豊田市の昭和の森の道路脇でシジュウカラが周囲の様子を窺いながら巣作りしていた。邪魔をしないよう、望遠レンズ越しに木の陰からそっと様子を見ていたら、モミジの木の樹洞にコケを咥えて頻繁に運び込んでいたから、巣の完成にはそれほど時間が掛からないかもしれない。順調にいけば、いずれ近いうちに産卵するのだろう。それにしても、車や人が直ぐ傍を通る目に付き易い道路脇なのに、カラスや蛇などの天敵に見つかってしまいそうだと思うが、他にもっといい場所がないのだろうか。スズメやツバメのように、人の近くの方がむしろ安全だと感じているのかもしれない。
シジュウカラの留守に、ヤマガラが巣を横取りしようと思ったのか、そっと巣の中を覗きに来た。もしかしたら、小鳥にとっては住宅難で、優良物件は奪い合いなのだろう。
3月末に撮った愛知県緑化センターのキブシの花だ。キブシは雌雄異株で、隣同士で並んで植えてある雌雄両方の花を撮ったつもりでいたが、よく見れば、いずれも雄花のようにも見えるから、何か勘違いして撮っていたのかもしれない。もっとも、両性花もあるようだから、実が生る頃に確認してみようと思う。もし覚えていたらのことだが、最近はあまりあてにはならない。
先週、豊田市の昭和の森での自然観察会「昭和の森を歩く会」に久し振りに参加したら、ギフチョウに出会った。“春の妖精”と言われているギフチョウだが、次第に数が減ってきつつあり、各地で保護活動が行われているようだ。今年は3月の寒さの影響で羽化が1週間くらい遅れており、あまり期待できないとのことがあったが、予想に反して、コバノミツバツツジが咲いているあたりで数頭を見ることができた。飛び方はゆっくりしているものの、まだ♂が縄張り争いをしているのか、なかなか花には留まってくれなかった。
花に止まることは少なくても、地面にはたまに降りて留まるが、口吻を伸ばしていないようだから、水分補給でもなさそうだし、日向ぼっこが目的なのだろうか。
公園の花壇のムスカリの花にビロードツリアブが来ていた。春にだけ見られる虻の仲間で、ホバリングをしながら長い口吻で花の蜜を吸っているのをよく見掛ける。いつも翅を高速で羽搏いて、相当なエネルギーが要るのではないかと余計な心配をするが、その方が俊敏に外敵から逃げられるからなのだろうか。成虫は春にだけ現われるそうだが、それ以外の季節はどうしているのだろう?。
この桜が咲いている名東区の香流川緑道は、桜の季節に関係なく、以前は我が散歩コースの一つであったが、家から歩くにはやや距離があって、ここ暫くは散歩に来ていない。 年と共に次第に遠ざかっていたから、実に久し振りだ。香流川の桜は、以前にもこのブログには何度も載せたことがあるが、地元の人にしか知られていない隠れた桜の名所だ。
3月下旬の寒さで遅れていた近くの桜が満開になったと聞いたので、2日前に見てきた。数日間の雨の影響もあったのか、少し散り始めていたものの、満開の桜は春を感じさせてくれる日本の風景だ。
豊田市の愛知県緑化センターで咲いていたヒイラギナンテン。先週撮った画像だから、今もまだ咲いていると思う。ヒイラギナンテンは中国から台湾にかけて分布し、近縁種はアメリカにもあるそうだが、日本にはかなり昔に観賞として入ってきたようだ。あちこちの公園でよく植栽されている。
先月末に撮った画像だが、1月18日に載せた時にはまだ蕾だった愛知県緑化センターのミツマタが咲いていた。ミツマタの樹皮は紙の原料になるというが、その多くは、今では海外からの輸入に頼っているらしい。これはたぶん観賞用の園芸種かもしれない。
先月中旬に撮った時機遅れの画像だが、豊田市の愛知県緑化センターのネコヤナギが花を開いていた。ネコヤナギは春の訪れを告げる植物のひとつで、開花前の銀白色の花穂が猫の尻尾に似ていることによるという。花はもう終盤だったが、開花前の花穂だけでなく、特に、逆光に輝いている蕊も綺麗だと思う。
フキノトウは早春に芽を出すはずだが、文字どおり、だいぶ薹が経っているとはいえ、木陰でフキノトウが出ていた。数日前に公園を散策していたら、逆光で綺麗に見えたので撮ったものだが、そろそろ栽培種の早生のフキが野菜売り場に並ぶ頃だろうに、今頃になってフキノトウを見掛けるとは思わなかった。
このところ昼間は汗ばむような日が多くなり、虻や蜂、蝶などが飛んでいるのを見かけるようになってきた。公園のナノハナ畑で飛んでいたミツバチは、殆どセイヨウミツバチのようだ。