トウダンツツジがちょうど見頃になっているので、尾張旭市の「どうだん亭」に立ち寄ってみた。表門には漢字で「満天星亭」とあったが、母屋は1723年に建てられた民家(旧浅井家居宅)を岐阜県飛騨市から移築したもので、建物の一部が国の登録有形文化財に指定されているという。庭園にはドウダンツツジとモミジが植えられており、春のドウダンツツジの開花時期と秋の紅葉時期には内部が一般公開され、見学に訪れる人が多いようだ。
東海地方の紅葉はもう殆ど落葉してしまったが、先週末、一宮市尾西歴史民俗資料館別館の日本庭園に名残の紅葉を見に立ち寄ってみたので載せておこう。ここは旧林家の明治時代の住宅を一宮市が資料館として買い取って管理しているもので、建物は江戸時代の伝統的な町屋建築の様式を伝えていることから、国の登録有形文化財建造物になっているそうだ。一般公開されている美しい日本庭園は、紅葉時期には訪れる人が多いそうで、もう10日ほど早かったら素晴らしい紅葉が眺められたようだ。今回は残念ながら行く時機をややを失してしまった。
なお、資料館においてあったパンフレットによれば、この林家の先祖は、織田信長の家臣であった林通勝の弟の3代目の縁者で、1605年に現在の名古屋市西区あたりからこの地に別家してきたそうだ。
岐阜県揖斐川町にある横蔵寺は、801年に創建されたという天台宗の古刹で、「美濃の正倉院」とも呼ばれているそうだが、西美濃の紅葉の名所でもある。11月下旬ではやはり紅葉のピークには遅く、すでに落葉が始まっていた。
東海地方の紅葉もそろそろ終盤を迎えたが、他に適当な被写体が見付からないので、ワンパターンながら、もう暫く紅葉の写真を続けることにする。
名古屋近郊では、瀬戸市の定光寺も近くて有名な紅葉スポットの一つだが、いつでも行けると思っているうちに紅葉のピークがやや過ぎてしまった。周囲を自然休養林に囲まれた静かな場所にある臨済宗の古刹で、尾張藩祖・徳川義直の廟がある尾張徳川家の菩提寺だ。