おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

戦前から変わらぬ官僚さまのやり方

2010年02月11日 | Weblog


午前9時の気温は、マイナス8度。
雪が降ってますが、晴れ間も見えます。
まだまだ寒いけど、厳冬期もそろそろ終盤でしょうかね。
この冬のピーク、どうやら過ぎ去った印象です。

今朝はなかなか起きれませなんだ。
きのう一日、風邪で寝込んだせいでござる。
我が家では、ハニーさんが風邪にかかったら、翌日か翌々日にはおぢが貰っちゃうことになっておる。

ってことで、きのう朝の段階では、何事もなかったおぢなのですが、昼食後、突然、まるきり起きられない寝たきり老人と化しました。
身体が布団にずぶずぶ沈んでいくようなかんじで、「こりゃなんか変な病気になったかなぁ」とため息出ましたです。

ハニーさんに聞くと、彼女も先日、風邪引いて身体がだるくて、だるくて、こんな状態だったそうで、ホッといたしました。
午後から寝たおかげで、今朝はそこそこ回復。
今日中には、元に戻りそうでござります。

サラリーマン時代は、風邪を引いても休めないので、無理してしまって、さらに泥沼状態に突入、身体はボロボロになりました。
いまは体調がおかしいと思ったら、すぐに就寝ってことで、まことにけっこう。
おかげさまで、死ぬまで生きる勢いです?

さて、
ここんとこ、以前に読んだ「敗戦真相記」という本を朝のトイレで読み返してますです。
「早メシ早グソ、芸のうち」とか申すわけで、おぢの場合、トイレでの読書は、なかなか先に進まないことになっておる。
つまり、「キレのいいウンチが、一挙大放出」というパチンコCMみたいなことになっておって、ようはトットとトイレタイムが終了するのじゃ。

しょうもない話はさておいて、この敗戦真相記じゃ。
昭和20年9月、まさに敗戦直後の広島で、永野護さんというお方が行った講演を書き起こしたのが、この本なのじゃ。
永野さんは、戦後は岸内閣の運輸大臣などを務めておった方だそうだ。

で、戦争前後のことが、あれこれ書いてある。
興味深いのは占領軍としてやってきたアメリカのやり方と、日本のやり方を比較したこんな一節じゃ。
ちょっと長いけど引用しますです。

「隅田川に橋をかけるのに10本かけなければ交通量がさばけないという場合、日本のやり方は漫然と10本の橋をかけるが、みな資材が足りなくて途中で切れていて、結局、向こうに渡れる橋は1本もできなかったという状態です。マネージメントがうまくいけば、10本かける量がなければ、5本かけよう。あるいは1本だけでもいい、早くかければ人が通れて重宝する。これはマネージメントの差で、科学力や生産量の問題ではありません。ところが、この経営能力が、科学兵器の差よりもっとひどい立ち遅れであって、この代表的なものが日本の官僚のやり方でしょう。日本の官僚の著しい特性は一見非常に忙しく働いているようにみえて、実は何もしていないことで、チューインガムをかんだり、ポケットに手を入れたりして、いかにも遊んでいるように見えて、実際は非常に仕事の速いアメリカ式と好対照を見せています」

こう書いて、賢い読者の皆さんなら気づいたでしょうけど、これっていまのニッポンの高速道路工事と一緒ジャン!!ってことなのじゃ。
なんのことはない、宮崎県の東国原知事が「高速道路を早くつないでください!!」と政府に申しておるけど、いつまでたってもつながんない高速道路って、実は戦前から綿々と続く官僚さまのやり方なのじゃ。

呆れますなぁ。
もう戦争が終わって、60年も経つというのに、官僚のやり方は、この戦争中のやり方そのままなのです。
そりゃダメだろ!!って話なのじゃ。

ニッポン経済が戦後、奇跡の回復をとげたのは、官僚さまが国益最優先で頑張ったことは否定できませんです。
奇跡の復興のかげで、官僚さまの果たした役割はまことに大きいことになっておるのは間違いない。
しかしその一方、戦前からいまも続く、まことに大バカなやり方を今も続けておるのも官僚さまなのじゃ。

自民党のチョー長期政権から、ようやく代わった民主党政権、ここらあたりの変革に期待がかかっておるけれど、いまんとこは、さっぱり目に見えない。
聞こえる話は、何十年も前の自民党政権時代のような「金にまつわるお話」ばかりなのじゃ。
仮に、民主党を下野させるにしても、受け皿になる政党がどこにもないので、どもこもならん。
だけどこの先、民主党がうだうだしておると、「お役所改革」を旗印にする「みんなの党」への期待もズンズン高まる気配なのじゃ。

いずれにせよ、「いつまでたってもつながらない高速道路」を官僚任せで放置してきたのは自民党政権じゃ。
東国原さん、トンチンカンなこと言ってては、いけませんです。
そして民主党政権は、ここにちゃんとメスを入れられるのか、どうかが、問われておる。
それが出来なきゃ、国民こぞって今度は「みんなの党」に投票するとと思うけど…


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