昨日載せたのとは別の場所にいたベニシジミ。余談ながら、最初の2枚に写っている黄色味を帯びた白っぽい花はウインターコスモスと言うそうだ。花壇などでよく見られる普通のコスモスはキク科コスモス属で、ウインターコスモス(別名:ビデンス)は、名前にコスモスと付いていてもキク科センダングサ属だというから、あの“ひっ付き虫”の代表格のセンダングサと同じ仲間なのだろう。センダングサの学名がビデンス(Bidens)だから、センダングサを品種改良してできた園芸種を花の形がコスモスに似ているということで「ウインターコスモス」という洒落た呼び名にしたのだろう。ウインターコスモスにもいろんな種類があるようだが、花が終わった後の実は、どれもセンダングサと同じような棘のある“ひっ付き虫”になるだろうか?。
ベニシジミもよく見掛けるありふれた蝶のひとつだ。春型と夏型で翅の表側の色合いが違い、春に発生するのは、名前のとおりオレンジ色の部分が広くて綺麗だが、夏型は後翅の褐色部分が多いから、やや地味に見える。この時期に見掛けるのは夏型で、それから産まれた卵が幼虫になって越冬し、来年の春に羽化して春型のベニシジミになるという。幼虫の食草は以前にも書いたように、どこにでも生えているタデ科植物のスイバやギシギシなどだから、世代を継いでいくには都合がいい。
愛知県森林公園植物園の散策路脇でコウヤボウキが咲いていた。丈が低いし花も小さな集合花だから草本のように見えるが、キク科としては珍しい落葉樹で、2年枝の先端に花をつける。高野山で茎を箒の材料として利用したことが名前の由来だという。種類は分からないが、花にはたくさんのガガンボが集まっていた。彼らの寿命は僅か10日ほどしかないらしいが、コウヤボウキの花が好みのようで、こういう光景をよく見掛ける。ガガンボに交じって、時にはハナアブも飛来する。
林縁などで見掛けるヒメウラナミジャノメ。ツマグロヒョウモンなどと同様に、この蝶もあちこちでよく出会うから、ネタ切れになるとたびたび登場する。前回は8月4日に載せたが、今回も前回とは別の場所で今月初めに撮った在庫画像だ。
最近はどこでもよく見掛けるツマグロヒョウモン。これも昨日載せたヒメアカタテハがいた公園の花壇にいた蝶だが、最初の2枚が♀で、後の2枚が♂だ。ツマグロヒョウモンは暖地性の蝶で、昔は東海地方では全く見られなかったのに、温暖化と共に生息域が北上し、今ではきわめてありふれた蝶になってしまった。幼虫の食草がどこにでも生えているスミレだし、園芸種のパンジーなどの西洋種のスミレ類も食べるというから、繁殖するのには好都合なのだろう。
ヒメアカタテハは1か月前の先月29日にも載せたが、これは尾張旭市の維摩池の傍にある小さな公園の花壇に来ていたヒメアカタテハだ。大型で強い台風が東海地方に近づいているが、人間社会でさえ時には大きな被害が出ることがあるというのに、蝶などの虫はどこでどうやって風雨から避難しているのだろうかと、余計な心配ながらいつも思う。
愛知県森林公園植物園のA湿地でウメバチソウが咲き始めたと聞いたので、生憎のどんよりとした曇り空ではあったが、見に行ってきた。3年前の11月15日やそれ以前にも接写した画像をたびたび載せたことがあるが、今回は望遠レンズでやや遠くから控えめに・・・(笑)。まだ咲き始めだから、これから暫くの間は見頃が続くだろう。最初の画像に写っている暈けた青いのは傍で咲いていたホソバリンドウの花だ。
昨日載せたのと同じ守山区の東谷山フルーツパークで見掛けた別のウラナミシジミ。ウラナミシジミは翅の表側の色が青いのが♂で、♀は青い部分が少なく灰褐色の部分が多いから、これは♀だろう。幼虫の食草はクズなどのマメ科植物だそうだ。
秋になるとよく見掛けるウラナミシジミ。去年も一昨年も載せたことがある翅の裏側の波模様が綺麗な蝶だが、それが名前の由来だそうだ。
そういえば、このブログを始めたのが2007年10月11日だったから、先週でちょうど10年経ったことになる。退職後の暇つぶしにでも・・・と、運動不足解消や惚け防止を兼ね、全くの思い付きで写真を撮ってブログに載せ始めたのだが、最近では時々更新をサボって休む日も多くなったものの、よくぞ10年も続いたものだと我ながら感心している。最初に載せた画像がコスモスだったが、それ以来、これまでに掲載した画像は1万枚以上にもなった。また、拙い写真を覗きに来ていただいている多くの方々の存在も継続の励みになったが、現在までに訪れていただいた方々は延べ26万人余りにも達した。あらためて感謝申し上げる次第である。いつまで続けられるか分からないが、いくつかの持病は抱えていても幸いにもまだ元気でいるし、体力と気力を維持しながらあと5年くらいは・・・と思っているところである。
4日前に尾張旭市の愛知県森林公園南門の傍の花壇で見掛けたウラギンヒョウモン。ツマグロヒョウモンの♂やミドリヒョウモンとよく似ているが、翅の色や模様からウラギンヒョウモンだと思う。この辺りでは、たまにしか見られないけっこう珍しい蝶だ。
愛知県森林公園北門近くに生えているヒヨドリバナにアサギマダラが来る季節になった。過去のブログを見たら、去年は撮っていなかったのか、一昨年の10月以来、ちょうど2年ぶりに載せることになる。数頭がヒラヒラと飛び交っていたが、暫く栄養補給で留まった後にまた南の方に渡って行くことになろう。