グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

江の島からのお客様

2009年10月21日 | ツアー
本日飛び入り報告

今年3回目の藤沢市企画、大島ツアーが開催されグローバルスポーツから鴻池・嶋田が参加してきました。
前回9月30日は山は霧(処によりガス)が出てしまい予定変更になってしまいました。(10月1日のブロブを見てください=右下のカレンダー10月1日をクリック)

本日は天気も良く、裏砂漠の風も無く歩くのには最適の日和となりました。ゆっくりと皆さんで裏砂漠を楽しんできました。
ここはキチンとした道も無いので大島の人でもなかなか来ない所です。


                
のんびり歩くだけではなく仲間内で『グランドキャニオン』と呼んでいる裂け目にも降りて行き、苦労してスコリアの山も上がったりしてお客さんに冷や汗もかかせてしまいました。    ごめんなさい  でも どうでしたか?
まだまだお伝えしたかったことたくさんあります。


最後に今日、ツアーのサポートをしてくださった皆様ありがとうございました。
コメント (4)
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暗闇でドッキリ!

2009年10月21日 | 
先日スタッフの勉強会で、コウモリの生息調査に行ってきました。
2地区見てきたのですが、どちらでもキクガシラコウモリが観察できました。

昼間のコウモリは暗闇の中でお休み中です。
しかも湿気のあるところがお好みのよう。
私達は微かな明かりをたよりに中を覗くと・・・・
ひえ~!!コウモリのお部屋の壁や天井が!!
なんとゲジゲジだらけです!
しかも大きな個体ばかりで、すごい数。
ちょっと言葉では言い表せません。
是非見ていただきたいところですが・・・。

スタッフ達もコウモリよりゲジゲジの大群に夢中。
うわ~と観察していると、ポトリと頭の上に落ちてきて・・・。

あんな中で平然と寝ているコウモリがすごいなあと感心した日でした。

写真はその時に撮影したウラナミシジミです。
今の時期多く見られる蝶です。
我が家の庭でもイチモンジセセリに次ぎ、多く見られてます。
羽を広げるとこんなにきれいなんだと写真を撮って気づきました。

(のり)
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変なキジ

2009年10月20日 | 
 実りの秋がやって参りました。山には人間が食べられるものばかりでなく、アカメガシワやカラスザンショウ、ミズキなど鳥にとっては大切な食料となる木の実がたくさん実っています。

 エゾビタキやキビタキなどはアカメガシワやミズキの実を懸命に食べて体力をつけていました。これからも渡りは続くのです。頑張ってね!

 そんなある日、スタッフ願法が牧場にあるカラスザンショウの木に「コイカル」という珍しい鳥が来ているのを発見、撮影しました。
 
 翌日の夕方、自分もコイカルに会えるかなーなどと思いながら牧場に行ってみたら、その木はハシボソガラスやヒヨドリ、キジバトの一大レストランのようになっていました。
 
 それらの鳥の中にコイカルを探していると、なんかでっかい鳥が…(^▽^;)

「…は?」

一瞬目を疑いました。キジのオスでした。今年生まれた若い個体です。
いや、キジ自体は大島ではいたって普通の鳥ですが、こんな高いところに上がっているのを見たのは初めてです。

どれくらい高いかっていうと、これくらいです。↓


一体何考えてんだ?と思って観察を続けると、どうやらカラスザンショウに巻きついているキヅタの実かなにかを食べているようでした。

地上に食べ物あるだろうに…。

結局、コイカルには出会えませんでしたが、代わりに面白いキジの生態を垣間見ることができたので、まあ良しとしましょう。(…負け惜しみ?)

(あまの)
コメント (2)
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自然薯

2009年10月19日 | 歴史・文化
秋の味覚が我が家にやってきた毎度おなじみ(今年は何故か特に待っていました)掘り上げるのはなかなか大変なようです。でもそれを探すのも大変だそうです。

ペットボトルは大きさの比較の為です

                                
すりおろしそのままが好きなのです(私はとろろ汁もいいかな)


                                
こんなに  粘ります(ひと箸ですくえてしまいます)



自然薯のついでに“カーツ”正式名称はウベ(アケビに良く似た物ですがアケビのように実は割れません)
大きい物はだれかにかじられた跡が有ります


                 
こんなのも(ハヤトウリ)アメリカ原産の蔓植物、千成瓜とも。庭にも植えられていますが野生にも進出しています



まだまだこんなのも(落花生)塩茹でにしました(こちらは100%畑から来ました)



食欲の秋ですね。ダイエットは脇に置いておいていただきま~す

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つめ痕

2009年10月18日 | 今日の大島
台風18号が通過してすでに10日ですね。
台風直後の大島を見られなかった私、スタッフの日記を読んでは「そんなに~!?」と海岸の様子が気になる気になる!!

先日は少し出来た時間に野田浜を見てみました。
おぉ、コンクリートの塊が持ってかれた階段はすでに補修されてる!

そして、砂がなくなったと言われていた海岸には、どこかから砂を足した様子でした。

歩いてみると、生っぽいものはさすがにもうないけど、普段のお散歩で目にしないような貝達が目に飛び込んできて、喜んで拾いました♪

名前はもちろん、自分じゃ分からないので海スタッフのA氏に確認^^;

そして今日は弘法浜に行きました。
浜への階段を下りるといきなりシジミ??

なんですか、この集団は?
最近はやりの空からなんとか・・・ってやつなんでしょか?

ここでもやはり生っぽいものはもう無かったけど、まだ沢山のカラスが浜を物色していました。


あと、タカラガイやタコノマクラなど、ここではいつもよりもうんと大きい~~!というサイズのものがいくつも拾えました!

海岸で最後にみたもの。
それは巨大サザエの殻です。

殻だけなのに、1キロぐらいあるな、というぐらい重かったですっ。
ちなみに大きさの参考として左下にあるのは、うちのわんこの手です^^
参考にならなかったですね、失礼しました^^;

トップの画像は砂の削られた浜辺から見た今日の夕陽です。
(友)


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ミサゴ

2009年10月17日 | 
ミサゴはワシタカの仲間です。
草原や森林ではライバルが多かったのか、海や湖沼・河川に生活の場を求めました。
ミサゴは水に飛び込んで生きた魚を狩る猛禽なのです。

大島では秋から春にかけてよく見られます。
真夏でも見かけるときがあるので島内で繁殖しているのかもしれません。



今日はハヤブサ狙いで大島の最北端、乳ヶ崎(ちがさき)に行ってみました。
しかしお目当てのハヤブサは出ず、ミサゴが2羽で上空を旋回してくれました。

青空だったらよかったのですが生憎の曇り空。
ミサゴの美しい姿も霞んでしまいます。
陽が当たると青い空に白い体がとっても映えるんですよ!











それにしても仲の良いこの2羽。
一体どんな関係なのでしょうか。
ペアだとうれしいですね。




そのうち大きな魚を捕らえたミサゴをご紹介したいです。




     がんま
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引き返す決断

2009年10月16日 | 歴史・文化
 秋らしい過ごしやすい気候になってきました。外で仕事をしていたら日中は暑いくらいでした。モズやヒヨドリが賑やかに鳴いています。

 夕日がキレイそうでしたので、仕事を急いで片付けて海岸に撮影に行こうとしましたが、間に合いませんでした。残念!

 それで、また前に撮った写真でご勘弁頂きます。波浮の港(はぶのみなと)を北側から南の湾口を撮りました。ここは1800年に開港したといいますから、来年で開港210年になります。東側(写真左手)に灯台のある竜王崎があります。その周辺は、鉄砲場の遺跡として地域の方々によって整備され、静かで雰囲気のある場所になっています。

 10年程前になるでしょうか。対岸のトウシキ園地(えんち:公園)辺りから、この竜王崎に橋を架ける計画がありました。計画の妥当性・必要性がないことが分かり、都議会で中止の決断がされたようです。今、鉄砲場遺跡を歩くとその決断で良かったと思います。橋梁の基礎になる場所として三ツ磯が埋め立てられたのは残念でしたが!

 今月1日に、広島地方裁判所で、鞆の浦(とものうら)の埋め立て・架橋計画を「景観は公益だ」として認めないという判決がありました。「鞆の浦の景観は美しいだけでなく、歴史的、文化的価値を有するものであり・・・景観利益は保護に値する」「国民の財産ともいうべき公益だ」というのが、埋め立てを許可してはならないという地裁判決の一文です。日本の司法はまだまだ遅れていると言われていますが、環境保護の訴えが通ったことを喜びたいと思います。

 同じ様な問題に取り組んでいる方たちの励みになるはずです。今までは、工事の免許がおりてから差し止めをいわざるを得なかったので、実質的に環境を保全することができませんでした。2005年に法改正され、執行前に訴訟が提起できるようになったので、実効性がでたわけです。システムにも問題があったわけです。公共土木事業の計画見直し・中止の決断がされるようになったのは、裁判官の理解が進んだこともあるでしょうが、私たち一般市民の環境に対する意識の変化が最大の要因だと思います。

 昨日、県や市が控訴したそうなので、2審判決にも期待しましょう。

 ツアーでも、時に計画変更や引き返す決断が大切ですね。

(なるせ) 
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小さな花畑の虫たち

2009年10月15日 | 
昨日サンセットパームラインを走っていて、自然愛好会の有志の方が植え付けた
ハチジョウアザミとヤマハッカが綺麗な紫色の花をつけているのに気付きました。
ハチジョウアザミは葉が幅広で分布も伊豆大島から青ヶ島までのごく狭い範囲にしか自生していない珍しいアザミです。

「これは写真を撮っておかなくては!」と思い、今日行ってきました。
しかし、実際には花よりも虫の多さに驚きました!ものすごい数の虫達が乱舞していたのです。

丈の低いヤマハッカを踏まないように気をつけながら、小さな花畑の中へ、そっと足を踏み入れてみました。
1歩前に踏み出しただけで虫達がウワ~ッ!!と飛び立ちます。

一番多いのがイチモンジセセリ。
せわしなく飛び回り、あちらこちらのアザミに乗っかっています。
私の腕にまで止まっていきました!良いのでしょうか~?


次にいっぱい飛んでいたのがウラナミシジミ。
昨日のスタッフ勉強会でも沢山目にしました。薄茶の波模様がきれいです。
もともと南方系の蝶ですが移動力があり、夏に飛んできて秋まで時を過ごし、冬には死んでしまうようです。
蜜を吸うのに一生懸命なのは、厳しい冬に挑もうとでもしているのでしょうか?


ウラナミシジミの間を縫うようにヤマトシジミもヒラヒラと飛んでいました。


毛むくじゃらのコアオハナムグリは、アザミの花の奥深くまで頭を突っ込んで花粉を食べるのに夢中でした。
引っ張ってみても(失礼!)まったく動きません。
お尻だけ出してすごい姿ですね~(笑)。


シロオビノメイガも蜜を吸いに来ていました。


他にも数種類の蛾や蜂やテントウムシ!
夢中になって写真を撮っていたらあっという間に30分以上が経っていました。

最後にこの花畑を一巡しながら「こんなに虫の多いところでクモが巣を作ったら食べ放題だろうな~。」なんて考えていたら…
いました!目の前に丸々と太ったジョロウグモ!!イチモンジセセリを大事そうに抱えて移動中でした。

クモの巣には沢山の虫達の死骸が…。
このかかった獲物の多さと丸々としたクモをご覧ください。

やはり私の考えることはクモも考えるのですね(笑)


沢山の虫達の必死さとパワーを感じて、なんだか少し元気をもらえたような気がしました。

(カナ)
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産卵場所に選ばれました

2009年10月14日 | 
夕方4時ころ我が家のデッキに出てみると、
いすの背もたれにハラビロカマキリが産卵しているではありませんか!
頭を下にして、おしりの部分がパタパタ開いて
どんどんと水色の物体が出てきます。
綺麗な水色です。ちょうどカキ氷のブルーハワイみたい。

この個体はたぶん昨日うちの子供につかまえられ、
一晩虫かごの中で過ごした個体だと思われます。
今朝かわいそうで私がこっそり逃がしたのでした。
昼を過ぎてもデッキに置いてあるいすやテーブルをうろうろしていて、
「まだこんなところにいるの?」と思っていました。
今から思えば、産みやすそうな場所を物色していたのですね。

現在夕方の6時。産卵シーンを発見してから2時間経過。
まだ産卵の真っ最中です。
早く産み終わらないと夜行性の虫達に狙われちゃうよ~と心配な私でした。

(のり)
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台風後の海岸で・・・

2009年10月13日 | 海の生物
 先日通過した超大型の台風18号。その爪あとは私たちの想像をはるかに超えたものでした。多くの海岸の砂浜は削り取られゴロ石が道路上まで投げ出されていたり、コンクリートが破壊されて跡形もなくなっていたり。

 あらためて自然の猛威を実感させられました。そんな台風一過、バードウォッチングがてら海岸の様子を見に近所の浜に行ってみると、ここも見事に砂浜が削り取られて岩盤が剥き出し状態になっており、浜に降りるコンクリートの階段は一部欠損して無くなっていました。

 あまりにも予想を超えた状況に驚きましたが、ちょっとした好奇心で波打ち際まで行ってみました。

 するとかつて無いくらい多種多様な生物が打ちあがっているではないですか!
 
 あまりにもいろいろなものが落ちていたので他にも数箇所の浜を回って調査(?)してきました。

 魚、貝、カニやエビ、カニダマシ、シャコなどの甲殻類、タツナミガイやニシキウミウシなどのウミウシ、ヒトデやウニやトサカやカイメンなどなどシュノーケリングやダイビングで見られる生き物がたくさん陸上で見られてしまいました。(ほとんどみんな死んでるけど。)

 今日はそのいくつかをご紹介します。

 まずはニシキウミウシ。比較的大型のウミウシで水中に居る時は赤地に黄色、白などの斑点がとても綺麗です。打ち上がっちゃいました…。


 こちらはコミナトテンジクダイ。夜行性の小さな魚で、滅多に暗い穴などから出て来ません。どうして打ち上がっちゃったのでしょう(^▽^;)


 続いてカツオノエボシ。猛毒で有名なクラゲの一種ですが、風が強いとこのように打ちあがることも少なくありません。


 有毒といえばこちら、スベスベマンジュウガニ。人間でも食べると中毒を起こすほどの強い毒を持っています。…ので打ち上げられても誰も食べません…。


 カニ類もたくさん打ち上がっていましたが、これには感動しました!トサカに穴を掘ってその中に住んでいるマルタマオウギガニ。本当に体がまん丸、球状です。


 甲殻類でもっともたくさん打ち上がっていたのがヒメセミエビ。大型のゾウリエビやイセエビは打ちあがっていないのにヒメセミエビは50匹以上見られました。


 魚類ではびっくりしたのはトラウツボです。60cm以上あるこの個体も台風のうねりには勝てなかったのでしょうか?


 こちらは魚には見えないかもしれませんが、魚です(^▽^;)ベニカエルアンコウ。泳ぐのは得意ではなく岸壁などに張り付いて餌の小魚などを待ち伏せて一飲みにします。うねりで岩から引っぺがされて打ち上がったのでしょうか。
水中でみるとブサかわいいヤツですが…。


 最後は深海魚の一種とされるハダカイワシの仲間です。正式な種類名までは不明です。伊豆大島の周囲の海は深く、このような魚も生息しているんですね。
どなたか種類が分かる方がいらっしゃれば是非ご一報頂きたいところです。


 今日はたくさんの画像になりましたが、こんなにたくさんの宝物?を拾えることは非常に稀です。人間に被害さえなければこんな台風も大歓迎なんですが…。

(あまの)
 
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