穏やかな朝でござる。そこここに春の気配が満ちております。いいなぁ、やっぱ春は。
冬も好きではありますが、今回みたいに大雪に寒波では、なんだかんだお疲れなのじゃ。
穏やかな陽気と厳しい寒さ、繰り返すからいいのでしょう。いまはちょいとしばらく、うだうだ気分を楽しむ北国なのでござる。
昨夜は、東京の旧友TとS、ご近所Sさん夫妻を含めて、一杯やりました。旧友T特製の鶏のたたき鍋をいただきながら、大いに呑んだのでござる。
ま、おぢの場合、かなりセーブして呑みました。春の宵、うだうだ酌み交わす酒は、心の洗濯でもありまする。
さて、
江田憲司さんの「財務省のマインドコントロール」読んでおりまする。江田さんによれば、おぢもすっかり財務省のマインドコントロールに操られておったです。
「ニッポン国の借金が1000兆円もあって大変だ」というのがそもそも財務省のプロパガンダだというのです。
国のバランスシートで見ると確かに1135兆円の負債はあるけれど、資産も778兆円。したがって差し引き357兆円の純債務がある。
ただし、個人資産は1488兆円で、さらに国や企業が持つ資産を合わせると計5619兆円もあるのだそうな。
これらの数字は「日銀の資金循環統計」で公表されているものだそうな。
あれやこれや、円高になっておるのは、ニッポン経済もニッポンの国債も、ユーロや米国経済よりも、安全だと世界に信任されておるためだという。
なるほど…
しかも財務省は海外に向けては「国債の暴落などあり得ない」と断言する一方、国内では危機をあおっておる。
究極の二枚舌でござる。
橋本政権時代に総理秘書官として「大蔵省改革」を担った江田さんならでは、の明快さでござる。
それにしても…財務省による増税マインドコントロール。酷いもんでござる。省庁の中の省庁として君臨する財務省を、再編解体するのは容易なことではないようだけど、ここに手を付けて、ニッポンの国の在り方を変えないとどもこもならんです。
この本で驚いたのは、97年の山一證券の自主廃業のいきさつ。これは当時の「大蔵省によるテロ」だという話じゃ。
当時「財政・金融の分離阻止のために、大蔵省が山一破たんを仕掛けた」という「大蔵省クーデター説」があったというからびっくり。
元大蔵省財務官の榊原英資さんが、月刊誌で「財政・金融の分離を阻止するため『金融自由化にあたって、大蔵省にはまだこんな役割がある』ということを示したかった」という発言をしているというから尋常ではない。
実際、山一證券の破たんで、当時の与党、自民党内には「財政と金融は一体でないといざという時の危機管理ができない」という意見まで出たそうな。
怖いです、財務省。民主党のマニフェストから、歳入庁の新設が消えたのも財務省の働きかけと見るのが正しいそうな。
歳入庁で税金も年金もすべて徴収するようにして、予算編成権を内閣に一元化すれば、財務省は骨抜きじゃ。
この先のニッポン国にとって正しいあり方とは思うけど、財務省はありとあらゆる方策を使って巻き返しておるのでしょう。
恐ろしいなぁ、財務省。とりあえず、税金はしっかり納めることにいたします。なんだか怖いよぉ~