一昨日のブログにも書きましたが、１泊で白滝ジオパークに行ってきました。
白滝ジオパークのHPはこちら。http://engaru.jp/geo/
白滝ジオパークは、今年、伊豆大島と同じ「条件付き」再認定になりました。
https://www.gsj.jp/jgc/files/20141222.pdf
白滝の皆さんは、今回の条件付き再認定をどう感じられているのか？
直接お会いして話をしたいと思って、白滝ジオパークの審査員だったJGC委員の中川氏と三笠ジオパークの栗原氏と一緒に訪れました。
で、一昨日夜は、遠軽町長、ジオパークの学術顧問の先生、事務局の方々、４年前からジオパークに関わってきた地元の方々、昆虫館の学芸員の方など15人以上で、何時間もぶっ続けにジオパークを語りあいました。
そして昨日は、現地審査に関わった方達を中心に、約50名が集合。中川氏から今回の結果に至った状況説明があり、その後私も伊豆大島ジオパークの簡単な紹介から、再審査後の気持ちの変化、今の状況などを少しまとまった時間をいただいて話をしました。
２日間の意見交換の中で、印象に残ったことを・・・。
白滝になくてはならない存在の、考古学の先生の言葉。
「黒曜石に様々な人が関わりながら、支えてきた。白滝は頑張っていると思っている。頑張っているものをきちんと評価してもらいたい。そうでないと地域のやる気がなくなる」。先生は「白滝に足りないものがあるのも事実だから」ともおっしゃっていましたが、私はこの「白滝は頑張っていると思っている」という言葉に、白滝への愛情と熱意を感じました。
行政の方からの質問に対し・・・。
「行政主導はダメなのか？」という昨日の会場からの質問に対し、「行政主導で良いが、行政だけでやっているのは良くない」、「民間が活動し、行政がサポートしていく形が望ましいのでは？」などの意見が出され、三笠ジオパークの「事務局は２局体制。商工観光課、博物館が教育。協議会体制として、各団体、校長会、国土交通省などに入ってもらっている。」という一例も紹介されました。
昆虫館の学芸員の方の言葉。
白滝ジオパークには３０年以上も活動を続けている民間の昆虫生態館があります。昆虫の知識があれば大地と昆虫が繋がる物語をみつけられそう・・・。とてもうらやましい存在です。そこの学芸員の方の一言。「今まで『ジオパークを手伝う』という意識でいたが、今までの自分たちの活動がジオパークそのものなのだとわかった」←この言葉、しびれました！
高校の先生の言葉。
「高校の学校選択科目のオホーツク風土研究の中に、白滝ジオパークを７コマ２０時間以上取り入れて２年目。５０人以上の生徒がジオパークを学んだ。なんぼ組織を作っても中身が育たないと意味がない。ジオパーク推進課は一生懸命でとても感謝している。『来てくれ』と言われれば、週１回でも喜んで行く。はやく自由な小さな会をスタートして、動きたい人が動ける場を作ってほしい」・・・地理学会でもよく知られた先生の言葉でした。
遠軽町町長。
「ジオパークがどう根付くかを楽しみにしている。組織は目的を達成するための道具だろうと思っている。」・・・合併した町をまとめながら、そして経済や仕組みの大切さを説きながら、昨日の飲み会にも駆けつけてジオパークを語りあってくれた町長。すっかりファンになりました。
栗原氏からは・・・
「ジオパークの顔となるロゴマークをデザイン科の大学生に作ってもらった。現地に案内したり、講義をした結果、『白滝はアンモナイトだよね』とか『石炭だよね』ではなく、『１億年前から現在まで全部見られる所だよね？ すごいね』と、学生の発想が変わった」という興味深い話の他、三笠ジオパークでの取り組み例の紹介もあり、大島でも参考にできそうなことも色々ありました。
「緊急に解決すべき課題もだが、優れている点をみてほしい。優れている点を伸ばしてほしい」という素敵な意見もあり、とても良い時間でした。
様々な立場の方が、真剣に白滝ジオパークを考えていました。今回紹介させてもらった方達以外にも、黒曜石の石器作りを子供達に教えたり、観光面で活躍したり、様々な人がジオパークを支えています。
暖かくて素敵なジオパークだなぁと思いました。
白滝ジオパークも、宝物がいっぱいです！
葉を落とした木々と、木の陰が織りなす、大島にはない風景や・・・
フカフカ、サラサラな雪と共に・・・
人との出会いが楽しい２日間でした。
（カナ）
白滝ジオパークのHPはこちら。http://engaru.jp/geo/
白滝ジオパークは、今年、伊豆大島と同じ「条件付き」再認定になりました。
https://www.gsj.jp/jgc/files/20141222.pdf
白滝の皆さんは、今回の条件付き再認定をどう感じられているのか？
直接お会いして話をしたいと思って、白滝ジオパークの審査員だったJGC委員の中川氏と三笠ジオパークの栗原氏と一緒に訪れました。
で、一昨日夜は、遠軽町長、ジオパークの学術顧問の先生、事務局の方々、４年前からジオパークに関わってきた地元の方々、昆虫館の学芸員の方など15人以上で、何時間もぶっ続けにジオパークを語りあいました。
そして昨日は、現地審査に関わった方達を中心に、約50名が集合。中川氏から今回の結果に至った状況説明があり、その後私も伊豆大島ジオパークの簡単な紹介から、再審査後の気持ちの変化、今の状況などを少しまとまった時間をいただいて話をしました。
２日間の意見交換の中で、印象に残ったことを・・・。
白滝になくてはならない存在の、考古学の先生の言葉。
「黒曜石に様々な人が関わりながら、支えてきた。白滝は頑張っていると思っている。頑張っているものをきちんと評価してもらいたい。そうでないと地域のやる気がなくなる」。先生は「白滝に足りないものがあるのも事実だから」ともおっしゃっていましたが、私はこの「白滝は頑張っていると思っている」という言葉に、白滝への愛情と熱意を感じました。
行政の方からの質問に対し・・・。
「行政主導はダメなのか？」という昨日の会場からの質問に対し、「行政主導で良いが、行政だけでやっているのは良くない」、「民間が活動し、行政がサポートしていく形が望ましいのでは？」などの意見が出され、三笠ジオパークの「事務局は２局体制。商工観光課、博物館が教育。協議会体制として、各団体、校長会、国土交通省などに入ってもらっている。」という一例も紹介されました。
昆虫館の学芸員の方の言葉。
白滝ジオパークには３０年以上も活動を続けている民間の昆虫生態館があります。昆虫の知識があれば大地と昆虫が繋がる物語をみつけられそう・・・。とてもうらやましい存在です。そこの学芸員の方の一言。「今まで『ジオパークを手伝う』という意識でいたが、今までの自分たちの活動がジオパークそのものなのだとわかった」←この言葉、しびれました！
高校の先生の言葉。
「高校の学校選択科目のオホーツク風土研究の中に、白滝ジオパークを７コマ２０時間以上取り入れて２年目。５０人以上の生徒がジオパークを学んだ。なんぼ組織を作っても中身が育たないと意味がない。ジオパーク推進課は一生懸命でとても感謝している。『来てくれ』と言われれば、週１回でも喜んで行く。はやく自由な小さな会をスタートして、動きたい人が動ける場を作ってほしい」・・・地理学会でもよく知られた先生の言葉でした。
遠軽町町長。
「ジオパークがどう根付くかを楽しみにしている。組織は目的を達成するための道具だろうと思っている。」・・・合併した町をまとめながら、そして経済や仕組みの大切さを説きながら、昨日の飲み会にも駆けつけてジオパークを語りあってくれた町長。すっかりファンになりました。
栗原氏からは・・・
「ジオパークの顔となるロゴマークをデザイン科の大学生に作ってもらった。現地に案内したり、講義をした結果、『白滝はアンモナイトだよね』とか『石炭だよね』ではなく、『１億年前から現在まで全部見られる所だよね？ すごいね』と、学生の発想が変わった」という興味深い話の他、三笠ジオパークでの取り組み例の紹介もあり、大島でも参考にできそうなことも色々ありました。
「緊急に解決すべき課題もだが、優れている点をみてほしい。優れている点を伸ばしてほしい」という素敵な意見もあり、とても良い時間でした。
様々な立場の方が、真剣に白滝ジオパークを考えていました。今回紹介させてもらった方達以外にも、黒曜石の石器作りを子供達に教えたり、観光面で活躍したり、様々な人がジオパークを支えています。
暖かくて素敵なジオパークだなぁと思いました。
白滝ジオパークも、宝物がいっぱいです！
葉を落とした木々と、木の陰が織りなす、大島にはない風景や・・・
フカフカ、サラサラな雪と共に・・・
人との出会いが楽しい２日間でした。
（カナ）
