瀬戸市の海上の森の道路脇で見掛けたアカイロトリノフンダマシ。3年前の8月5日にも載せたことがあるコガネグモ科の小さな蜘蛛の仲間だが、名前から鳥の糞に擬態していると思っていたら、アカイロトリノフンダマシの場合は、どうやら嫌な臭いがあるテントウムシに擬態しているらしい。普通のトリノフンダマシやシロオビトリノフンダマシは明らかに鳥の糞に擬態しているように見える。いずれも数ミリ前後しかない夜行性の小さな蜘蛛だ。7年前の2014年8月14日にも載せたように、名前は同じアカイロトリノフンダマシでも斑点模様は同じで地色が黒い黒色タイプと言われているのもいる。
ススキにいたベッコウハゴロモ。卵で越冬するといい、幼虫は5月頃に卵から孵化して7~8月頃に成虫になるそうだ。成虫も幼虫もミカン類やクズなどに寄生して吸汁する。
クロアゲハのようだが、公園の湿った路上で水分やミネラルの補給をしていた。こんなに暑い日が続くと蝶も体力維持が大変なのだろう。クロアゲハは春から夏にかけて2~4回羽化するから、そう珍しい蝶ではない。幼虫はミカン類やカラタチの葉を食べて育つそうだ。
6月初めに豊田市の松平郷園地で撮った画像だから、かなり時機遅れになってしまったが、ノアザミの花で吸蜜していたスジグロシロチョウ。モンシロチョウよりやや大きいが、よく似ているから飛んでいる時は見分けがつきにくい。
2か月ほど前に瀬戸市の海上の森と豊田市の愛知県緑化センターにいたコジャノメとヒメジャノメだが、翅の裏側の眼状紋や縦の白帯模様から、初めの2枚がコジャノメで後の2枚はヒメジャノメではないかと思う。両者は非常によく似ていて区別がつきにくいから、もしかしたら違うかもしれない。
猛暑日が続いているので外出を控えていることもあって、また1か月近く更新が滞ってしまった。公園の生垣に絡みついていたヤブカラシの花にナミアゲハが来ていた。どこにでもいるありふれた蝶なのに、このところあまり見掛けないような気がする。気のせいだろうか。外出する機会が減っているためか、または、視力が落ちてきているせいなのかもしれないが、蝶だけでなく、他の虫もなんとなく少ないように思う。