A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

空間現代×灰野敬二/PHEW@六本木SuperDeluxe 2015.10.4(sun)

2015年10月06日 00時28分06秒 | 灰野敬二さんのこと


空間現代collaborations DAY 3
Improvisation VS Composition
見知らぬ音楽との再会

出演:
空間現代×灰野敬二
Phew


異なる両者が並置され、互いの境界線を保持したままに響き合うこと。
互いの差異を尊重しながらも、したたかにせめぎ合うこと。
手を取り合って一つの事をしているようで、別々の何かをしていること。
その結果、立ち現れた一つの現象がどちらのものでもない様相を呈していること。
関係性の切り結び、その境目で起きている出来事を偶然と言うか、言うまいか。
音楽への疑心と敬意、そして挑戦の意を込めた三日間。未知との再会を繰り返そう。

空間現代 野口順哉



空間現代は5年前にHair Stylisticsの対バンで何度か観たことがある。単独のステージだけでなく、Hair StylistcsやラッパーのECDとの共演もあり、ストイックな外見に比べてずっと柔軟性のあるユニットだという印象がある。それを証明するように3日間に亘り他のジャンルのアーティストとコラボするイベントが企画された。初日"ポスト・テクノロジー・ミュージック"「SiQ」、二日目"音楽的/演劇的"「地点」に続き最終日は"即興対作曲"のコラボレーション。

●PHEW

(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。以下同)

昨年来何度か目にしたPHEWの電子音楽ソロ演奏。これまではジム・オルーク、Rokapenisとのそれぞれコラボだったので、完全ソロは初めてかも。これまでと違うヴィンテージ・シンセを使った演奏は、益々アナログ感覚を強め、ディレイタイムを変化させることで歪められたヴォイスと相俟って、強烈に80'sノイエ・ドイチェ・ヴェレの香りを放つ。ステージ正面で聴いていると、左右のスピーカーから放たれる音響の波間に漂う気分で心地よい眠りに誘われる。灰野がハーディーガーディーを演奏した昨年のレッドブルのオールナイト・イベントのように畳に寝転がって聴いたら最高だろう。

Phew Live - SuperDeluxe Tokyo 2014



●空間現代×灰野敬二


ステージ右に灰野がセッティングし、左に空間現代の3人が三角に向き合う。必然的にギタリストは灰野に背を向ける形になり、まるで両者が別の部屋に居るような佇まい。空間現代の演奏も、灰野に背を向けるように三角の内側で展開される。灰野は時に切り込むように、時に撹乱するように、時に無視するように、ギターとフルートとドラムマシンとヴォーカルで空間を切り刻み、瞬間を削ぎ落とす。「空間現代」vs「灰野敬二」のハズが、次第に「空間現代のギター&ベース」vs「空間現代のドラム&灰野」という構図に聴こえてくる。単に聴き手側の錯覚に過ぎないかもしれないが、ステージ上ではもっと複雑な絡み合いがあったことは間違いないだろう。空間現代のストイックなポストロックが、コラボで炙り出された野獣性により別次元に変幻した。

空間現代「お前たち」20150322@soup

Hair Stylistics/空間現代/2 MUCH CREW/TADZIO@六本木 Super Deluxe 2012.6.4 (mon)

コラボとは
空間と瞬間の
分かち合い

<灰野敬二LIVE SCHEDULE>
10月17日(土) 近江楽堂(東京オペラシティ3F)
植物から生まれた音階を実現する楽器「ポリゴノーラ」
シンポジウムとパフォーマンス
14:00開演(13:30開場)
前売3500円 当日4000円 学生2500円
ポリゴノーラ:灰野 敬二 神田 佳子 稲野 珠緒
琵琶:塩高 和之
尺八:田中 黎山
シンポジウム:薦田 治子 高橋 悠治 櫻井 直樹
司会:小沼 純一
作曲:一ノ瀬 トニカ 桜井 真樹子


10月21日(水) 東高円寺U.F.O CLUB
坂口諒之介「舟はまた壊れる」発売記念ライブ
OPEN:19:00 START:19:30
チケット:前売 ¥2500 + D 当日 ¥2800 + D
出演:灰野敬二、てあしくちびる、坂口諒之介


10月22日(木) 六本木SuperDeluxe
坂田明&ちかもらちセッションズ【灰野敬二】
開場 19:30 / 開演 20:00
料金 予約3300円 / 当日3800円 (ドリンク別)
Live:
灰野敬二(Guitar)
坂田明(Alto saxophone, Clarinet, Voice)
ダーリン・グレイ(Bass)
クリス・コルサーノ(Drums)


11月9日(月) 高円寺HIGH
不失者
OPEN/START 19:00/19:30
ADV/DOOR ¥3,500/¥4,000


11月11日 (水)  六本木SuperDeluxe
スーパーデラックス十三周年
『灰野・オルーク・アンバーチ』
開場 19:00 / 開演 19:30
料金 予約3000円 / 当日3500円 (ドリンク別)
出演:灰野敬二 + ジム・オルーク + オーレン・アンバーチ
ゲスト: 石橋英子ソロ


11月13日(金) 六本木SuperDeluxe
JOLT Touring Festival 2015
open/start: 19:00/19:30
adv/door: \2800/\3300
灰野敬二×大友良英
L?K?O×SIN:NED
JAMES HULLICK×CAL LYALL feat.中山晃子
more...
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灰野敬二@恵比寿BATICA 2015.10.3(sat)

2015年10月05日 02時18分17秒 | 灰野敬二さんのこと


Stop making youth

麓健一/may.e/灰野敬二/Taiko Super Kicks

yo asa(Fashion label)、STUDY(Fashion magazine)、小林光大(Photographer)、the future magazine(Web magazine)が主催する2daysイベント。1Fバーで展示、2Fスペースで昼間トーク、夜ライヴ×二日間。タイトル通りヤング向ファッションブランド主催のイベントに何故灰野が出演することになったのかは、何処にも言及されていない。しかし、他の出演者が「自分は灰野さんに憧れたミュージシャンに憧れて音楽を始めた世代だ」とMCしたのを聞いて、灰野の孫世代が時代を創っていることを改めて実感した。集まった若者は殆ど20代で、灰野のライヴを観るのは初めてに違いない。彼らの祖父と同世代の灰野がどんな演奏を聴かせるのか、興味津々見詰めていた。

ヴォーカル無しのギター・インスト。サウンドチェックからそのままゴーっという大音量が溢れ出し、暗いステージ上で揺れる影。エフェクターを踏み込むにつれ、分厚いサウンドが入道雲さながらに沸き上がり、その分聴衆の聴覚を圧迫する。前日の『奇跡』初演の疲れが轟音と一緒に流され浄化される。灰野の身体の唸りとアンプから放出される音響の因果関係に思いを馳せるが、気を許すとすぐに別のことを考えてしまう。聴覚が麻痺するだけでも不安が募ってくる。

BATICAのライヴスペースが縦長なので、ステージ奥から飛び出した轟音が壁伝いに伝わり背後へ飛び去って行く。この感触はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの「ホロコースト」(10分以上続くフィードバックノイズ)に似ている。シューゲイザーが裸のラリーズや灰野敬二をリスペクトしているという噂は本当かもしれない。



ノイズギター
シューゲ以外に
広げたい

Keiji Haino - Brooklyn, Issue Project Room 04/17/2013

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【Disc Review】秋の夜長に聴き明かすNY即興演奏家ジョン・イラバゴンの分裂症的世界観。

2015年10月04日 00時33分10秒 | 素晴らしき変態音楽


ジョン・イラバゴンのリーダー作2作品『Behind the Sky』&『Inaction is An Action』



『Jon Irabagon / Behind the Sky』

Irabbagast Records (2015)

Tom Harrell (tp)
Jon Irabagon (ts)
Luis Perdomo (p)
Yasushi Nakamura (b)
Rudy Royston (ds)

1.One Wish
2.The Cost of Modern Living
3.Music Box Song (For When We're Apart)
4.Still Water
5.Obelisk
6.Sprites
7.Lost Ship At the Edge of the Sea
8.Mr. Dazzler
9.Eternal Springs
10.100 Summers
11.Behind the Sky (Hawks and Sparrows)

Recorded at the Samurai Hotel on 4/24/14 by David Stoller
Edited by Scott Anderson
Mixed and mastered by Colin Marston
Design by Bryan Murray
All compositions by Jon Irabagon, F Magellan Music (ASCAP)




『Jon Irabagon / Inaction is An Action』

Irabbagast Records (2015)

Jon Irabagon (ss)

1.Revvvv
2.Acrobat
3.What Have We Here
4.The Best Kind of Sad
5.Hang Out a Shingle
6.Ambiwinxtrous
7.Liquid Fire
8.Alps

Recorded in Chicago, IL, on 12/29/14 at the Lake View Presbyterian Church by Chris Cash
Mixed at the House of Cha Cha by Jon Irabagon and Ben Rubin
Mastered by Colin Marston
Design by Bryan Murray
Cover painting, Still Life with Sopranino, by Kyunghee Kim
All compositions by Jon Irabagon, F Magellan Music (ASCAP)



現実世界と異世界が交錯する即興演奏の陰と陽。

1978年シカゴ生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動するサックス奏者ジョン・イラバゴンの演奏を初めて観たのは今年1月10日六本木スーパーデラックスだった。ノルウェーのノイズユニット「ジャズカマー」のメンバーのJohn Hegre(g)とNils Are Drønen(ds)によるハードコアノイズ演奏に激烈なフリークプレイで真っ向から応酬するイラバゴンの表情が、まったく平静そのものであることに不思議な感慨を覚えた。終演後物販コーナーでニューヨーク・シーンについて雑談したときのもの柔らかで落ち着いた語り口には、ミュージシャンというより学者か研究者に似た雰囲気を感じた。販売していたCDを「これが最新作か?」と尋ねたところ「そうだ」と言うので買い求めた。帰宅して確認したところ、最新どころか2010年のアルバムで、しかも内容は同じ曲のバージョン違いを12曲収録したもの。新作云々のやりとりについては、恐らくざわついた会場での聞き違えだと思うが、ビキニ女性の写真をあしらったCDジャケットと内容のギャップに、真面目だけれど掴みどころのない不可解な人物という印象が残った。

その時、年内にリリース予定、と語っていたリーダー作品が同時に2作リリースされた。先に届いたのが『Behind the Sky』と題されたクインテット作品。期待感に満ちてプレイボタンを押したのだが、流れてきたのはフォービートのモダンジャズ。一瞬CDを間違えたかと思ったが、間違いなくジョン・イラバゴンのCDである。トランペットにベテランのトム・ファレルを迎えて奏でる11曲はすべてイラバゴンのペンになる作品。何度か聴くうちに単なるフォービート・ジャズではなく、現代的な感性に満ちたコンテンポラリー・ジャズで、高度なテクニックに裏打ちされたイラバゴンやハレルのソロ・プレイが時にジャズのフォーマットを逸脱しそうになるスリルを感じることが出来る。それにしてもリリース記念ライヴをNYの名門ジャズクラブ「ジャズ・スタンダード」で開催するとは、ブルックリンの屋根裏からマンハッタンのセレブ街への転身か?

しかし思い起こすべきはイラバゴンが2008年セロニアス・モンク・サクソフォン・コンペティション優勝に輝く紛れも無いサラブレッドだという事実である。前衛ジャズやフリー・インプロヴィゼーションに限定されることなく、ストレート・アヘッド・ジャズで活躍する可能性も大いにある。イラバゴンがレギュラー・メンバーとして参加する「モーストリー・アザー・ピープル・ドゥ・ザ・キリング(MOPDtK)」にしても、希代の変態コンボと呼ばれる一方で、基本となるスタンダードやモダンジャズを解体し逸脱していく方法論の現出が本質にある。「空の向こう側」というタイトルには、輝かしい大空の裏側にある異世界への誘(いざな)いという意味があるのかもしれない。

そう考えると同時発売のソプラノ・サックス・ソロ・アルバム『Inaction is An Action』は、逆に異世界の住人から現世人へのラヴレターと言えるだろう。最初の一音から想像もつかない唸り、軋み、喘ぎ、抉り、捻りだらけの音響が否応無しに放出される。収録トラックの半分がそのような未確認飛沫音響。かろうじてサックス、というより管楽器の一種と判別のつく残りのトラックも、メロディ認識可能なのは更にその半分、あとはピーピーひゅーひゅーガーガーという、例えば壊れた水道管の中を下水が通り抜ける時の音、に終始する。かつて考察した通り、おおよそNY即興シーンの器楽演奏家がソロ作品を制作する際の関心は、自分の楽器から幾通りの方法で、幾通りの音を出すことが可能か、という知的好奇心が最大の動機である。イラバゴンにとって初のソロ作品である今作にも、そんな自己探索欲求が渦まいていることは間違いない。しかし「無行動こそが行動である」というガンジーの非暴力主義を思わせるタイトル(恐らく何かのの引用だろう)は、アクション・ペイティングさながらの本作の制作意図が、無為自然という老子の思想に帰依することを示唆しているのかもしれない。

すなわち、ジョン・イラバゴンの宇宙(コスモス)のバランスは、この対照的な陰陽二作品にドキュメントされているのである。

イラバゴンの充実ぶりは同時期にリリースされたMOPDtK:ロン・スタビンスキー(p)、ケヴィン・シェイ(ds)、ジョン・イラバゴン(as)、モッパ・エリオット(b)の8thアルバム『Mauch Chunk』と、名ドラマー、バリー・アルトシュル率いるBARRY ALTSCHUL’S 3DOM FACTOR :バリー・アルトシュル(ds, perc)、ジョン・イラバゴン(ts, ss, fl etc.)、ジョー・フォンダ(b)の2ndアルバム『Tales of the Unforeseen』(TUM CD 044)にも明らかである。

イラバゴン
茨の道を
威張り往く

Jon Irabagon Quartet - Arts For Arts / Evolving Music, NYC - April 21 2014




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灰野敬二『奇跡』のリハーサルの断面図 2015.10.2(fri)青山・草月ホール

2015年10月03日 00時43分53秒 | 灰野敬二さんのこと




奇跡まで
あと半音の
臨界点



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【新着サブカル女子ビデヲ】ネクロノマイドル/ブクガ/おやホロ/細胞彼女/アーバンギャルド 

2015年10月02日 01時32分36秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


2年前にでんぱ組のTシャツを着ていたら、知人に「地下音楽愛好家は、やはりサブカルアイドル推しだね」と言われた。それが今では「でんぱ組?今人気のメジャーアイドル」と呼ばれている。アングラだろうがメジャーだろうがでんぱ組の魅力にブレはないし、応援して一緒に上を目指すのがアイドル推しの醍醐味。まったく不満は無いのだが、そろそろ次の推し候補を物色してみては?と言う訳でアイドル辺境地を浚ってみたところ、なんとサブカル花盛り。上昇気流に乗ってニッチからマスを目指す女子ビデヲを集めてみた。

●Maison Book Girl


Maison book girlは、元BiSのコショージメグミ、玉城ティナや蒼波純を輩出した講談社によるアイドルオーディション企画「ミスiD」2015ファイナリストの矢川葵、そして井上唯、和田輪による4人組。 いずこねこを手掛けていたサクライケンタが楽曲制作、世界観構築など、全面プロデュースを行っています。
現代音楽とアイドルポップスを融合させた音楽性、Maison book girl独自のブランディングが施されたスタイリッシュなグッズや衣装などが話題を呼び、結成わずか8ヶ月ながら「@JAM」や「TOKYO IDOL FESTIVAL」に出演するなど、人気急上昇中のグループです。


元BiS最後の砦コショージメグミを含むブクガの世界観を構築するのがいずこねこを手がけたサクライケンタ。現代音楽/ミニマルミュージック/ポストロックなサウンドは、クールなメンバーの佇まいと相俟って、心の琴線を反復横跳びさせる。

maison book girl / snow irony / MV



●NECRONOMIDOL ネクロノマイドル


アイドル界の穴馬の逆襲!破壊! 復讐! 滅亡!
NECRONOMIDOLが5人体制になってより強化した超絶アングラアイドルに生まれ変わった。今回のシングルはNWOBHMからウィッチハウスまでの幅広いジャンルを含めた今まで想像出来なかった強力な一枚!ジャケットイラストは伝説の千之ナイフが担当!


呪いやホラーはサブカル好きの大好物。BABYMETALやBiSやJUJUなど同路線を取り入れたアイドルは少なくない。白塗り少女を含むネクロ(死体)4人組は日本の怪談に題材を得た、横溝正史的世界観を体現する。陰湿な裏日本を娑婆にお届けして欲しい。

NECRONOMIDOL - LAMINA MALEDICTUM PV



●おやすみホログラム


2015年、現ライブアイドル界 最注目グループといえばおやすみホログラム!オルタナ、アブストラクト、ブレイクコアのエッセンスを配した卓越した楽曲群と、正気と狂気のボーダーラインをキュートに跳ね回る2人のパフォーマンスは、Have a Nice Day!とのEP、エメラルドで一気に注目を集め、爆発的人気に!アイドル発の現在進行形のオルタナティブ作品! 荒々しい1stならではの初期衝動を感じてください!

デュオアイドルと言えばバニラビーンズだが、ゆるめるモ!のようなぴが二人いるようなおやホロには寧ろパフィーの影響が感じられる。音楽性を高めればアイドル界を飛び越えていくかも。

【MV】note/おやすみホログラム



●細胞彼女


うてなゆきをアイコンとした形骸化されない全く新しいアイドルプロジェクト細胞彼女。
2014年5月の活動開始から、うてにゃんの独特なキャラと本人が全て手がけるイラストワーク、そしてアイドルの枠を超えた縦横無尽で破壊力抜群な楽曲が反響を呼び、全国各地で注目を集めている!
待望の初全国流通盤アルバムにはライブでは定番のファストチューンや、既に完売している自主制作盤収録曲を含む全9曲、総収録時間27分49秒! 新時代のアイドル伝説を切り開くポップでハチャメチャな一枚。
今日も一緒に「 清 く 正 し く 大 暴 れ ! 」


関西女子と言えば失禁少女というバンドが居て、名前のセンスに痺れたものだが、流石にヤヴァイと『密会と耳鳴り』に名義変更してしまった。細胞彼女もナイスだし、放送禁止になる可能性はない。漢字四文字は暴走族ぽくて良い。

細胞彼女/最◎暴(OFFICIAL MV)



●アーバンギャルド


アーバンギャルド・ニューミニアルバム『少女KAITAI』ライヴ会場限定発売中。病まない、堕ちない、忌みがない。放送禁止のアーバンギャルド。

女子ロックサブカル部門No.1の前衛都市のビデヲは毎回ヤヴァイが、コインロッカーベイビーズはとりわけヤヴァ過ぎ。よこたんのキスシーンのお相手がマネキンなんてハマり過ぎ。今年は鬱フェスに行けなかったので、鬱払いが出来ないまま。でんぱ組に露払いをお願いしたい。

アーバンギャルド- コインロッカーベイビーズ URBANGARDE-COIN LOCKER BABIES


サブカルと
アングラは
違いますか?



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【私のB級サイケ収集癖】第2夜:ハニー・リミテッド/ジョン・タウンリー

2015年10月01日 01時22分23秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


昨夜のブログを読み返してみて、20年前は正体不明だったアルバムも、ネットが進化した今なら何か分かるかも、と思いググってみた。すると出るわ出るわ、面白い程正体が判明した。この連載は決して謎の解明を意図したものではないが、折角掘り起こした事実を締まっておくのも勿体ない。第2夜はそんなことを徒然に。

イヴ(Eve)の前身はハニー・リミテッド(Honey Ltd.)という4人組女子グループだった。想像以上の美女っぷりに胸の奥が熱くなる。

Honey Ltd. ハニー・リミテッド

Honey Ltd.

Alexandra Sliwin アレクサンドラ・スリウィン
Joan Sliwin ジョーン・スリウィン
Laura Creamer ローラ・クリーマー
Marsha Temmer マーシャ・テマー

60年代半ばにミシガン州デトロイトの州立ウェイン大学で、友人だったローラ・ポルキングホーンとマーシャ・ジョー・テマーがアレックスとジョーンのスリウィン姉妹と出会い、モータウンのヒット曲を中心に一緒に歌い始め、ホームタウンで人気を得る。1967年に正式にグループとなり、プロデューサーのパンチ・アンドリュース(Punch Andrews)によりママ・キャッツ(Mama Cats)と命名される。同年夏、学生運動が盛り上がったころにLAに2週間滞在。気に入った4人はお金を貯めて1968年1月に音楽で幸運をつかもうとLAへ移住した。テマーの祖母の家に泊まり、ヒッチハイクして、葉っぱでぶっ飛んで、サンセット通り9000番地のリー・ヘイゼルウッドのスタジオでオーディションに挑んだ。



オーディションに合格し、ヘイゼルウッドの提案でハニー・リミテッドと名を変えて、LHI(Lee Hazelwood Industry)レーベルから4枚のシングルとアルバム『Honey Ltd.』(1968)をリリース。エド・サリヴァン・ショーやアンディ・ウィリアムス・ショーなど人気TV番組に出演するが、ヒットには恵まれなかった。現在『Honey Lyd.』はソフト・サイケのプレミア盤として2000ドルで取引されている。2013年に未発表音源を含むCD『Complete LHI Recordings』がリリースされた。

Honey Ltd - Come Down live

Honey Ltd. :『Complete LHI Recordings』(LIGHT IN THE ATTIC/LITA 102)(WebVANDA)
Honey Ltd. photo gallery at Spectropop.com

1969年3月にアレクサンドラがシンガーソングライターのJ.D.サウザーと結婚し脱退。残った3人はイヴとして活動し、1970年に同じくLHIレーベルからアルバム『Take It And Smile』をリリースするが間もなく解散。


Eve

ローラ・クリーマーはシンガーとして、ボブ・シーガー、エリック・クラプトン、ブルース・ホーンスビー、トーマス・ドルビー、キッド・ロックなどのレコードやライヴに参加。現在もボブ・シーガーと共に活動している。


L to R:Shauna Murphy, Bob Seger. Laura

アレックスとジョーン・スリウィンはライク・ハニー(Like Honey)というデュオ名でフロリダを中心に活動中。




●ファミリー・オブ・アポストリックの中心人物ジョン・タウンリーは占星術師。

ジョン・タウンリー John Townley (1945年生まれ)


1965年にフォークロック・グループ、ザ・マジシャンズ(The Magicians)のベーシストとして活動。「An Invitation To Cry」がローカルヒットするが66年解散。67年タウンリーはNY初の12トラックのレコーディング・スタジオ「アポストリック・スタジオ」を設営。フランク・ザッパのお気に入りのスタジオとなる。

THE MAGICIANS - An Invitation To Cry (1965)


海軍歴史家でもあり、連邦海軍歴史協会を創立する。舟歌歌いとしてプロで活動し数作のアルバムをリリースし、X-シーメンやプレス・ギャングといったバンドに参加する。

2006 Chicago Maritime Festival - John Townley - Bounding Billows


プロの占星術師でもあり、6冊の著書を著し、有名なアメリカ合衆国占星術師組合の会長も務めた。ジャーナリスト、作家としても各方面で活動する。
Astrococktailアストロカクテル
About The Family of Apostolic(アポストリック・スタジオの概要)

封印が
次々解けて
白日サイケ

次回の予定
Boa Constrictor & A Natural Vine - Devil & The Ace Of Spades (1969)

⇒Whaddya mean you don’t know George & Ben
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