先月12日に蕾が膨らんで花弁が少しだけ覗いているマンサクを載せたが、あれから1か月半が経ち、今週初めに再訪したら花がちょうど見頃になっていた。萎びた花もいくつかあったから、やや満開を過ぎて終わりに近いのかもしれない。
アセビの花が咲き始まっていた。花はドウダンツツジのような釣り鐘状で、この時期にはけっこう見栄えがするから、公園にも観賞用としてよく植えられている。漢字では「馬酔木」と書くようにツツジ科の有毒植物だから、どの草食動物も、教えられたわけでもないのにそれをよく知っていて、ほとんど食べないそうだ。花がピンク色のアセビは、品種改良されたアケボノアセビだろうか。
ホトケノザが昨日載せたオオイヌノフグリの近くで咲いていた。ホトケノザもあちこちの道端や空き地でよく見掛ける雑草だが、葉の形が仏像の蓮華座に似ていることから名付けられたそうだ。誰がいつ命名したのか判らないが、昔の人は小さな雑草でも実によく観察していたものだと感心する。植物の名前には、他にも “なるほど” と思わせるものがけっこうある。
立春が過ぎても朝晩はまだ寒い日が続いているが、昼間はかなり暖かいからオオイヌノフグリの青い花がけっこう目立つようになってきた。明治時代初期に日本に入ってきたというヨーロッパ原産の帰化植物だそうで、道端や空き地でよく見掛ける雑草ではあるが、花は小さくても群生して咲いていると綺麗で、ハナアブなどの小さな虫も集まってくるから、このブログでは今までにもたびたび登場している花にひとつだ。
名古屋市守山区にある東谷山フルーツパークの植え込みでフクジュソウが咲いていた。例年より開花が少し早いらしい。フクジュソウは春を告げる花のひとつであり、漢字では「福寿草」だから、有毒植物ではあるが正月の縁起物の鉢植えとして飾られるようだ。