グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

甘い蜜はどこにある?

2021年10月08日 | 
最近、私が足繁く通っているのが、絶賛開花中のフヨウの花。

美しい花の写真を撮りに…、というわけではなく、目的は虫の観察です!(笑)

ことの始まりは9月4日。
2匹の蝶(イチモンジセセリ)が、花の奥に入っているのを見つけた時のことでした。

ずいぶん奥の方まで入るんだな…と思いながら観察すると、ストローのような口吻を花弁の隙間から奥に入れているように見えました。

「きっと彼らの口先に、甘い蜜があるに違いない!」と思って、花の奥の部分を舐めてみましたが、全然甘くありませんでした💦

フヨウの花の蜜は、どこにあるのでしょうか?

9月30日、雨上がり。蝶がスッポリ花の中に入っていました。

口吻を動かして、何かを探るようなそぶりも観察できます。そして満足したのか…

「ふう〜! うまかったぜ!!」とでも言いたげに、花弁の端まで出てきて休憩!
頭は花粉だらけ。花にとっては、ありがたい花粉の運び手ですね😊

10月3日は、コアオハナムグリが訪問中でした。

やはり、身体中に花粉つけまくりながら、花の奥をしきりに舐めている様子。

そして、昨日(10月7日)は、またまたイチモンジセセリが入っていました。

彼らが夢中になる「甘い蜜」はどこにあるのでしょうか?

ネットで色々調べた結果、フヨウの花は裏側の付け根部分に蜜が出るらしいことがわかりました。

蜜がいっぱいという感じではなかったけれど、花弁の裏から舐めてみたら、ほんのり甘い味がしました。

しかし普通の状態では、花はしっかり萼に包まれていて隙間がありません。


なるほど、だから虫たちは、何とか甘い蜜にありつこうとして花の奥まで入って行くのですね!

しかも滲み出るわずかな甘みしかないから、虫たちは長い時間、花の奥で蜜を舐め続け、体にいっぱい花粉をつけることになる…。フヨウの花の戦略、すごいですね〜。

いや〜もう…恐れ入りました❣️

(かな)
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