体調を崩してしまった西谷に代わり、急遽、山へ行ってきました。
今日のゲストはお二人、7~8年前にグローバルでダイビングライセンスを取り
現在は、島でお仕事をなさっているSさんと、今朝の客船で大島に入られた元同僚のNさんです。
頂いたリクエストは
”裏砂漠”
昨日までの天候はどこへやら・・・ 雲は多めながらも気持ちの良い青空が広がりました。
三原山はうっすらと雪化粧、裏砂漠へと続く道は所によりかなり雪が残っています。
雪化粧の三原山は、白と黒のコントラストが美しくその景色を見るだけで幸せな気分に浸れるのですが
それ以外にも色々な楽しみが有ります。
まずは、雪の上に残された動物の足跡
溶けて形が崩れ、判別不可能なモノもあるのですが
此処には、少なくとも4種類か5種類の動物が生息しているようです。
皆で、形や大きさ足の運び方等観察しながら、あれやこれやと想像してみました。
しかし、中にはまるっきり検討の付かないモノも有ります。
ちなみに、これはなんでしょう?

大きさは5センチ程、サルと言う意見が出ましたが皆さんは何を想像しますか?
何かを覗き込み写真を撮っています。
カメラの先にはコレ
↓ きっと東京では見られませんね。

大島でも、山に来なければ中々見られません。
風に吹かれたのか?曲がってるものや、50センチ程の大きいものも見られました。
溶岩地帯を抜けてキャニオンに向かいます。

さすがに此処まで来ると動物達の気配は無く、雪原には私たちの足跡だけ・・・。
キュッキュッ!と雪を踏みしめながら歩くのは、気持ちいいですね~。
キャニオン入る所でゲストの方がこんな石を見付けました。

「これ椅子にいいね」と言いながら、3人で交代で座ってみました。
高さはバッチリ!背もたれが有れば言うこと無しです。
キャニオン入口の壁面は、何時になくモウモウと蒸気が上がっていました。

火山が初めてと言うゲストの方から「すご~い!」と感嘆の声が上がります。
近付いて、生きている地球を肌で実感しているところです。
キャニオンを抜け、山肌に目をやると斜面には幾筋もの白いライン。

此処は、北東の風が吹き抜ける場所なのです。 風の強さが判りますね。
そんな風の強さを実際に体験してもらう為、櫛形山へ登りました。

私的には、最大の時と比べれば7割程度だと思ったのですがこんな場面も・・・。
なかなか立って進めません。
台風以外で、こんな強風を経験する事は滅多に無いかも知れませんね。
でも、後ろの方は
Vサインを出してます。
(^^)v
歩き始めは少し雲に隠れていた富士山も、全体が見えてきました。

二人でなでています。 「富士山噴火しないでね~」って願ってるのかな?
お昼を挟んで、ツアーの〆は樹海です。
此処では大きな盛り上がりが2回有りました。
ひとつはこれ

真新しい
タイワンリスの齧り痕です。

古い齧り痕との違いがよく判りますね。
ゲストの方は、齧り始めと終わりの部分を言い当てていました。 中々観察力が鋭いです。
そしてもう一つ盛り上がったのがツル

ツルの根の周辺に木は無いのに、高い木の枝先に巻き付いているのです。
どうやってツルは高い木の枝に巻き付いたのでしょう?
喧々諤々、様々な意見が出ました。 少し納得できそうな答えはこの二つ。
「元々は傍に木が有ったけど、木は枯れて倒れツルだけ他の枝に巻き付いて残った」
「はじめは地を這って進み、巻き付く相手を見付けて一緒に大きくなった」
皆さんも是非、樹海を歩いたら観察してみて下さい。
写真では見辛いかも知れませんが、こんなツルも有りました。

太くて古いツルの途中から新しいツルが伸びています。
ツルの世代交代といったところですね。
今日は久々に、謎解きをしながらの山歩き。 とても楽しかったです。
ご一緒してくださったお二人と三原山に感謝! <(_ _)> 柳場