1週間後の日曜日、南紀熊野の『第2回ジオパークフェスタ』が行われます。

私はそこで、ブースを出して交流したり、バーチャルジオツアーを上映したり、トークセッションに参加したり・・・する予定です。
トークセッションは『黒潮』がテーマ。室戸、南紀熊野、伊豆半島、伊豆大島、銚子ジオパークからそれぞれ代表が出て、漁業や植物、防災について話し合います。(詳細はこちらhttp://www.nankikumanogeo.jp/2015/01/23/1347/)
それで、連絡メールの中で共通の話題にヤブ椿かウバメガシを取り上げたらどうだろうという話が出ました。南紀熊野ではウバメガシが備長炭に利用されて来たとのこと。
ヤブ椿は沖縄から東北まで分布しているし、タネが黒潮に乗って分布を広げていった可能性はありそうです。ではウバメガシは、どうなのでしょう?
私は伊豆大島でウバメガシを見たことがありません。ガイド仲間に聞いたり、大島公園のインフォメーションセンターを訪ねたりしましたが、やはり大島では庭木としてもあまり植えられていないようでした。
他の島のガイドさん達にも聞いてみました。
結果は・・・
八丈島 自生なし。町が植栽したものがあり、備長炭を焼こうとしたものらしい。
神津島 自生なし。平成12年災害のあと数百本の苗木が支給され、あちこちに植栽されている。
新島 自生なし。博物館周辺にだけ生えていて、数が少ないので炭には焼かれなかった?
大島 自生なし。目立った植栽もない。
伊豆大島では椿が炭として焼かれていましたから、わざわざウバメガシを島に入れる必要がなかったのかもしれません。
椿炭は火持ちがよく、灰が白くて上品だと言われています。
。
(5年ほど前の店の日記に、椿の炭焼きの話が載っていました。http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/2fdeb55b82b1f3488701f225cdf7dec3)
ところで、ウバメガシの実はいわゆる「ドングリ」ですが、この実は海水に浮くのでしょうか?
実際に調べてみたいけれど、島にはないので・・・代わりのものを拾って来ました。

左の明るい茶色が、島には自生していないけれど、生け垣などに植栽されているマテバシイの実。右の丸い焦げ茶がヤブツバキ、真ん中の小さな焦げ茶がスダジイの実です。
スダジイは島中に生えています。
沢沿いの道を覆い尽くさんばかりに元気よく伸びたスダジイの姿や・・・

空に微妙な隙間を作ってくれる風景には、いつも見とれてしまいます。

実はピスタチオのような殻に包まれています。

よほど美味しいのか?・・・リスかねずみかに、かじられている実がほとんどでした。
店のそばの生け垣に植栽されているマテバシイ。

大島では自生はしていないけれど、あちらこちらに植えられているようです。
ほとんどの実は、かじられていませんでした!

殻が堅いのでしょうか?
それとも美味しくないのでしょうか?
そして・・・リスやネズミに人気なのが椿の実。

ほとんど食べられていました。
さて、3種類の実を、海水に浮かべてみました。

あら~?
どれもプカプカ浮いています!
真水と変えてみました。

・・・が、まだ沈みませんでした。
これなら、海流に乗って旅ができそうです。
今回のタネは時季外れだから、実が軽くなったり虫に食われているものが多いかも・・・引き続き観察してみようと思います。
黒潮を植物の関係を考える時の、ヒントになると良いのですけれど・・・。
おまけ。
今日は対岸の大室山の年に一度の山焼きが行われました
柳場にもらった写真を2枚、紹介します。


迫力、ありました~。
(カナ)

私はそこで、ブースを出して交流したり、バーチャルジオツアーを上映したり、トークセッションに参加したり・・・する予定です。
トークセッションは『黒潮』がテーマ。室戸、南紀熊野、伊豆半島、伊豆大島、銚子ジオパークからそれぞれ代表が出て、漁業や植物、防災について話し合います。(詳細はこちらhttp://www.nankikumanogeo.jp/2015/01/23/1347/)
それで、連絡メールの中で共通の話題にヤブ椿かウバメガシを取り上げたらどうだろうという話が出ました。南紀熊野ではウバメガシが備長炭に利用されて来たとのこと。
ヤブ椿は沖縄から東北まで分布しているし、タネが黒潮に乗って分布を広げていった可能性はありそうです。ではウバメガシは、どうなのでしょう?
私は伊豆大島でウバメガシを見たことがありません。ガイド仲間に聞いたり、大島公園のインフォメーションセンターを訪ねたりしましたが、やはり大島では庭木としてもあまり植えられていないようでした。
他の島のガイドさん達にも聞いてみました。
結果は・・・
八丈島 自生なし。町が植栽したものがあり、備長炭を焼こうとしたものらしい。
神津島 自生なし。平成12年災害のあと数百本の苗木が支給され、あちこちに植栽されている。
新島 自生なし。博物館周辺にだけ生えていて、数が少ないので炭には焼かれなかった?
大島 自生なし。目立った植栽もない。
伊豆大島では椿が炭として焼かれていましたから、わざわざウバメガシを島に入れる必要がなかったのかもしれません。
椿炭は火持ちがよく、灰が白くて上品だと言われています。

(5年ほど前の店の日記に、椿の炭焼きの話が載っていました。http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/2fdeb55b82b1f3488701f225cdf7dec3)
ところで、ウバメガシの実はいわゆる「ドングリ」ですが、この実は海水に浮くのでしょうか?
実際に調べてみたいけれど、島にはないので・・・代わりのものを拾って来ました。

左の明るい茶色が、島には自生していないけれど、生け垣などに植栽されているマテバシイの実。右の丸い焦げ茶がヤブツバキ、真ん中の小さな焦げ茶がスダジイの実です。
スダジイは島中に生えています。
沢沿いの道を覆い尽くさんばかりに元気よく伸びたスダジイの姿や・・・

空に微妙な隙間を作ってくれる風景には、いつも見とれてしまいます。

実はピスタチオのような殻に包まれています。

よほど美味しいのか?・・・リスかねずみかに、かじられている実がほとんどでした。
店のそばの生け垣に植栽されているマテバシイ。

大島では自生はしていないけれど、あちらこちらに植えられているようです。
ほとんどの実は、かじられていませんでした!

殻が堅いのでしょうか?
それとも美味しくないのでしょうか?
そして・・・リスやネズミに人気なのが椿の実。

ほとんど食べられていました。
さて、3種類の実を、海水に浮かべてみました。

あら~?
どれもプカプカ浮いています!
真水と変えてみました。

・・・が、まだ沈みませんでした。
これなら、海流に乗って旅ができそうです。
今回のタネは時季外れだから、実が軽くなったり虫に食われているものが多いかも・・・引き続き観察してみようと思います。
黒潮を植物の関係を考える時の、ヒントになると良いのですけれど・・・。
おまけ。
今日は対岸の大室山の年に一度の山焼きが行われました
柳場にもらった写真を2枚、紹介します。


迫力、ありました~。
(カナ)