オナガガモの♂は長くスッと伸びた立派な尻尾が特徴で気品のある姿をしているが、♀の方はカルガモやコガモの♀のような縞模様のある地味な茶色をしているから、♀だけが単独でいるとどのカモなのか見分けがつかなくなってしまう。カモの仲間は雌雄の羽装がよく似ているのは少数派で、♂が派手な色や模様をしているのに、♀はどれも地味なのが多いようだ。
コガモの群れの中に羽の白い部分が他のコガモと違うのが1羽だけ混じって一緒に泳いでいたが、聞くところによれば、♂の肩の部分に白い縦縞のような筋があるのはアメリカコガモだという。まさか遠くアメリカから飛来したのではないだろうから、こういう毛色の違うコガモも日本に棲みついているのだろう。最後の画像で一緒に写っている大きな1羽はオナガガモだが、いつも同じ場所で一緒にいるから、種類は違っても仲が良い。
冬鳥たちはそろそろ北の方に帰っていく時季かもしれないが、ここのコガモは比較的遅くまで居ついているようだ。よほど棲み心地がいいのか、去年は夏になっても何羽か残っていたように思う。最初の画像2枚が♂で、後の2枚が♀だが、雌雄で羽の装いが全く違う。いつもは羽に隠れて見えないことが多いが、尻尾の近くの脇にあるワンポイント・アクセントの鮮やかな緑色の羽が綺麗だ。そういえば、昨日載せたカルガモにもコガモと同じところにダークブルーの綺麗な羽がある。
矢田川河川敷を散歩していた時に見かけたカモたちを載せておくことにする。いつもここでのんびり泳いでいるカルガモのカップルだが、背中の脇の羽に白い部分が多い方が♂だそうだ。
尾張旭市の森林公園を歩いていたら、「こどもの森」の芝生広場にトラツグミがいた。トラツグミは人影を見ると直ぐに逃げ隠れるほど神経質な筈だから、まさかこんな開けた場所にいるとは思わなかった。距離は僅か10mくらいだっただろうか。偶然にも鉢合わせたので、こちらよりも向こうの方が驚いて立ち尽くしていたのかもしれない。初めはキジバトくらいだろうと思って通り過ぎようとして、よく見たらトラツグミだったので、僅かの間しかなかったが、急いで何枚か写真に収めておいた。
ヒバリ
2014-03-25 | 野鳥
暖かくなってヒバリの囀りが聞こえるようになった。いつもの散歩コースである矢田川河川敷を歩いていたら、近くの草むらで甲高い声が聞こえてきたのだが、一面に生えている草との保護色になっていて場所が判からない。探しながらそっと近づいていくと鳴き止むので、直ぐ近くなのだろうと思っていたら、僅か1mほどの足元から一瞬の隙に急に飛び立っていった。外敵から身を守るために場所が判らないようにじっと潜んでいるのだろう。ヒバリはそれほど人に警戒心がある方ではないようで、暫くしたらまた近くに舞い降りてきて、様子を覗いながら、こちらの存在を意識しているように見えた。
メジロ
2014-03-24 | 野鳥
東谷山フルーツパークでは梅が満開かやや盛りを過ぎたくらいだったが、早咲きの桜も何本か開花しており、その枝を飛び交ってメジロが桜の花の蜜を吸いに来ていた。桜の木にはネームプレートが付けられていたと思ったが、種類や名前を確認してくるのを忘れた。
シナマンサクかもしれないが、守山区の東谷山フルーツパークに立ち寄ったらマンサクが咲いていたので撮ってきた。ちょうど満開なのだろう。マンサクもサンシュユと同じころに咲く春を告げる花の一つだ。縮れたリボンのような花弁が面白い。
昨日載せたウグイスカグラの近くに植えてあったサンシュユの花だ。サンシュユは中国と朝鮮半島の原産で、江戸時代に薬用として日本に入ってきたらしいが、ヤマグミという別名があるように、中国名では「山茱萸」と書き、その音読みからサンシュユという名前になったそうだ。線香花火を連想させるような小さな花で、秋には美味しそうな赤い実が生る。熟した実は甘くて美味しそうに見えるが、有毒ではないから食べられない訳ではないものの、聞くところによれば、いくつも食べたくなるほど美味しくはないそうだ。そういえば、冬になっても枝にたくさんの実が付いているのを見かけるから、小鳥も不味くてあまり食べないのであろう。サンシュユにとってみれば、小鳥が食べてくれないようでは種子を遠くに運んでもらえないと思うのだが…。
ウグイスカグラは早くから少しづつ咲き始める春の花で、小さくてあまり目立たない花だが、近付いてよく見れば、色もけっこう鮮やかでラッパ状の花もユニークだ。花や茎に毛がある方はヤマウグイスカグラと言うそうだが、これは毛のない方の普通のウグイスカグラだろう。このウグイスカグラは豊田市の愛知県緑化センターで咲いていたものだが、同じセンター内にあるヤマウグイスカグラはまだ蕾だったので、咲く時期にも少し違いがあるようだ。ウグイスカグラの花は、先端が5裂に分かれて雄蕊も5本だそうだが、4裂4本のものもあった。
春の花があちこちで見られるようになった。桜の話題はまだないが、いよいよ本格的な春の到来だ。豊田市の愛知県緑化センターで咲いていたアセビの花だが、ちょうど満開のようだ。
赤い色のアセビは品種改良された園芸種かと思っていたら、野生のアセビにも赤花があるそうだ。
赤い色のアセビは品種改良された園芸種かと思っていたら、野生のアセビにも赤花があるそうだ。