グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雲のある風景

2015年02月19日 | ツアー
海のうねりが強かったので、体験ダイビングをする予定だったお客様達と、急遽午後の半日ツアーに行ってきました。

今日の裏砂漠・・・

雪の白と雲の白と黒い地面とのコントラストが素敵でした!

そして空には、様々な雲が浮かんでいました。


お客様が見つけた『フグみたいな雲』


外輪山の崖にだけ日が当たり、地面の部分は暗く、空には雲海のような雲が浮かぶ何とも不思議な雰囲気の裏砂漠でした。


夕陽も見届けました。

雲が空を覆っているのに、太陽1個分の隙間があるのが素晴らしかったです

海の向こうのあちらこちらで雨が降っているのが見えました。

夕陽に染まる雨が見られるなんて・・・
とっても幸せな気分でした。

ええと・・・
今日はこれからもう一つブログを書いて、先日のモニターツアー2日目を報告します!

(カナ)



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ナニを落としているのか?

2015年02月18日 | 
昨日、海岸で空中から何かを落としている2羽のハシボソガラスを見つけました。





この行動は以前(3、4年前)も目撃したことがあります。
なんか丸いものですね。







ハシボソガラスがこうしてクルミを落として割って食べることはよく知られています。
車に轢かせて割る頭脳派もいます。







大きさ的にはクルミっぽいですがここ大島にクルミ類はほとんどありません。
流れ着いたクルミでしょうか?
潮が引いて見つかった貝という可能性もあります(昨日のこの時間はかなり引き潮でした)
時間もなく雨も強く降っていたので近くに行って観察することができませんでした。
そのうちナニを落としているのかわかる日が来ると思います。
         
                             がんま
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大地と共に生きるヒントin伊豆大島 モニターツアー1日目

2015年02月17日 | 火山・ジオパーク
募集開始直後から申し込みが殺到し、島外参加20名の定員に100名以上の応募があったという表題のツアーが昨日から今日にかけて行われ、ガイドとして参加しました。参加された方は島外20名、島内7名の合計27名でした。

アドバイザーとして藤井敏嗣先生(火山噴火予知連絡会会長)と菊地俊夫先生(JGC委員・首都大学)が同行、気象庁、大島支庁土木課、町役場、大島動物公園スタッフ、ホテル椿園、海の精(塩工場)、ガイドなどがそれぞれの場所で説明するという何ともスゴイ内容のツアー・・・報告したいことだらけですが・・・語り切れないので、私が印象に残ったことを中心に、1日分ずつ報告します。

まずは昨日のツアー1日目。
最初に訪ねたのは大島動物公園でした。

バスを降りたところで、樹木医さんと回る椿園ツアーか、飼育員さんと巡る動物園ツアーに分かれました。旭山動物園以来すっかり動物園の魅力にとりつかれた私は、迷わず動物園チームに参加。

猿山は流れた溶岩をそのまま利用していて、ワオキツネザルはおなかを太陽に当て、体が温まったあとなので活発に動いているとか・・・


ゾウガメはゴツゴツしたのがオスで、ツルツルがメスであるとか・・・


エミュはオスが卵を温めるが、雨の日も風の日もずっと卵を抱いていたこととか・・・


レッサーパンダ(皆さんの頭上を歩いている)は、もうすぐお嫁さんがやってくるが、動物病院で1~2ヶ月異常がないか確かめてから運ばれてくるとか・・・

ちょっと解説があるだけで「へ~!」の連続で、とても面白かったです。

伊豆大島は島だから、動物園でもマダガスカル島など「島」に住む動物を展示しているということも初めて知りました。参加されたお客様からも「へ~、無作為に展示しているんじゃないんだ!」という声が上がっていました。

ところで、動物園訪問前にバスの中でクイズが出ていました。

「1986年噴火の時、人間は1ヶ月間島外避難していたけれど、その間動物園の動物たちはどうしてた?」・・・皆さん、この答え、なんだと思われますか~?

正解は「1ヶ月分の餌の備蓄があったので、係が時々上陸し餌をあげていた」ということのようです!他の動物園では備蓄がない所もあるようで、餌の備蓄があるというところが火山島の動物園らしいです。

昼食は「海のふるさと村」で。


クロシビカマスの刺身にサザエの蕗味噌、海岸に生えるツワブキ、そしてアシタバ料理など島らしい食材の並ぶ昼食に大満足でした!

そして昼食後は、裏砂漠トレッキングへ!

またまた事前クイズも出ました。

(ペレについて知りたい方は『ペレ ハワイ 神話』などで検索してみてください)

ペレの毛を探しに、いざ裏砂漠へ!


まるで鳥の羽のような雲が、とても爽やかな空でした!

本当に、本当に素敵な空で、ずっと空を見上げながら歩きました。

裏砂漠では、気象庁の加治屋氏が火山防災について話し、ガイドがおすすめの過ごし方を紹介し、みんなで「ペレの毛」を探しました。

噴火によって降り積もった物が層になっているのも、みんなで観察。

そして皆で裏砂漠に座り、藤井先生の話を聞きました。

話は「皆さんは今、1986年の堆積物の上にいます・・・」という導入で始まりました。

「三原山からは真っ赤な溶岩が噴水のように吹き上がった」という、その時の様子が目に浮かぶような描写や「2mぐらいのマグマのしぶきが飛んでくる中で調査し、足元に熱い溶岩が落ちてヒヤッとしたことがある」などのリアルな体験談。

そして「GNSS(全地球航法衛星システム)の観測結果で伊豆大島の下には86年噴火の時の倍以上のマグマが溜まっている。」という驚きの事実も教えてもらいました。

「火山は規則的に噴火しているように言われるが、たいてい外れる。マグマの供給は規則的ではなく、マグマが溜まっているからと言ってすぐに噴火するとは限らないが、明日噴火が始まってもおかしくない。」と藤井先生。

噴火が作った広大な景色の中で、最先端の火山学者である藤井先生の話を聞くというのは何とも贅沢というか、不思議な気持ちでした。

「本当に明日噴火するかもしれない・・・。」大地に座って話を聞いていたらまるで“ゆったり呼吸をする巨大な火山のお腹の上”にいるような気分になりました。

「火山は人間の予測を遙かに超えた“生き物”で、科学は常に進歩しているけれど、人間がわかっていることはごくわずか。」そのことを、しみじみ感じました。

さて、この後は、筆島や波浮港を周り地層大切断面へ。
海に沈む少し前の太陽の光で、地層が明るい色に染まっていました。

ここでも気象庁火山防災事務所、大島支庁土木課などがそれぞれの分野で説明してくれました。

そして皆で夕陽が沈む瞬間を、見届けました。


とても素敵な1日でした。


(カナ)
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自然薯の種

2015年02月16日 | 植物

これなんだか分りますか?

自然薯の種  自然薯は大島に比較的沢山有りますが、芋を掘るのは大変でその前、5年ぐらいかけないと大きな芋は育たない。じっくりと時間をかけて育てる山の恵みです

その山芋の種(でも、もしかしたらトコロかもしれませんが。葉が有ればすぐにわかるのですがもう枯れて風に飛んでしまいました)


よく見るのですが、種はどの様に成っているのか詳しくは見ていなかった事に気が付きました


種は何処にあるの?


中に種が有りました もう、ほとんど出てしまったので見つからなかったのですね 


全体は結構大きいが真ん中の黒い物が実質の種でしょう。周りは種を飛ばす為の羽のようです


とても薄く軽そうなので風で遠くに飛んで行きそうです


透けて綺麗です


元はこんな感じで


時期が来ると パッと開いて ハラハラと?ヒラヒラと?飛んで行くのでしょうか?
来年の秋はもっとジックリ観察します(しま)

今日のお知らせ鶯の初音を聞きました

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黒潮の流れに乗って?

2015年02月15日 | 火山・ジオパーク
1週間後の日曜日、南紀熊野の『第2回ジオパークフェスタ』が行われます。

私はそこで、ブースを出して交流したり、バーチャルジオツアーを上映したり、トークセッションに参加したり・・・する予定です。

トークセッションは『黒潮』がテーマ。室戸、南紀熊野、伊豆半島、伊豆大島、銚子ジオパークからそれぞれ代表が出て、漁業や植物、防災について話し合います。(詳細はこちらhttp://www.nankikumanogeo.jp/2015/01/23/1347/
それで、連絡メールの中で共通の話題にヤブ椿かウバメガシを取り上げたらどうだろうという話が出ました。南紀熊野ではウバメガシが備長炭に利用されて来たとのこと。

ヤブ椿は沖縄から東北まで分布しているし、タネが黒潮に乗って分布を広げていった可能性はありそうです。ではウバメガシは、どうなのでしょう?

私は伊豆大島でウバメガシを見たことがありません。ガイド仲間に聞いたり、大島公園のインフォメーションセンターを訪ねたりしましたが、やはり大島では庭木としてもあまり植えられていないようでした。

他の島のガイドさん達にも聞いてみました。
結果は・・・

八丈島 自生なし。町が植栽したものがあり、備長炭を焼こうとしたものらしい。
神津島 自生なし。平成12年災害のあと数百本の苗木が支給され、あちこちに植栽されている。
新島 自生なし。博物館周辺にだけ生えていて、数が少ないので炭には焼かれなかった?
大島 自生なし。目立った植栽もない。

伊豆大島では椿が炭として焼かれていましたから、わざわざウバメガシを島に入れる必要がなかったのかもしれません。
椿炭は火持ちがよく、灰が白くて上品だと言われています。

(5年ほど前の店の日記に、椿の炭焼きの話が載っていました。http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/2fdeb55b82b1f3488701f225cdf7dec3

ところで、ウバメガシの実はいわゆる「ドングリ」ですが、この実は海水に浮くのでしょうか?
実際に調べてみたいけれど、島にはないので・・・代わりのものを拾って来ました。

左の明るい茶色が、島には自生していないけれど、生け垣などに植栽されているマテバシイの実。右の丸い焦げ茶がヤブツバキ、真ん中の小さな焦げ茶がスダジイの実です。

スダジイは島中に生えています。
沢沿いの道を覆い尽くさんばかりに元気よく伸びたスダジイの姿や・・・


空に微妙な隙間を作ってくれる風景には、いつも見とれてしまいます。


実はピスタチオのような殻に包まれています。

よほど美味しいのか?・・・リスかねずみかに、かじられている実がほとんどでした。

店のそばの生け垣に植栽されているマテバシイ。

大島では自生はしていないけれど、あちらこちらに植えられているようです。

ほとんどの実は、かじられていませんでした!

殻が堅いのでしょうか?
それとも美味しくないのでしょうか?

そして・・・リスやネズミに人気なのが椿の実。

ほとんど食べられていました。

さて、3種類の実を、海水に浮かべてみました。

あら~?
どれもプカプカ浮いています!

真水と変えてみました。

・・・が、まだ沈みませんでした。
これなら、海流に乗って旅ができそうです。

今回のタネは時季外れだから、実が軽くなったり虫に食われているものが多いかも・・・引き続き観察してみようと思います。
黒潮を植物の関係を考える時の、ヒントになると良いのですけれど・・・。

おまけ。
今日は対岸の大室山の年に一度の山焼きが行われました
柳場にもらった写真を2枚、紹介します。



迫力、ありました~。

(カナ)
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しまねこってなぁに?

2015年02月14日 | その他







ということで早速行って来ました。











今までの活動がパネルで紹介されています。
大島でこういう活動が起こるとはうれしい限りでぜひこの機会に賛同・協賛してくれる人が増えるといいです。



新しい飼い主さんが見つかりますように。



岡田港(おかたこう)周辺には多いそうです。
今度見つけてみようっと。



オリジナルエコバッグを作るコーナーもありました。



あんこ猫の鎮座する募金箱に募金すると・・・



Tシャツと交換してくれます(2000円募金で)



私もゲットしました。


詳しくは『伊豆大島しっぽの会』へ。


恒例のオマケ画像。

今朝の富士山。
登山道がはっきり見えました。

                                がんま
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ジオパーク関東地区大会&全国研修会報告会

2015年02月13日 | 火山・ジオパーク
本日午後7時から「ジオパーク関東地区大会&全国研修会報告会」を開催。
15名が参加しました。

(写真は開始前)

報告内容は・・・
1・昨年10月の関東地区大会(中林・船木)
関東地区の8ジオパークが集まり、事務局、観光、ガイドの分科会に分かれて、それぞれ取り組みを発表し合ったとのこと。

2・昨年10月31日 三陸ジオパークのジオツアー
八戸~震災学習列車~宮古のツアー(西谷)
海岸段丘があり高台に家の建つ八戸でのガイドツアーや・・・


三陸鉄道の皆さんが始めた震災学習列車。


そこで語られていた言葉。


宮古周辺のツアー(船木)
サッパ船と呼ばれる小型の船で、海岸線からの観察を行い、洞窟や崖に近づき・・・

津波で倒された防潮堤を見学。(撮影・船木)

その土地で生まれ育った漁師さんの語りや・・・
津波で壊れたホテルの方が自ら語る内容など。


11月1日、午前中に4つの事例紹介とアンケート結果発表、午後がグループ討議(西谷)
事例紹介は、ひとつの事例を1ページにまとめました。








また、事前アンケートの結果発表や・・・

(3年前より断然、ガイドを防災の担い手とするジオパークが増えてきました)

午後のグループ討議は、各ジオパークで起こる災害や、身近にある災害の恵み、今の課題の解決方法などについて・・・。

以上ここまでが、今日の報告内容です。
そして面白かったのが、この後です。

会場から様々な意見が出ました。伊豆大島の災害ボランティアの中心となって働いてくれた方からの情報は、特に印象に残るものでした。

「三陸全体に「津波てんでんこ」の話はある。津波の教訓を語る石碑も至る所にある。でも犠牲者が出たが、ばあちゃんが口を酸っぱくして伝えている場所の方が被害者は少なかった。また明治三陸津波が来なかった所の人が、多く亡くなった。

昭和三陸津波でも高台移転になった。でも漁師の作業小屋は海際に建っていく。何10年かするとそれが家になっていく。高台移転は、戻りたい希望の人の個数しか作られないが、戻る人は半分しかない。それは年配の人。若い人は待てない。田老地区も半分あるかないか。

南三陸は災害前も観光のボランティアガイドがいて、震災2ヶ月後には語り部ガイドを始めていた。4月に町を挙げての復興市を月1回始めた、ボランティア参加した人たちがリピーターになる仕組みを観光協会が作った。石巻でも観光ボランティアを受け付け手いる。」

その他の意見として・・・
○鱗形の丸い堤防を作ってはどうか?、
○撮影ヘリなどで、良い画像を大画面で提供して雨の日も楽しんでもらえるようにしては?
○大噴火を意識して住むのと、何も意識しないのとでは対応が違うと思う。
○防災は普通に生活しいると忘れていく。ジオパークに関係している人、ガイドが語って周知していく役目が大きい。
○バーチャル見て、酒飲みながら楽しく防災を考えるのも良いかも。
○岡田地区では「津波てんでっこ」と言う。岡田も津波で被害出ている。文学作品との関係、文化面の面からジオパークに取り組んでは? 等々・・・。

次々に出る意見に、まるで拡大運営部会をしている気分になったのでした。

面白かった・・・毎日でも語りたいです(笑)。

(カナ)








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伊豆大島における山がけ崩れ・土石流と降水量との関係

2015年02月12日 | 火山・ジオパーク
本日、大島町主催の年1回の防災講演会があったので参加して来ました。

講演会の表題は「伊豆大島における山がけ崩れ・土石流と降水量との関係」
講師は気象庁伊豆大島火山防災事務所長の加治屋氏です。

参加者は合計50名位だったとのこと。(写真は開始前)

最初の町長挨拶では「防災講演会は毎年1回行っているが、6年前の講演会をきっかけにジオパークが始まった。」という話があり、なんだか感慨深かったです。

土砂災害後、1年4ヶ月の間に、伊豆大島では31回の避難の配備態勢が敷かれ、そのうちの半分ぐらいが避難受け入れなどの実際の行動があったそうです。(関係者の方達、お疲れ様でした)

講演では、加治屋氏自身がジオパーク研究会主催の勉強会に参加して聞き取ったという「狩野川台風体験談」の朗読や・・・

伊豆大島の、雨の降り方と雨量、災害との関係が順を追って話されました。

火山噴火が地面を作っている伊豆大島では、溶岩の塊や粒、火山灰や土が層になって重なっています。そのために何段階かに分かれて水が染みにくい層ができるようです。

図の右側の、タンクを3つ重ねたような絵がその考え方を表現したもの。この土壌中に溜まっている雨の量の指数を「土壌雨量指数」と言うそうで、これには1~2週間前の降水も影響するそうです。

上下に重なるタンクの図を見て、土砂災害後に裏砂漠で見た風景が鮮明に蘇りました。
2013年11月1日、雨で人の背丈ほどの溝が掘れていた裏砂漠・・・

この時、崩れた面に何段かに分かれて、水が抜けたと思われる穴が空いているのを見て「地下水の流れはどうなっているのだろう?」と思っていたのですが、やっと納得ができました。

場所によって層の厚さも上に積もっている物も違うから、地下水の流れは、かなり複雑なのでしょう・・・。

すごいなぁ、火山。
神様が作ったものとしか思えない・・・。

土砂雨量指数と1時間降水量をグラフにすると、下記の図になるようです。

狩野川台風と台風26号の時の土砂災害の時は、他の大雨に比べ明からかな特徴があるとのこと。

そして土砂雨量指数のみでなく「危険な雨の降り方」があり・・・

平均60mm以上の雨が数時間連続して降り、その間の合計降水量が250mm以上で2回の土石流が発生しているようです。(赤丸が土石流、黄色が山で崖くずれ、青がどちらもなし)

今までも何度か教えてもらった「危険な雨の降り方」は「雨の終盤に最も強く降り、数時間続く」パターン。

「自分で危険な雨かも?と感じられる力を身につけられれば良いが、他にその時の雨量を科学的に知る方法はないのか?そういえば、現在の雨量計はどこに置いてあるのだろう?」と思ったので聞いてみました。

加治屋氏の回答は・・・
「現在気象庁の雨量計は4カ所(北の山、元町合同庁舎、泉津小学校グランド、差木地小学校グランド)他に火山研究や東京都の雨量計が設置されている。気象庁HPのアメダスで検索すると、1時間ごとに雨量計、メッシュで解析した雨量を見ることができる。」とのこと。

なるほど・・・。

簡単な雨量の計り方も教えてもらったので、今度、強風ではない大雨の日に計ってみようかと思案中です。科学の知識と動物の勘と両方を磨かなくちゃ!

お知らせ
明日、19時から開発総合センター1階 大会議室で『ジオパーク関東地区大会&全国研修会報告会」を行います。
報告者は、ジオパーク推進委員会の中林、船木、西谷の3名。
私は三陸ジオパークでの震災学習列車や、グループ討議などの様子を報告します。

伊豆大島の今後の参考になる内容もあるかと思いますので、お時間のある方は是非、聞きにいらしてください。
頑張ってプレゼン資料作りましたので~(ただ、まだ、声が出ませんけど・・・(^_^;)。

(カナ)


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トウホクノウサギ

2015年02月11日 | 哺乳類、爬虫類、他
今月の『広報おおしま』に大島公園のトウホクノウサギが白くなった とあったので見に行って来ました。
広報にも写真は載っていたのですが自分の目で見てみたかったのです。

ジャ~~~ン!!

なんちゅーかわいさ!!
耳の先、目、鼻が黒いほかは真っ白です。
こんなに白くなるんですね。
雪景色の中にいたらなかなか見つからないでしょう。
いつか野生の個体を見てみたいなぁー。


顔はキリッと凛々しいです。
これから少しずつ陽が長くなって茶色い毛になるんですよね。
それはそれでかわいいだろうな。


トウホクノウサギメインで行った公園ですが、フライングケージのアカツクシガモがやたら飛び回っていたので撮影しました。





















観察しているとどうもペア同士の縄張り争いらしい。
完全にペアが成立している1組が幅を利かせていて餌場に来るほかの3羽を追い掛け回していました。
自然界なら新天地に行くことができるのにね。


オマケ画像。
マガモが面白いカタチに!


                              がんま
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雪の三原山

2015年02月10日 | ツアー
体調を崩してしまった西谷に代わり、急遽、山へ行ってきました。

今日のゲストはお二人、7~8年前にグローバルでダイビングライセンスを取り
現在は、島でお仕事をなさっているSさんと、今朝の客船で大島に入られた元同僚のNさんです。

頂いたリクエストは”裏砂漠” 

昨日までの天候はどこへやら・・・ 雲は多めながらも気持ちの良い青空が広がりました。 




三原山はうっすらと雪化粧、裏砂漠へと続く道は所によりかなり雪が残っています。

雪化粧の三原山は、白と黒のコントラストが美しくその景色を見るだけで幸せな気分に浸れるのですが
それ以外にも色々な楽しみが有ります。

まずは、雪の上に残された動物の足跡



溶けて形が崩れ、判別不可能なモノもあるのですが
此処には、少なくとも4種類か5種類の動物が生息しているようです。

皆で、形や大きさ足の運び方等観察しながら、あれやこれやと想像してみました。

しかし、中にはまるっきり検討の付かないモノも有ります。

ちなみに、これはなんでしょう?

大きさは5センチ程、サルと言う意見が出ましたが皆さんは何を想像しますか?

何かを覗き込み写真を撮っています。


カメラの先にはコレ きっと東京では見られませんね。

大島でも、山に来なければ中々見られません。

風に吹かれたのか?曲がってるものや、50センチ程の大きいものも見られました。

溶岩地帯を抜けてキャニオンに向かいます。

さすがに此処まで来ると動物達の気配は無く、雪原には私たちの足跡だけ・・・。
キュッキュッ!と雪を踏みしめながら歩くのは、気持ちいいですね~。

キャニオン入る所でゲストの方がこんな石を見付けました。

「これ椅子にいいね」と言いながら、3人で交代で座ってみました。
高さはバッチリ!背もたれが有れば言うこと無しです。

キャニオン入口の壁面は、何時になくモウモウと蒸気が上がっていました。

火山が初めてと言うゲストの方から「すご~い!」と感嘆の声が上がります。

近付いて、生きている地球を肌で実感しているところです。


キャニオンを抜け、山肌に目をやると斜面には幾筋もの白いライン。

此処は、北東の風が吹き抜ける場所なのです。 風の強さが判りますね。

そんな風の強さを実際に体験してもらう為、櫛形山へ登りました。

私的には、最大の時と比べれば7割程度だと思ったのですがこんな場面も・・・。
なかなか立って進めません。
台風以外で、こんな強風を経験する事は滅多に無いかも知れませんね。

でも、後ろの方はVサインを出してます。(^^)v

歩き始めは少し雲に隠れていた富士山も、全体が見えてきました。

二人でなでています。 「富士山噴火しないでね~」って願ってるのかな?

お昼を挟んで、ツアーの〆は樹海です。
此処では大きな盛り上がりが2回有りました。

ひとつはこれ


真新しいタイワンリスの齧り痕です。

古い齧り痕との違いがよく判りますね。
ゲストの方は、齧り始めと終わりの部分を言い当てていました。 中々観察力が鋭いです。

そしてもう一つ盛り上がったのがツル

ツルの根の周辺に木は無いのに、高い木の枝先に巻き付いているのです。
どうやってツルは高い木の枝に巻き付いたのでしょう?

喧々諤々、様々な意見が出ました。 少し納得できそうな答えはこの二つ。

「元々は傍に木が有ったけど、木は枯れて倒れツルだけ他の枝に巻き付いて残った」
「はじめは地を這って進み、巻き付く相手を見付けて一緒に大きくなった」

皆さんも是非、樹海を歩いたら観察してみて下さい。

写真では見辛いかも知れませんが、こんなツルも有りました。

太くて古いツルの途中から新しいツルが伸びています。
ツルの世代交代といったところですね。

今日は久々に、謎解きをしながらの山歩き。 とても楽しかったです。
ご一緒してくださったお二人と三原山に感謝! <(_ _)> 柳場
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