いつも今頃になると見頃を迎えるハンゲショウだ。漢字では「半夏生」とか「半化粧」と書くようだが、どちらの説も意味をよく表している当て字のように思う。白くなった葉は後にまた緑色に変わるようだが、花に虫を誘うために白くなっているのだろうか。
あまり見掛けない小さな虫だが、クロハネシロヒゲナガという蛾の仲間らしい。名前には「クロハネ」と付いていても、翅は部分的に少し黒いだけで、全体に光沢があり金色に輝いているように見えた。躰は小さくても長い立派な“白い髭”のような触角が実によく目立って、ヒラヒラとゆっくり飛んでいたが、暫くすると葉陰に留まったので慌てて撮ったら、ややピンボケになってしまった。それにしてもいろんな虫がいるものだと感心している。
手元の図鑑には甲虫目・カブトムシ亜目・ゴミムシダマシ科・ハムシダマシ亜科に分類されているアカハムシダマシのように見えたが、違うだろうか。よく似たアカガネハムシダマシなのかもしれない。写真では大きく見えるが、実際には体長が1㎝くらいしかなかったから、メガネをかけていなかったら、たぶんうっかり見過ごすところであった。
カミキリムシの仲間のようにも見えるが、たぶんジョウカイボンだと思う。体長は1.5~2㎝くらいだっただろう。カミキリムシに似ていても、むしろホタルの親戚だそうだ。樹液などを好むカミキリムシと違って、ジョウカイボンの仲間は肉食だそうだ。
モモブトカミキリモドキではないかと思うが、タンポポの綿毛の上で2頭が場所取り合戦をしているように見えた。後から来た方が先にいたのを蹴落としてしまったようだが、実際はどうなのだろう。もしかしたら雌と雄が交尾をしようとしていたのかもしれない。
カメムシは臭いというイメージからあまり好まれない虫の一つだが、色が綺麗なのがけっこういる。図鑑を見ると、アオクサカメムシともよく似ていたが、これは全身が緑色で光沢があるからツヤアオカメムシだろう。
たぶんオジロアシナガゾウムシだと思う。カメラを近づけたら驚いたのか直ぐに逃げてしまったから、この2枚しか撮れなかった。名前から想像しても大きな虫のように思えるが、体長は僅か5~6㎜くらいしかない。クズの蔓にいたのを撮ったのだが、どうやらせっかく出会ったカップルの邪魔をしてしまったようだ。