朝7時の気温はプラスの16度。
朝の気温が毎日1度づつ下がってます。
いよいよ秋の訪れでしょうか?
どこぞのTV番組で、
「他人の家でご飯を炊こうとして逮捕」って話を放送してました。
電気代が払えず、炊飯器を他人の家に持ち込んで焚こうとして、家宅侵入未遂で逮捕された、のだそうだ。
たきぎを拾ってきて、火をおこし、鍋でご飯を炊くなどということは出来ない時代なのですなぁ。
…としみじみいたしました。
北海道には「炊事遠足」というのがありまする。
本州にはないそうで、北海道の専売特許でござります。
どんな遠足かというと、川原などへ行って、そこの石なんかを使ってかまどを作り、そこで料理をするのです。
おぢも小学校のころ体験いたしました。
たいていは5~6人程度の「班」に分かれて、それぞれメニューを決めて男女にかかわりなく調理をするのです。
もっとも、かまどを作り、火をおこすのはたいてい男子の仕事ではありました。
メニューはというと、カレーライス、豚汁ってことろが定番。
なかにはチキンライスとかオムライスとか凝ったメニューもありました。
それでもご飯を炊くところから始まるのですから、中には昼を過ぎても食べられない班もあって、悲喜こもごもなのでござります。
話は戻りますが、
そんな経験をしているわけですから、電気がなくても、おぢの世代はお茶の子さいさいでご飯が炊けるのです。
少なくとも、他人の家の電気を盗もうという発想にはなりませぬ。
でも、都会の場合は、たきぎもなければ、七輪やコンロもないもんなぁ。
電気がなければ、ご飯は炊けないことになっちゃった。
「ライフライン」とはよく言ったもんです。
とにかく便利なこの時代は、ライフラインと呼ばれる電気、水道などのインフラが支えておるのじゃね。
逆にいうなら、ライフラインが破綻すれば、ソッコー生きていけなくなるチョー不便社会なのじゃ。
危うい社会じゃねぇ。
ところで、数年前のことじゃ。
ある旧友が家を新築し、庭で飲み会を催すことになりました。
パーティーなどと言う気のきいたものではありません。
あくまで飲み会なのじゃ。
で、ピカピカ新築の庭には、レンガ造りのバーベキューコーナーがしつらえてありました。
ここで、あれこれ焼いて楽しもうという算段だったのです。
遅れて旧友宅に着いたおぢはあ然、呆然。
なんといい親父が揃いも揃って火をおこせないでいたのです。
バーベキューコーナーには、燃え尽きた新聞紙のかたまりが黒く残っているだけなのじゃ。
どうやらおぢが来るのを待っていた気配。
炊事遠足を経験してきた我々世代だけど、残念ながら、ご飯炊くのに電気を盗もうとした親父とおんなじ状態なのでした。
いまの若者を憂うことが多いようですが、中高年も五十歩百歩なのじゃ。
「目くそ鼻くそを笑う」状態なのでござります。
炊事遠足、ニッポン全国の小学校でしたらいんでないかい。
火をおこして、ご飯を炊く。
ニッポン人の基本だと思うけどね。