去年も8月12日に載せた我が家の庭で咲いているサルスベリの花だ。木は小さいが今年もよく咲いている。漢字では“百日紅”と言うように、花期は長いし色が鮮やかだから真夏のこの季節にはよく似合う。何とも言えない独特の姿をした花弁と黄色の蕊が面白い。
ニンドウ(忍冬)とかキンギンカ(金銀花)の別名もあるスイカズラ(吸葛)。暫く前の2009年7月12日に載せたことがあるが、花は2つ並んで咲き、初めのうちは白いが、花が終わりに近づくと黄色に変わるから、同じ木に白色と黄色の花が混在していることがある。秋になると黒い実が生る。
我が家の庭に植えてあるガクアジサイの花が少し色付いてきた。去年の5月30日に載せたものと同じ株だ。まだ咲き始めたばかりだから、綺麗な淡いブルーになるにはもう少し時間が掛かるが、去年と同様に来週後半から来月初めには色が揃って見栄えが良くなる筈だ。アジサイの花が見頃になると東海地方も鬱陶しい梅雨が近づくのだろう。
今月初めに豊田市内の道端で見掛けた花だが、ヤブデマリのようだ。直ぐ手前に小川が流れていて傍まで近づけなかったため、対岸からは同じガマズミ科の仲間であるオオカメノキのようにも見えたが、花や葉の様子からヤブデマリで間違いないと思う。白い花弁のように見えるのは装飾花で、中央部分の小さな粒状に見えるのが花だが、ちょうど見頃になっていた。
2週間ほど前に近くの公園で咲いていたトサミズキ。花はヒュウガミズキとよく似ているが、ヒュウガミズキは花穂がトサミズキより短く蕊が黄色なのに、トサミズキは花穂が長く蕊が赤いから、これはトサミズキでいいだろう。名前に「ミズキ」と付いていても、ハナミズキのようなミズキ科ではなく、トサミズキもヒュウガミズキもマンサク科トサミズキ属だそうだ。
近くの公園の散策路脇で咲いていたアセビ。花はドウダンツツジのような釣り鐘状で可愛らしいが有毒植物だ。花がピンク色の品種はアケボノアセビまたはベニバナアセビと呼ばれる園芸種だそうだ。
近くの公園のサンシュユが満開になっていた。花は鮮やかな黄色で、線香花火のような蕊が特徴的だ。今月初め頃、初夏のような暖かい日があったせいか、今年は例年より早く見頃になっているように思う。寒さが残っている春先に見掛ける花だから、このブログでは過去にも今頃よく見掛ける花としてたびたび載せている。サンシュユは中国原産だから、日本でも漢字では中国名と同じ「山茱萸」。日本には江戸時代に薬用として入ってきたそうで、秋にできる赤い実の果肉を乾燥したものが漢方薬として使われるという。
我が家の玄関脇に植えてあるヒイラギナンテンが今年も咲いた。だいぶ前に植木屋さんに勧められて植えたものだが、陽当りが悪いから生育はあまりよくないのに、花は毎年けっこう咲いている。ヒイラギナンテンは、どういう訳か学名に “japonica” とあるのに中国南部から台湾にかけての地域が原産地だそうで、日本には江戸時代に入ってきたらしい。花も実もナンテンとは全く似ていないが、鋭い棘状の鋸歯がある葉がヒイラギによく似ていることが名前の由来なのだろう。
立春から2週間が過ぎたとはいえ、本来ならまだ寒さが続いている時期なのに、去年と同様にこのところの温かさのせいだろうが、公園に植えられているマンサクの開花がかなり進んだようだ。マンサクのリボンのような花弁は、何枚もあるように見えても一つの花に4枚だ。
ロウバイは年の初めの寒い時期に咲く花だから、このブログでは花が少ない今頃によく載せている。ロウバイの花は内側中央部分が赤紫色をしているが、ロウバイの変種または園芸品種と言われているソシンロウバイ(素心蝋梅)は、花の中心部が全て花弁と同じ黄色だ。いずれも中国原産で日本には江戸時代に入ってきたらしい。