もうずっと以前のことですが、丁度この季節、島の西側の磯へ降りて行く山道で、涸れ谷の底にたくさんのイノデの仲間が新しい緑の葉を丸く開いているのを見て、嬉しくなってしまいました。薄暗い場所に鮮やかな黄緑色の丸が点在する様子は、不思議な生き物に感じました。
温暖で多雨多湿の大島では、シダ植物が多く見られます。
草木の芽吹くこの季節は、シダの仲間たちの新緑の時季でもあり、日々成長して変化する様子は驚きの連続です。
大島自然愛好会編集「伊豆大島の植物」という図鑑の総目録によると、オシダ科のイノデの仲間は、イノデとアスカイノデの2種が記載されているだけです。この2種の雑種のミウライノデはないのでしょうか? 日本にはイノデの仲間は種類が多く、大島にも他の種がありそうですが、区別は難しいです。
写真中央の葉の付け根(葉柄)に付いている鱗片(りんぺん)と呼ばれる「削り節」のようなモジャモジャ。この鱗片を密につける様子がイノシシの手に似ているので、猪手の名が付いたそうです。種の違いは鱗片の色・形・辺縁の状態や、胞子の付き方、葉の色や光沢などで区別します。先日、アイアスカイノデかと思われるのを見つけて観察中です。
(なるせ)
温暖で多雨多湿の大島では、シダ植物が多く見られます。
草木の芽吹くこの季節は、シダの仲間たちの新緑の時季でもあり、日々成長して変化する様子は驚きの連続です。
大島自然愛好会編集「伊豆大島の植物」という図鑑の総目録によると、オシダ科のイノデの仲間は、イノデとアスカイノデの2種が記載されているだけです。この2種の雑種のミウライノデはないのでしょうか? 日本にはイノデの仲間は種類が多く、大島にも他の種がありそうですが、区別は難しいです。
写真中央の葉の付け根(葉柄)に付いている鱗片(りんぺん)と呼ばれる「削り節」のようなモジャモジャ。この鱗片を密につける様子がイノシシの手に似ているので、猪手の名が付いたそうです。種の違いは鱗片の色・形・辺縁の状態や、胞子の付き方、葉の色や光沢などで区別します。先日、アイアスカイノデかと思われるのを見つけて観察中です。
(なるせ)