公園で咲いていたローズマリーだが、ネットで調べてみたら、和名はマンネンロウと言うそうだ。芳香が強いために、“常に香りがする”という意味で「マンネンコウ(万年香)」と呼ばれていたのが、いつの間にかマンネンロウとなったらしい。漢字表記はどれが正しいのかよく分からないが、中国語表記と同じ「迷迭香(メイテツコウ)」とか「万年蝋」や「万年朗」などとなっていた。地中海沿岸原産で香辛料として利用されており、日本でもお馴染みのハーブに一つだが、いろんな種類があるので、どの品種なのかは分からない。








イタドリ
2011-09-28 | 草花
もう終わりに近いが、あちこちでイタドリ(虎杖、痛取)が小さな花を咲かせている。いつも散歩に行く河川敷には至る所に群落を作って蔓延っている。東アジア原産で、「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定されている“嫌われ者”の植物の一つだ。雌雄異株で、この花は雄花だ。草なのか木なのか分からないが、英語では「Japanese Knotweed」となっていたから、木のように見えても草なのだろうか。






アレチヌスビトハギは、名前のとおり空き地や道端などの“荒れ地”に蔓延る北米原産の帰化植物だ。花が顔のように見えて面白いが、実は強力な“引っ付き虫”で、ズボンの裾などに付くと取るのに苦労する。在来のヌスビトハギの花は、外来種ほど“人相”は悪くなく、花は小さく可愛いが、数は少ないものの、同じような“引っ付く虫”ができる。






たぶんヒレタゴボウ(鰭田牛蒡)でいいと思う。これも北アメリカ原産の水田雑草の一つで、湿った場所でよく見掛ける。名前の由来はよく分からないが、茎の葉が出ているところに翼があり実にも稜があるので、“鰭の付いた田圃の牛蒡”かもしれないと思っているが、別名のアメリカミズキンバイ(亜米利加水金梅)の方が、分かりやすく洒落ているのではないだろうかとも思う。ミズキンバイやキダチキンバイとよく似ているので、なかなか的確には区別が付かない。






水田雑草のタカサブロウ(高三郎)だろうと思うが、葉が細いようなのでアメリカタカサブロウかもしれない。種ができると違いが分かりやすいらしいが、花が咲いている段階なので、種はまだ暫く先になる。溝や池の周辺などの湿った場所で今頃はよく見掛けるので、ブログのネタがなくなった頃にはいつも登場しており、過去にも2008年9月22日、2009年10月18日、2010年10月27日と、毎年載せている小さな地味な花だ。それにしてもタカサブロウとは洒落た名前だと思う。名前の由来はよく分からないが、もしかしたら名付けた人の名前だろうか。ただ、アメリカタカサブロウとなると、「何だ?、それは!」となってしまう。






台風15号が去ったので、昨日の夕方、いつもの河川敷に散歩に出掛けてみたら、昼過ぎまで強い風雨が続いていたのに、日没前にはもう夕焼けが拡がっていた。名古屋では、台風の被害よりも一昨日の集中豪雨の影響の方が大きく、川の水量は既にかなり引いていたものの濁流の勢いはまだ強く、冠水した河川敷には取り残されたゴミが溜まって、豪雨の名残りがあちこちにあった。この辺りは大した被害はなかったが、この矢田川が合流している庄内川では、一部で氾濫して被害が出た。被災された方々にはお見舞いを申し上げる次第である。








グリーンピア春日井の花壇の片隅でクロタマホシクサが咲いていたので、昨日のシラタマホシクサと対比させて載せておこう。クロタマホシクサというのは俗称で、正式にはクロホシクサ(黒星草)というのが正しいようだ。草丈はシラタマホシクサに比べれば遙かに小さく10cmくらいしかない。微細な花がたくさん集まった直径5mmくらいの集合花で、シラタマホシクサと違って黒いのが特徴だ。シラタマホシクサを品種改良した園芸種かと思っていたら、シラタマホシクサと同様に、絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている希少な野草だそうだ。








ツマグロヒョウモンの雄は、昨日載せた雌に比べたらやや小さく、7月22日に載せたミドリヒョウモンとよく似ている。



雄同士で激しく争ったのか、他の昆虫に襲われたのか分からないが、この個体は右後翅が酷く損傷していた。それでもバランスよく元気に飛び回っていた。ツマグロヒョウモンは、幼虫や蛹で越冬するようで、成虫は冬には死んでしまうそうだから、傷ついていなくてももうあと2~3ヶ月くらいの寿命だろう。




雄同士で激しく争ったのか、他の昆虫に襲われたのか分からないが、この個体は右後翅が酷く損傷していた。それでもバランスよく元気に飛び回っていた。ツマグロヒョウモンは、幼虫や蛹で越冬するようで、成虫は冬には死んでしまうそうだから、傷ついていなくてももうあと2~3ヶ月くらいの寿命だろう。

よく見掛けるツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)の雌だが、雄は前翅の黒い部分がなく豹のような黒い斑点模様だけがよく目立つ。いずれも後翅の褄先が黒いのが特徴で、それが名前の由来でもあるようだ。元々は暖かい地方に棲む蝶だそうで、昔は殆ど見なかったのに次第に北上してきて、今では東海地方ではありふれた蝶の一つになっている。幼虫の食草はスミレ類だそうで、パンジーなどの園芸種のスミレが広く出回るようになったのも、ツマグロヒョウモンが生息域を広げている要因になっているとも言われているようだ。








ノギラン(芒蘭)と思われる花にバッタが留まっていた。こちらの様子を覗いながら花陰に隠れる仕草をするから、見ていると面白い。「邪魔するなよ!」と言われているようだったので、あまり観察もせずに早々に立ち去ったが、もしかしたらイナゴの仲間のハネナガイナゴ(羽長稲子)かもしれない。





