梅雨の止み間に愛知県森林公園の南門前で見掛けたヒメシロコブゾウムシ。2年前の6月にもこのブログに載せたことがあるが、その時と同じ場所にいたから、彼らにとっては、ここが恰好の棲み処なのだろう。体長は1㎝あまりで、よく似たシロコブゾウムシよりもさらに小さいが、小さくても口が長くて象のように見えることが名前の由来だという。近寄ると危険を察知して落下し、死んだふりをして外敵から身を守っている。
公園の池のほとりの草むらにあまり見掛けないヒゲナガガに似た小さな虫がいた。調べてみたらツマキホソハマキモドキというけっこう珍しい蛾のようだ。長い名前ではあるが、翅を閉じて止まっている時の体長は1~1.5㎝くらいしかない。翅は濃い青色と橙色のメタリックのツートンカラーに銀色の斑点模様があって、なかなかお洒落な色の蛾だ。幼虫の食草はショウブだというから、菖蒲の生えている池の畔にいたのだろう。後肢を上に向けている姿が特徴的だが、外敵を欺くために触角に似せているという説もあるらしい。
オニグルミの葉に奇妙な姿をした虫がいた。遠目には枯葉の破片が付着しているように見えたが、周囲の葉が食べられていたので、たぶん何かの虫だろうと思って写真に撮っておいた。後で調べてみたらシャチホコガの幼虫のようだ。野鳥に襲われないように、こんな姿で外敵を欺いているのだろう。
ナガメ
2020-07-10 | 昆虫
幼虫も成虫も菜の花などのアブラナ科の植物を主に食害するカメムシだからナガメ(菜亀)と名付けられたそうだが、これは豊田市の愛知県緑化センターのハーブ園に植えられているイタリアンパセリに集まっていたナガメだ。背中の左右対称のオレンジ色の模様が何んとなく人の顔のようにも見える綺麗なカメムシだ。近くには幼虫もいくつかいたが、成長とともに背中の模様が少しづつ変化していくのだろう。
体調が悪かったわけではないが、外出自粛で時間は余るほどあったのについ怠け癖が出てしまい、ブログの更新を暫くサボってしまった。梅雨の止み間に近くの公園の散策路脇で先月末に撮った画像だが、取り敢えず、先ずはヤブジラミの花にいたアカスジカメムシを載せておくことにする。黒地に赤いストライプの模様が綺麗なカメムシだが、腹側は赤地に黒い斑点模様が付いているお洒落なカメムシだ。カメムシには臭いというイメージがあるが、まだ確認はしていないものの、このカメムシは臭くないらしい。