東海地方の紅葉もそろそろ終盤を迎えたが、他に適当な被写体が見付からないので、ワンパターンながら、もう暫く紅葉の写真を続けることにする。
名古屋近郊では、瀬戸市の定光寺も近くて有名な紅葉スポットの一つだが、いつでも行けると思っているうちに紅葉のピークがやや過ぎてしまった。周囲を自然休養林に囲まれた静かな場所にある臨済宗の古刹で、尾張藩祖・徳川義直の廟がある尾張徳川家の菩提寺だ。
「どうだん亭」は、尾張旭市の教育文化施設の一つで、よく手入れされた日本庭園にはドウダンツツジとモミジが植えられており、春のドウダンツツジの開花と秋の紅葉の時期には訪れる人が多いという。尾張旭市と言っても、道一つ隔てたところは名古屋市守山区で、市の境界が入り組んだ場所にある。
「どうだん亭」の母屋は、1723年に建てられた民家(旧浅井家居宅)を岐阜県飛騨市から移築したものだそうで、建物の一部は国の登録有形文化財になっているそうだ。以前から名前は聞いていたのだが、近くにありながら、今回初めてドウダンツツジの紅葉を見に行った。
永保寺庭園にあるこのイチョウの木は、昭和41年に多治見市の天然記念物に指定されており、平成4年に書かれた案内板には、樹高25.3mで樹齢670年となっていた。保永寺を開山した仏徳禅師(1332年没)のお手植えのイチョウだそうだ。