このところ遠くまで出掛けることがめっきり減ってしまったので、近くの公園を散策した時に撮ったありふれた花や虫の画像ばかりが続いている。花壇で咲いていたナノハナの残り花にきていたスジグロシロチョウだ。前回は去年の8月に載せたことがあるが、スジグロシロチョウは、名前のとおり翅に黒い筋模様があり、モンシロチョウよりやや大きいシロチョウ科の仲間だ。
愛知県森林公園の散策路脇に生えているセイタカアワダチソウの葉にオジロアシナガゾウムシがいた。体長1㎝ほどのこの甲虫は4年前の6月29日にも載せたことがあるが、通常なら食草であり産卵場所でもあるクズの葉や茎で見掛けることが多いのに、今回はどういう訳か、セイタカアワダチソウにいた。クズが茂るのはもう少し先で、まだ新葉も出ていないからかもしれない。
僅かに木漏れ日が差し込む散策路脇の日陰でヒトリシズカが咲いていた。長さ1~2㎝ほどの白いブラシ状の花序には花弁はなく、3本の雄蕊と小さな粒のような1本の雌蕊だけの小さな花が集まっている。よく目立つ短い紐状の白い部分は「葯隔」とか「花糸」と呼ばれるものだそうだ。ヒトリシズカとは何んとも優雅な名前を付けてもらったと思う。花序が2本あるフタリシズカというのもあるが、花の姿はあまり似ていない。ヒトリシズカの方が見栄えがすると思う。