グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

好奇心いっぱいの高校生たち

2019年05月16日 | ツアー
市立T高校1年生の巡検(今年で3年目)で、火口〜裏砂漠を歩いて来ました。

昨年同様、山頂口展望台から見える景色をスケッチするところから1日が始まりました。

この巡検には様々なミッションがあります。

縄模様の溶岩が「どうやってできたか」を考えるミッション。


ゴツゴツ溶岩の上で、ハチジョウイタドリの種子を観察するミッション。


火口一周コースにある大きな岩の「物語」を考えるミッション。


みんなとにかく良く観察し…

考えたことを記録していきます。

誰にも指示されないのに、自ら溶岩流の厚さを測りに行ったり…

(80cmだったそう)

「私身長〇〇○cm」と自らスケールになったりしていました😀


裏砂漠ではハチジョウイタドリのパッチ(集まって島のようになっている状態)の大きさを測り、スケッチをしていましたが…


なんだかイタドリが、巨大化したような気がして計測結果を聞いてみました。

ここは4×3.5m 高さ90cmとのこと。

パッチがどんどん成長して融合する日も、そう遠くないように感じました。


そして皆さんからは時々、ビックリするような質問がありました。

質問その1
「これなんですか?石をめくったら虫がいたんですけど」

…と見せられたのは、初対面の蜘蛛でした。

溶岩の穴にすっぽり体を埋めて隠れていました。

誰だろ〜。(ヤチグモの仲間に近い気がするけれど、特定できず(^◇^;))

質問その2
「このゼンマイみたいなのなんですか?」

う〜む…なんだろ??

何かのシダが調子が悪くて枯れているように見えたのですが、写真を見ると若干若葉のようにも見えてきました。(経過観察しなくちゃ…)

質問その3
「カジイチゴとモミジイチゴの生息域が違うのは何故なのですか?」(写真はカジイチゴの葉)

う〜む…今まで考えたことのなかったスルドイ質問です(^◇^;)

確かに大島に生息する木苺の仲間でカジイチゴは火口付近などの荒地に生えているけれど、モミジイチゴは森の中の開けた場所に生えています。この謎解き、なかなか手強そうです(^◇^;)

と、まあこのように、皆さんたくさん観察して考えて、全行程9時間に及ぶ巡検を終えました。

好奇心いっぱいの元気な高校1年生たちの姿が、とても頼もしく感じた1日でした😀

(かな)






コメント
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