本日2回目のブログは、表題のモニターツアー、2日目の報告です。
2日目は三原山に登る予定でしたが、あいにくの雨(山は雪)で、室内を中心に回りました。
訪問先ごとに、印象に残ったことを簡単に報告します。
1 ホテル椿園
台風26号で被災し多くの建物を取り壊したホテルで、女将さんの災害当日の話を聞きました。
椿園の歴史がわかるビデオも見せてもらいました。

「今も思い出すと涙が出るし、雨が降るとつらくなる。でも自衛隊、消防隊、ボランティアに世話になり、新たな出会いもあった。今後も必ずおきる自然災害を背負っていかねばならない若い人達のために、頑張らなければと思った。人と人が支え合う社会が防災力を高めると思っている。」という女将さんの言葉が心に残りました。
2 塩製造工場(海の精)
台風26号の土石流で職員住宅が流され、でも全員助かった時の話を聞きました。

そして塩が専売の時代から、人間の血液成分に近い体に良い塩を作り続けてきた歴史も教えてもらいました。
3 火山博物館
藤井先生、気象庁、ガイドなどが、それぞれの展示の前で語りました。
ここでの藤井先生の説明に「なるほど!」と思うことがいっぱいありました。
たとえば・・・
「大島には地震計だけでも約50個、傾斜計その他入れると約150個以上で、面積から考えてたぶん世界一の観測態勢だろう。ただ大島は海の中も火山なので、今は火山の上の方にだけしか地震計がない状態ではある。本当は水面下にも設置したいところだが、それだと莫大な予算がかかりできない。防災科学研究所は200m地下に地震計を埋めた。今は47の活火山で気象庁が地下100mに地震計を設置している。」
クイズタイムもありました!

島内の子供達の火山博物館学習用に気象庁の方達が作った「クイズ冊子」から問題が出て、皆で真剣に(たぶん)考えました~。
ジオパーク事務局からの、手作り缶バッチのプレゼントもありました!

4 バスの中
菊地先生(JGC委員)に、ジオパークについて語ってもらいました。

「トップダウンで決め、保全保護するのが世界遺産。ジオパークは地域振興であり、ボトムアップの運動。」等々・・・。
大島支庁土木課課長の安孫子氏からも、現在の土砂災害対策について説明がありました。

「砂防を作ってみんなの暮らしを守るのが仕事だが、設定を超える雨を経験し、ハード対策でできることには限界があることを学んだ。ソフトとハードの両方が必要で、そのためにジオパークで住民の方と対話ができるのはありがたい。」という言葉が印象的でした。
5 山頂ジオパーク展
山は雪だったので、外は全く見ずにジオパーク展に入りました。

バーチャルジオツアーで三原山の見所を案内した後、大先輩のO氏から昔の大島の様子を聞きました。

「以前ここは、グライダー大会やっていたぐらい広大な砂地が広がっていた。1951年噴火では溶岩で灰皿をいっぱい作った。アア溶岩の上に石をのっけれて速度を計った。」等々・・・とても興味深かったです。
6 岡田コミュニティセンター
最後にみんなでお弁当を食べ、参加者にアンケートを書いてもらい、船の時間ギリギリまで意見交換を行いました。

アンケートの集計結果が楽しみです。
様々な人の協力で構成された、スペシャルなツアー・・・もしかしたら一番楽しんだのは、ガイドや島内のジオパーク関係者だったかもしれません。
この場で書き切れなかった沢山のことは、今後のジオパーク活動に生かしたいと思います。
(カナ)
2日目は三原山に登る予定でしたが、あいにくの雨(山は雪)で、室内を中心に回りました。
訪問先ごとに、印象に残ったことを簡単に報告します。
1 ホテル椿園
台風26号で被災し多くの建物を取り壊したホテルで、女将さんの災害当日の話を聞きました。
椿園の歴史がわかるビデオも見せてもらいました。

「今も思い出すと涙が出るし、雨が降るとつらくなる。でも自衛隊、消防隊、ボランティアに世話になり、新たな出会いもあった。今後も必ずおきる自然災害を背負っていかねばならない若い人達のために、頑張らなければと思った。人と人が支え合う社会が防災力を高めると思っている。」という女将さんの言葉が心に残りました。
2 塩製造工場(海の精)
台風26号の土石流で職員住宅が流され、でも全員助かった時の話を聞きました。

そして塩が専売の時代から、人間の血液成分に近い体に良い塩を作り続けてきた歴史も教えてもらいました。
3 火山博物館
藤井先生、気象庁、ガイドなどが、それぞれの展示の前で語りました。
ここでの藤井先生の説明に「なるほど!」と思うことがいっぱいありました。
たとえば・・・
「大島には地震計だけでも約50個、傾斜計その他入れると約150個以上で、面積から考えてたぶん世界一の観測態勢だろう。ただ大島は海の中も火山なので、今は火山の上の方にだけしか地震計がない状態ではある。本当は水面下にも設置したいところだが、それだと莫大な予算がかかりできない。防災科学研究所は200m地下に地震計を埋めた。今は47の活火山で気象庁が地下100mに地震計を設置している。」
クイズタイムもありました!

島内の子供達の火山博物館学習用に気象庁の方達が作った「クイズ冊子」から問題が出て、皆で真剣に(たぶん)考えました~。
ジオパーク事務局からの、手作り缶バッチのプレゼントもありました!

4 バスの中
菊地先生(JGC委員)に、ジオパークについて語ってもらいました。

「トップダウンで決め、保全保護するのが世界遺産。ジオパークは地域振興であり、ボトムアップの運動。」等々・・・。
大島支庁土木課課長の安孫子氏からも、現在の土砂災害対策について説明がありました。

「砂防を作ってみんなの暮らしを守るのが仕事だが、設定を超える雨を経験し、ハード対策でできることには限界があることを学んだ。ソフトとハードの両方が必要で、そのためにジオパークで住民の方と対話ができるのはありがたい。」という言葉が印象的でした。
5 山頂ジオパーク展
山は雪だったので、外は全く見ずにジオパーク展に入りました。

バーチャルジオツアーで三原山の見所を案内した後、大先輩のO氏から昔の大島の様子を聞きました。

「以前ここは、グライダー大会やっていたぐらい広大な砂地が広がっていた。1951年噴火では溶岩で灰皿をいっぱい作った。アア溶岩の上に石をのっけれて速度を計った。」等々・・・とても興味深かったです。
6 岡田コミュニティセンター
最後にみんなでお弁当を食べ、参加者にアンケートを書いてもらい、船の時間ギリギリまで意見交換を行いました。

アンケートの集計結果が楽しみです。
様々な人の協力で構成された、スペシャルなツアー・・・もしかしたら一番楽しんだのは、ガイドや島内のジオパーク関係者だったかもしれません。
この場で書き切れなかった沢山のことは、今後のジオパーク活動に生かしたいと思います。
(カナ)