グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

イマサキ海岸&シカマガ滝

2017年12月19日 | 火山・ジオパーク
12月10日(日)、来年の夏に大島で行われる地震火山こどもサマースクールでスタッフを務める方々が来島されました。

本番は夏休みなので、私はほぼ手伝えないと思うのですが、打ち合わせの一部(飲み会?)には参加。

翌日の朝、船が出る前の2時間ほど、赤色立体地図作者の千葉先生(サマースクールの主任講師役)の案内で、地震学会の中川さん、火山学会の萬年さんと一緒に、島の南西部に行ってきました。

イマサキと言われる海岸に降りていくと…


1700年前、いまの標高より300m高かった山が、大噴火で吹き飛ばされたときの火砕流の地層がありました。

千葉先生が指し示しているのが、「S2」と命名されている地層です。

そのS2の層を突き破っている岩がありました。イマサキの海岸付近で噴火したときに、すごい勢いで飛んできた岩のようです。めり込み具合から、衝撃の大きさが想像できます。


このボールのような真ん丸の岩は、マグマのしぶきがくっつきあって丸くなり、溶岩流に乗って流れてきたものだそうです。


身長約170センチ(体重?)の中川さんが、モノサシがわりになってくれました。


このあと私は、車を回すために引き返したのですが、皆さんはこの先も歩いて激しいマグマ水蒸気爆発の痕跡を観察されていました。

ちょっとしたアドベンチャーも経て…
近くの幻の滝といわれるシカマガ滝に立ち寄りました。

水が流れていなかったので、滝の下まで行って観察。

熱い火砕流が積もった層の上に、溶岩が流れているそうです。

溶岩の壁に木漏れ日が当たって、とてもきれいでした。

さらに声がとても響くので、ここで歌を歌ったら楽しそうという話もでました。

火砕流の層の下の方に、海岸にあるような丸い石を発見。
すぐ近くには角ばった岩も入っていました。

「ナゼだろう」とみんなで議論になり、「津波かな?」という意見もでていました。

短い時間でしたが、過去に島で起こった出来事を目の前の景色から想像できて、とても興味深かったです😁

みなさま、ありがとうございました!

(カナ)
コメント
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