれ。作曲家、詩人。彼は主にアルト・サックスの演奏で知られているが、ソプラノ・サックスやフルートも演奏する。1960年代はセント・ルイスで黒人の芸術家集団とともに活動していた。70年代ニューヨークのロフト・ジャズ・ムーヴメントの中心として活動し、1977年に、デヴィッド・マレイ、ジュリアス・ヘンフィル、ハミイェット・ブルイェットらとともに、ワールド・サキソフォン・カルテットを立ち上げる。現在ニュー・ジャージー州モントクレアに住んでいる。息子はジャズ・ドラマーのジーン・レイク(1966年1月12日生まれ)。




●アーサー・ブライス(Arthur Blythe、1940年5月7日 - )


カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。作曲家、アルト・サックス奏者。9歳でサックスを始め、10代半ばにR&Bバンドで活動。ジャズに目覚め、シカゴのAACMの西海岸版The Underground Musicians and Artists Association (UGMAA)に参加。70年代半ばにニューヨークに移り、チコ・ハミルトン、ギル・エヴァンス、レスター・ボウイ、ジャック・ディジョネット、マッコイ・タイナーと共演。1977年~87年コロンビア・レコードでリリースしたリーダー作は高く評価され、ポスト・バップの騎手として人気を集める。ジュリアス・ヘンフィルの後釜としてワールド・サキソフォン・カルテットに参加、2000年代は Savant Recordsの看板アーティスとして黒人パワー溢れる力作をリリースする。奥さんはカンサス生まれのジャズ&ブルース歌手クィーン・ベイ。




●エルトン・ディーン(Elton Dean、1945年10月28日 - 2006年2月8日)


英国ノッティンガム生まれ。幼少時にピアノとバイオリンを学び、18歳でサックスを始めた。1966年にロング・ジョン・ボールドリーと「ブルーソロジー」というバンドを作る。そのバンドのキーボーディストであるレグ・ドワイドは、ディーンとボールドリーの名前をいただいて、後に「エルトン・ジョン」と名乗ったというのは有名な逸話。ディーンはキース・ティペットとの活動やソフト・マシーンの「3rd」から「5th」までの録音に参加したことで、ロックファンの記憶に残る。ロル・コクスヒルと並び、英国前衛ジャズ界を代表するサックス奏者である。




ロル・コクスヒル(George Lowen Coxhill、1932年9月19日 - 2012年7月10日)


追悼。カンタベリー・ロック/フリー・インプロヴィゼーションの良心、ロル・コクスヒル様。⇒コチラ




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●ペーター・ブロッツマンfeat.灰野敬二&大友良英@新宿ピットイン 2011.10.14(fri)⇒コチラ
●ペーター・ブロッツマンfeat.坂田明&佐藤允彦@新宿ピットイン 2011.10.16(sun)⇒コチラ
●坂田明&ちかもらち+ゲスト@渋谷WWW 2011.11.9(wed)⇒コチラ
●【特集.es(ドットエス)】Part.2~橋本孝之 アルトサックス・ソロ 『COLOURFUL』ディスク・レビュー⇒コチラ

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Poetry♥Music 2014:歌う詩人の集い~頭脳警察/白石かずこ/遠藤ミチロウ/町田町蔵/松永天馬etc.

2014年01月04日 04時07分12秒 | 素晴らしき変態音楽


寺山修司に捧げられた頭脳警察の最新作『暗転』収録の「詩の朗読という詩」は、PANTAと灰野敬二のデュオナンバー。クレジットには作曲:灰野敬二とあるが、明らかに即興で奏でられるギターとPANTAの力強い詩の朗読が見事に交感し、恐ろしい程立体的で奥行きのある映像音響を創造している。数多い灰野のコラボレーションの中でもピカイチの完成度といえるだろう。同時代的に活動し何度も対バンしているにも拘らず、今回が初共演だという。還暦を過ぎてのコラボが、円熟した両者の表現行為に化学反応をもたらしたことは間違いない。ここでPANTAがメロディの無い朗読で灰野と対峙したことは、タイトルとは裏腹に灰野がメロディの無い声(VOICE)でデレク・ベイリーの非イディオマティックなギターに絡んだ1996年の共演アルバム『SONGS(歌たち)』を彷彿させる。PANTAが読むのは言葉の意味が強烈な存在感を主張する寺山修司の詩だが、それにも拘らず言葉に引き摺られることなく音楽としての抽象化がなされているのは、一重に灰野のギターのパワーによるものだ。1969年頭脳警察がデビューと共にセンセーションを巻き起こした一因は過激な社会性のある歌詞だった。有名な「世界革命戦争宣言」は赤軍派のアジテーションだが、ギターとコンガのビートによりロックナンバーとして成立している。




正月特番の秋元康×近田春夫×久米宏のトークで曲作りに於いて曲先か詞先か、という話が興味深かった。いい機会だから、詩(Poetry)と音楽(Music)の抜き差しならない関係について思いを巡らせてみた。

●ザ・ファッグス


詩の朗読を音楽と組み合わせる試みは遥かな昔から行われてきたのは確かだが、ポエトリーとミュージックを自覚的に結びつけたのは50/60年代のビート詩人であろう。ジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグが有名だが、ビート詩人によるバンドといえばファッグスにとどめを刺す。ニューヨークのローワー・イーストサイドを拠点に、エド・サンダース、テューリ・カッパバーグ、ケン・ウィーバーという3人のビート詩人が1965年に結成し、前衛ジャズ・レーベルESPと契約し3枚のアルバムをリリース。テクニック的には未熟ながら、それ故ヴェルヴェッツに通じるような情念のパワーに溢れるサウンドを聴かせる。現在のフリーフォークに通じるサウンドとパンキッシュで投げやりな歌は衝撃的。60年代後半にメジャーのリプリーズと契約、音楽的によりテクニカルなバンドに生まれ変わり、世界中で大きな支持を集めた。




●白石かずこ


1931年カナダ・バンクーバー生まれの女流詩人。10代から詩を書き始め、早稲田大学文学部在学中の1951年、20歳で詩集『卵のふる街』を上梓。モダニズムとシュールレアリスムの影響のある前衛的な作風でセンセーションを巻き起こす。60年代に数々の詩作を発表し時代のカルトクイーンとなる。同時期にビート詩人やジャズの影響を受け、新宿のクラブで詩と音楽をミックスしたライヴ活動を開始。1977年にアメリカでリリースされたアルバム『Dedicated to the Late John Coltrane (ジョン・コルトレーンに捧ぐ)』はサム・リヴァースをはじめとする新進気鋭の前衛ジャズメンをバックに硬質な詩を朗読するカルトな一枚。82歳になる現在もポエトリー&ミュージックのライヴを続行中。ジュンコ対サチコの仁義なき闘いに、カズコが参戦する!




●福島泰樹


1943年生まれの僧侶・歌人。早稲田大学哲学科在学中に早稲田大学短歌会に入会。同時に安保闘争をはじめとした学生運動にも関わる。1969年、第一歌集「バリケード・一九六六年二月」を刊行し、安保闘争世代の熱気を表現し注目される。1976年よりシンガーソングライターの佐藤龍一と共に、歌謡の復権を目指し「短歌絶叫コンサート」を全国で開催。これまでに海外含め1200ステージをこなす。頭脳警察の石塚俊明もバンドに参加、友川カズキや筋肉少女帯とも交流がある。




●叫ぶ詩人の会


1990年に結成され、1994年にメジャーデビューしたロックバンドである。現代詩の朗読(ポエトリーリーディング)とパンクロックを主体とする独特のパフォーマンスで大きな話題を呼んだが、メンバーの覚醒剤不法所持事件をきっかけに、1999年に解散した。主要メンバーはボーカルの「ドリアン助川」(明川哲也)とドラマー「きりばやしひろき」と我童。解散後、メンバーはそれぞれにラジオパーソナリティなどもつとめるほか、著書なども数多く出版している。




●遠藤ミチロウ&町田町蔵
 

それぞれザ・スターリン、INUというパンクバンドでデビューした両者は、言葉を重視した詩作とヴォーカルスタイルで知られる。現在、遠藤はシンガーソングライター、町田は作家と、言葉を武器にして絶賛活躍中。






松永天馬(アーバンギャルド)


前衛都市の頭脳にして煽動家。アーバンギャルドは勿論、人気アイドルの詩作も手がけ、SFマガジンをはじめ様々な媒体で小説や散文詩を書く。ステージでの詩の朗読コーナーも人気。多彩な才能はいちバンドマン、いちミュージシャンに留まらず、モダンカルチャーの裏トレンドセッターとして闇の花を咲かせるに違いない。ニコニコブロマガ掲載の「アーバンギャルド松永天馬・詩ねないぼくら」は、現代社会に於ける詩人・思想家のあるべき姿を示唆している。




詩と音楽
詩人と楽人
死と極楽

●安井かずみ


売れっ子作詞家が歌ったこのアルバムもおススメ。カズコとカズミは同一人物と考えてよろしい。




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自由な音の記憶Vol.7:暦の上ではお正月なのに、唐突且つ根拠レスなレコメン/RIO特集

2014年01月03日 00時52分33秒 | 素晴らしき変態音楽


お屠蘇気分の抜けない謹賀新年真っ最中に何をおっ始めるのか?と訝る気持ちは筆者も同じ。しかしながら、WHY?(何故?)という問いにはWHY NOT?(何故いけない?)と返すとしよう。実のところ、年末中古レコードバーゲンでフリージャズやインプロのレコードを買い漁り、満腹になったところで、口直しにプログレは如何かとレコード棚を漁ったところ、Recommended Records/Rock In Opposition関連作品群に再会し旧交を温めていた処。二日連続手抜きブログも何だかなぁと思うので、時流に反旗を翻すKYネタの宝庫を目指す姿勢を高らかに宣言する次第である。

レコメン/RIOとは何ぞや?という問いはスルーさせていただくので各自ググって欲しい。また深く掘り下げる時間も根気も無いので、コメントの大半は無断転載であろうことをお断りしておく。

●ヘンリー・カウ/アート・ベアーズ


60年代末ケンブリッジ大学の学生だったフレッド・フリス(g.vln)とティム・ホジキンソン(key)を中心に結成。ビートルズ、ソフト・マシーン、フランク・ザッパ、フリージャズ、現代音楽の影響を受け、複雑で即興的なチェンバー(室内楽)ロックを創造する。ヴァージンレコードからデビューし、75年にドイツのアヴァンポップトリオ、スラップ・ハッピーと合体。70年代後半レコメンデッドレコード/RIOを設立し、ヨーロッパ各地の異色バンドと恊働する。78年ヘンリー・カウは解散、フレッド・フリス、クリス・カトラー(ds)、ダグマー・クラウゼ(vo)の3人は歌に重点を置いたユニット、アート・ベアーズとして活動する。




●ユニヴェル・ゼロ


74 年ダニエル・デニとロジェ・トリゴーを中心にベルギー、ブリュッセルで結成。 78 年アルバム・デビュー。 87 年解散。 五枚のアルバムを残す。 MAGMA の影響に始まり、RIO に参画してヘンリー・カウらの薫陶も受けつつ独自の「室内楽ロック」に磨きをかけた。 98 年のリユニオン・ライヴを契機に再編、99 年末から、すでに三作を発表。2012 年来日。




●アール・ゾイ


69 年フランス結成。72 年、以後中心となるティエリ・ザボイツェフとジェラール・ウルベット加入。 70 年代後半に RIO 運動に参画。 暗黒ゴシック・チェンバー・ミュージックの始祖的なグループの一つであり、ユニヴェル・ゼロとも交流あり。 70 年代の重厚長大凶暴なオリジナル作品、80 年代のバレエのための音楽、そして 90 年代の映像に音楽を付加する試みなど、作風は、時代とともに変化する。 現在もフランスを代表する現代アート集団として活躍する。




●エトロン・フー・ルルーブラン


73年にフランス、グルノーブルで結成された〈狂糞白狼〉を名乗る伝説的前衛ロック・バンド。屈折したリズムを乱打するドラムス。奇妙なリフで疾走するフェンダー6弦ベース。フリーキーなサックスに野蛮で芝居がかったヴォーカル ―。70年代フレンチ・アンダーグラウンドと大道芸、ダダイスム、地下演劇、ビーフハート、パンクをないまぜにした強烈な個性で、フレンチ・アヴァンギャルド・ロック史に特異な足跡を残した。




●ストーミー・シックス


65年頃から反体制闘争を煽るプロテスト・ソングを演奏するグループとしてイタリア、ミラノで活動開始。 70 年代中盤自主レーベルを設立、音楽はアコースティックなチェンバー・ミュージックへと発展。 RIO 運動を通してヘンリー・カウと邂逅、前衛的なチェンバー・ロックを完成させた。 83 年に活動停止するも 93 年復活、ライヴを行い 95 年にアルバムを発表。 AREA 亡きあとのイタリア・プロテスト・シーンを代表したグループ。




●サムラ・ママス・マンナ


スウェーデン、ウプサラで「SAMLA MAMMAS MANNA」ちして69 年結成。71 年アルバム・デビュー、76 年解散。 77 年「ZAMLA MAMMAZ MANNA」で復活。 80 年再分裂、解散。 解散後リーダーのラーシュ・ホルメル(key)は、VON ZAMLA で復活を目論み、二枚の作品を残す。以後散発的に再結成し、ライヴ活動を行うが、99 年オリジナル・メンバーで 19 年ぶりの新作発表。吉田達也がドラムで参加しワールド・ツアーを行う。2008年ホルメルが逝去し、活動に幕を下ろした。グループ名は「ママのマナを集めろ!」の意。




関連記事
ヘンリー・カウ⇒コチラ
ユニヴェル・ゼロ⇒コチラ
チェンバー・ロック⇒コチラ
映画「アバウト・ロック・イン・オポジション」⇒コチラ

レコメンが
推薦したのは
強い意志

2014年オレ的レコメン(推し)はコチラ。

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【恒例お正月手抜き企画】謹賀新年2014~萌え上がる女子力特集

2014年01月02日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


●きゃりーぱみゅぱみゅ




あらぬ方向へめきめきと進化しそうなパッションを感じます。すごい説得力だ。

2013年は「にんじゃりばんばん」がiTunesトップソングになり、原宿カルチャーのアイコン……という表現にとどまらない爆発的な勢いで楽曲のワールドセールス/ワールドツアー/CM/広告などなど、ワールドスケールな活動を成功させたきゃりーぱみゅぱみゅ。2014年はワールドツアー関連のDVD/写真集がリリースされるほか、誕生日イベントや横浜アリーナ2DAYS、そして新たなワールドツアーの開催も決定している。

●Barryz工房




初の日本武道館公演のレポート記事が、2013年のBARKSアクセスランキング総合1位を獲得したBerryz工房。いや、何がハンパないかって、絵馬に書いてあるももちのサインの存在感が、まずハンパない。どれがももちのサインかわからない人、パッと見で一番主張してくるサインがももちです。そう、それです。

2013年リリースのシングル曲では、「ROCKエロティック」へのファンからの楽曲評価も高いBerryz工房。2014年は1月2日から毎年恒例のハロー!プロジェクト新春公演<Hello! Project 2014 WINTER ~GOiSU MODE~ / ~DE-HA MiX~>に参加。また3月1日からは<Berryz工房デビュー10周年記念コンサートツアー2014春 ~ リアルBerryz工房 ~>もスタートする(メモリアルデーの3月3日はTOKYO DOME CITY HALL公演)。

そして、新曲も。Berryz工房34枚目となるニューシングル「大人なのよ! / 1億3千万総ダイエット王国」は、2月19日リリース予定。


●THE ポッシボー




奇跡のV字回復アイドルグループ、THE ポッシボー。その熱いライブスタイルを引っさげ、2013年も多くのイベントで煽りまくるライブを展開した。

そんな中で、特に印象的だったのは3月30日の新宿BLAZEでのロビンの言葉。「ここにいるみんなと見たい、中野サンプラザでの景色がある。」そして、11月24日の赤坂BLITZにおける、手島いさむ(ユニコーン)が彼女たちに送った言葉。「今度は君たちが、僕を武道館に連れて行ってください。」

2014年、THE ポッシボーは我々にどんなドラマを見せてくれるのだろう。……いや、“一緒に見る”のである。その景色を。

THE ポッシボーは、次のシングル曲を決定する一般投票を特設サイトにて実施中。また対バンイベント<THE ポッシボーvs.吉川友vs.アップアップガールズ(仮)~吉川友とポッシポッシガールズ(仮)~>は、2月6日の新宿BLAZEからスタート。

●吉川友




2013年はキマグレンとのコラボによるカフェオーレCMソングで我々の耳を虜にしたり、ベスト盤を出したり、いろんな場所へ出現してはそのトークで毎回おいしいところをもっていったきっか。2014年はTHE ポッシボーやアップアップガールズ(仮)との対バンライブも決まっており、自称ワガママボディーが2014年BARKSのレポートを賑わすのもほぼ確実かと思われます。

なお、きっかのレポート記事を担当している編集部(つ)は、送られてきたこの絵馬を目にするやいなや、何も言わずにそっと封筒に戻していました……。

●バニラビーンズ




絵馬の似顔絵もレナ(左:キノコ頭)とリサ(右:外ハネ頭)とかわいいながらわかりやすい。北欧の風由来のほっこりテイストがいい感じです。

2013年は様々なリスペクトアーティストとの対バンや大型フェスでのMCなど、活躍の場を広げたバニラビーンズ。2014年も早くも対バンが決まっているので気になる方はチェックを。

●アップアップガールズ(仮)




この絵馬、裏面には目一杯(仮)の文字が。「ああ、アプガはやっぱり余白があったら攻めるんだ。全力なんだな(でも色使いはかわいい)」という彼女たちの不退転なスタンスをひしひしと感じさせる一枚になっている。

2013年は閉館直前の横浜BLITZをついに単独で埋め、かねてからの目標を果たし第二章に突入したアップアップガールズ(仮)。2014年は次なる目標である中野サンプラザでのワンマン成功を目指し、2月からはTHE ポッシボー・吉川友との対バンライブ、また春からは初の全国ツアーの開催も決定している。

ちなみに、2014年1月1日にも早速ワンマンライブ<2014年元旦決戦 ~赤坂BLITZ~>が行われる。2014年を攻めの1年にしたい方は正月にアプガ詣でをするとご利益があるかもしれない。

●東京女子流




午年ということも意識してくれたようで、かわいいウマイラスト付き。ウマいね。スキルアップと日本各地のライブは確実に叶いそうなので、ここはひとつ海外ライブまで叶うよう願をかけよう。

2013年は2度目の日本武道館ライブも成功させ、またひとつステップアップを果たした東京女子流。2014年は楽曲アレンジがテーマとなる全国ツアーを開催するほか、3月と5月にはそれぞれ主演映画が公開される。

●さくら学園




桜の香りがしそうなフレッシュな絵馬。メンバーそれぞれのイラストもかわいい。

2013年は3周年を迎え、堀内まり菜を生徒会長に絆を深めてきたさくら学院。シングル「顔笑れ!!」が初のオリコン週間シングルランキングトップ10入りを果たし、着々と応援してくれる父兄(ファン)も増えてきた。また、卒業生である武藤彩未がソロデビューを果たしたのも記憶に新しいところ。2014年は2月にニューシングル「Jump Up ~ちいさな勇気~」をリリース予定だ。またワンマンライブ<The Road to Graduation 2013 ~Happy Valentine~>もリリースタイミングに合わせた2月15日に開催される。

●Silent Siren




絵馬いっぱいのハートはきっと2種類ぐらいのペンを使い分けて書いている。女子力高い一枚。

2013年4thシングル「I×U」がオリコンシングルウィークリーランキングで自己最高位となる初登場9位を獲得するなど、バンドとしての地盤を着実に固めているSilent Siren。

2014年は2月に2ndアルバムをリリースする順調な出だしだ。そして3月からは自身最多となる全国15カ所のライブハウスツアーも決定した。ガールズ人気から音楽ファンにも伝わった彼女たちの熱いバンド活動には、今後も注目したい。

●中川翔子




12月11日(水)にニューシングル「さかさま世界/Once Upon a Time -キボウノウタ-」をリリースしたしょこたん。2014年1月には初主演映画『ヌイグルマーZ』で、遂に念願の特撮ヒーローデビュー!主題歌の特撮×中川翔子「ヌイグルマーZ」も2014年1月22日にリリースされる。

そして2014年5月には舞浜アンフィシアターにて恒例のバースデーライブ開催も決定している。

●小林幸子(サチコ代表)




神々しいオーラをまとっているかのような絵馬です。いや、まとってます。思わず拝みたくなります。これ持ってたら2014年、間違いなく幸せになれそうです。

幸子さんといえば、2013年末は初のカウントダウンライブを六本木のニコファーレで開催。ニコニコ生放送で生中継されましたが、皆さんご覧になりましたでしょうか。23時45分段階で約40万人が視聴と、観た方は大勢いると思います。フロアも含めてニコファーレ全面にLEDを敷き詰め、最先端技術で作られた“幸子城”。さすがラスボス、歌もセットもすべてが圧倒的でした。

なお、早替えするごとに「今、第何形態?」と訊いているコメントが面白かったです。

小林幸子は現在、芸能生活50周年記念コンサートを開催中。

●八神純子(ジュンコ代表)




2013年は精力的なコンサートなど活動を活発に行っていた八神純子。

東日本大震災の復興を願う自作曲「かれ木に花を咲かせましょう」を小学生たちと共に斉唱しレコーディングを行ったり、東京工芸大学 厚木キャンパスで3年7ヶ月ぶりに関東地方で開校される<ロックの学園2013>でSHOW-YAと異色のロック・コラボを行ったり、年末年始、BS民放5局で5夜にわたって放送される特別番組「久米宏のニッポン百年物語」のエンディングテーマに、八神純子が歌う「今日の終わりに」が使われることが決まるなど、その活動範囲の広さには眼を見張るものがあった。

また、2013年6月5日には16年ぶりのオリジナル・アルバム『Here I am ~Head to Toe~』をリリース。そして<八神純子 コンサートツアー2014>も発表されるなど、2014年もそのスピードを緩めること無く、八神純子は疾走を続ける。

【以上、サイン入り絵馬とコメントは、BARKS「新春お年玉特大企画 2014年 新年の抱負特集」より無断転載。】

一年の計は
アイドルにあり
2014年元旦

●でんぱ組.inc


★あけましておめでとう!⇒コチラ

●excite musicお正月メッセージ特集2014はコチラ

【蛇足】
●PIL
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灰野敬二/Hardy Soul@高円寺ShowBoat 2013.12.30(mon)

2014年01月01日 01時27分19秒 | 灰野敬二さんのこと
To Overseas visitors via. The Wire website,

Thank you for visiting my blog "A Challenge To Fate".
As you may be aware from the blog title taken from Keiji Haino's album, I've been reported almost all Haino's gigs in Tokyo area since 2008.
Recent features include:
Fushitsusha @ Roppongi Super Deluxe, Nov. 21st, 2013 ⇒here
Henry Kaiser with Keiji Haino & Jim O'Rourke @ Roppongi Super Deluxe, Dec. 2nd, 2013 ⇒ here
Sanhedrin=Kieji Haino + Mitsuru Nasuno + Tatsuya Yoshida @ Akihabara Club Goodman, Dec. 13th, 2013 ⇒here
Almost all articles feature photos and videos under kind permission from the artsits.
Besides Haino, my blog features tons of cutting edge music from Japan and all over the world, ie. Hijokaidan, Merzbow, Kyary Pamyu Pamyu, MBV among a few.
As the blog is updated DAILY, please come back again!
Thanks!
PS.I'm sorry the articles are only in Japanese. I recommend you to use translation tool in Google, excite...lol



灰野敬二ワンマンライヴ



年末恒例の灰野敬二ShowBoat公演は昨年からオールナイトではなく普通の夜のライヴになった。ただし2部構成のべ5時間に亘る長時間演奏は相変わらず。例年通り立見の出る盛況ぶり。ぼっちの客が多いせいか、開演前の会話は数組の女性客の声しか聴こえない。多くの客は俯いてフライヤーや本やスマホを見ながらそれぞれ物思いに耽っている。SEのヴァイオリンの物悲しい調べがこれから始まる奇跡への序章となる。

●Hardy Soul

(写真・動画の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

ライヴの3日前に突然告知された新バンド。メンバーは灰野敬二(vo) 、川口雅巳(g)、山崎怠雅(g)、宮崎理絵(b)、藤掛正隆(ds)。60年代のリズム&ブルースをカヴァーするという。クリスマスにリリースされた灰野敬二experimental mixtue「in the world』のインタビュー(⇒コチラ)では、何よりも好きな音楽に対する灰野の姿勢が明確に語られている。「ただ、好きなことを一生懸命やる、それだけだよ。俺の考えはシンプルだから。」と語る灰野がR&B/ソウルを歌うのだから興味が募る。



4ピースバンドを従えて灰野がセンターに立ちマイクを掴んで「ワン!ツー!スリー!フォー!」と絶叫カウント。メンバーの顔ぶれから想像する通りのサイケ風味のガレージビートが弾ける。ウィルソン・ピケット、パーシー・スレッジ、リトル・リチャードなどのヒット・ナンバーを灰野らしい気合いの籠ったシャウトでほぼ原曲通り歌う。アクションを含め往年のソウルシンガーを彷彿させるエネルギーが放出され、普段はどんなに激しいプレイでも汗とは無縁の灰野が、一曲毎に肩で息をするほどの熱演。灰野ならではの楽曲再構築の試みを予想しただけに、衝撃的なパフォーマンスだが、これは文句なしにカッコいい。椅子に座って聴くのが悔しい程グルーヴィー。暴力性や厳格さではなく、心の底から楽しんでいるような灰野の姿が印象的。

カヴァーを5曲やったところでベースが宮崎から川口にチェンジ。灰野もギターを弾きオリジナル曲を演奏。代表曲ばかりだが、ツインギターのバンド編成での演奏は80年代の不失者以来かもしれない。山崎のサイケデリックなトーンのギターとの絡みは楽曲に新たな光を当てた。前半R&B/後半サイケデリックという流れに、ジミ・ヘンドリックスとオーティス・レディングのカップリングのモンタレーポップライヴLPを思い出した。灰野に依るとHardy Soulはレギュラーとして活動し、アナログ盤をリリースする意向とのこと。次回は是非ともダンスホールで演奏して欲しい。



<Set List>
1. ダンス天国
2. 男が女を愛する時
3. ミッドナイトアワー
4. ルシール
5. ティン・ソルジャー
6. ギミ・サム・ラヴィン(インスト)
7. あっち
8. 暗号
9. お前

●灰野敬二ソロ


川口雅巳と山崎怠雅は別のライヴに出演のため会場を去る。第2部は灰野ソロ。アイリッシュハープ、ブルガリ、カンテレと民俗楽器のアコースティックな調べに歌がハッキリ聴こえて、言霊に身が震える思いがする。そのままドラムマシーンと発振器の強烈な爆音に突入。打って変わって音響の圧力に全身が押しつぶされる。苦痛ではなく音に身を委ね完全降伏する甘い快感。電子音に乗せて深いリバーヴのヴォーカルが心の闇を照らす。45分に亘るハーディガーディのソロに、深夜でもないのに時間と空間の感覚が麻痺して眠りの淵に堕ちてゆく。






ギターを手にして5台のアンプから轟音シャワー。音のスクリーン上にスローモーションで蠢く灰野の姿が見える。「俺は誰かのいい訳なんか聞きたくはない」「俺は誰かの言いなりになんかならない」「俺は誰かのために殺されはしない」「俺は全てのために生き続ける」。発せられる鋭利な言葉がナイフのように魂の表皮を切り裂き、剥き出しの内蔵の隅々まで染み込んでいく。最後に「ここ」の慈愛に満ちたメロディで耳を澄ます観客の心を潤す。全てを出し切ったのでもう残されたものは何も無い、と言うように、アンコールの拍手に応えることはなかった。



年越した
灰野のブログ
書きながら

<灰野敬二ライヴ・スケジュール>
2014年
1月8日(水)青山 月見ル君想ウ
月と衝突
灰野敬二 / 青葉市子 / ▽マヒトゥ・ザ・ピーポー△

1月15日(水)渋谷LUSH 
灰野敬二 石川浩司

1月18日(土)新代田FEVER
M.A.S.F. 5th Anniversary
[act]Boris with Merzbow / Keiji Haino / Carre × Preparation Set / ENDON

1月21日(火) 新宿ピットイン
本田珠也 SESSION
【MEMBERS】本田珠也(Ds)近藤等則(Electric Tp)灰野敬二(G,Vo)ナスノミツル(B) 

3月2日(日) 六本木Super Deluxe
KEIJI HAINO+JIM O'ROURKE+OREN AMBARCHI / STEPHEN O'MALLEY solo / CRYS COLE solo

3月3日(月) 六本木Super Deluxe
NAZORANAI (KEIJI HAINO+STEPHEN O'MALLEY+OREN AMBARCHI) / YAMAMOTO TATSUHISA+JIM O'ROURKE+EIKO ISHIBASHI

3月19日(水) 名古屋TOKUZO
サンヘドリン[灰野敬二(g)ナスノミツル(b)吉田達也(ds)]


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