午前8時の気温はマイナス1度。曇り空で少し風もあり、デッキにはサッと雪が積もってます。
気温とお天気は、早々と3月入りってことで、いつになく春の恋しい62歳のじーさんでござる。
さて、
安倍総理の靖国参拝以来、中国、韓国はもとより、アメリカとの関係もかなりぎくしゃくしてきておりまする。
週刊現代の3月8日号によれば、「中韓との関係が悪化すれば貿易をはじめ様々な面で日本にマイナスとなって返ってくる。そんなことは子どもでも分かりそうなのになぜあえて靖国に行くのか。オバマ大統領からみれば安倍首相の姿は、地域を不安定化させるという意味において、恫喝外交を繰り返す金正恩第一書記と変わらないのである」。
オバマからみれば、安倍はすっかり金正恩並みってことだ。国家主義的なところは確かに似ておるかも。
靖国参拝があっちでもこっちでも波紋を投げかける中、東京の図書館では「アンネの日記」など、アンネフランクに関する書籍が大量に破られる被害が出ておる。
罪状は器物損壊といった微罪だが、なんと警視庁の捜査一課が乗り出すという、チョー異例の捜査でござる。
捜査一課といえば、「踊る大捜査線」では、所轄警察を押しのけてしゃしゃり出てくるキャリア官僚だ。
実際には、大事件なら警視総監が本部長となって、現場はノンキャリアが殺人や強盗、誘拐などなど凶悪犯罪の捜査を取り仕切るのが捜査一課。
今回の捜査本部長がだれかは知りませんが、殺人、強盗を扱う捜査一課が、器物損壊の捜査に乗り出しておるというのは尋常ではございません。
そこらの本を破ったりする行為は、政治的に大量の本を焼いたりする「焚書」(ふんしょ)同様、そもそも大問題じゃ。
たいして本を読んでないおぢが言うのもなんですがね。
そこで秦の始皇帝が行った思想弾圧、焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)というのを思い出しましたです。習ったのは中学校の歴史でしたかね。
おぢが中学か高校のときには「華氏451度」という、トリュフォーの映画もありました。
テレビやラジオなど映像音声は許可されるけど、本は禁じられるという未来社会のSFでござった。華氏451度は紙が自然発火する温度。セ氏だと約233度でござる。
山のように積まれた本を、消防士が焼く冒頭シーンは今も忘れません。
話は戻ってアンネの日記じゃ。
アンネのあれこれ「本を破った」となると、イスラエルはもとより、反ナチズムを標榜するヨーロッパやアメリカからも非難の声が上がるのは必定じゃ。
すでに欧米メディアは、安倍政権の靖国参拝など極右的な動きとともに、アンネ本の破損を大きく報じておるそうな。
だから捜査一課なのだろう。
日中、日韓、日米がぎくしゃくする中、こんな事件が起きるのでは、ニッポンは世界中から非難されかねない。
我がニッポン国、まさに「四面楚歌」になりかねないたいへんな事態なのでござる。
犯人はそう遠くない時期に逮捕されるでしょうが、この本を破いた政治的な影響は計り知れません。
国際政治に関してはまるでお子ちゃまの安倍ぼちゃん、NHKのあんぽんたん籾井同様、トットと辞めていただかないことにはニッポンは国際的にも孤立化しかねない。
週刊現代今週号では「増殖中!妻が『ネトウヨ』になりまして」とトンチンカンなネトウヨが増えておることを危惧しております。
この中で精神科医の香山リカさんが右翼的な活動を始めた主婦に「もし徴兵制が敷かれたら、どうするんですか?」と問うと「夫も息子も喜んで差し出します。お国のために尽くしてくれるなら、こんな嬉しいことはありません」と答えたそうな。
頭がクラクラいたします。
まことに嫌な時代ですが、ここらでなんとか歯止めをかけないと、取り返しのつかないことになりそうで、怖いです。
「杞憂」とは思えません、どうよそのあたり、、、