昨日載せたアリグモの近くで見掛けたアカシジミ。卵で越冬し、年1回だけ5~6月ごろに現れるゼフィルスとよばれるシジミチョウの一種だ。昼間はあまり活動せず、夕方になると活発に飛び回るから、この時はアジサイの葉陰で休憩中だったのだろう。幼虫はクヌギやコナラ、アラカシなど、ブナ科樹木の新芽を食べるから、成虫もそれらの雑木林で見掛けることが多いようだ。
アリグモ
2020-06-20 | 蜘蛛
公園の散策路脇のアジサイの葉にアリグモがいた。4年前の2016年6月にも同じ公園のアジサイの葉にいたのを見掛けたから、けっこう珍しい蜘蛛だと思うけど、この辺りにはたくさん生息しているのかもしれない。体長は1㎝くらいしかないから、よく見ないと蟻だと思って通り過ぎてしまうが、肉食系の蜘蛛が何んで蟻に擬態する必要があるのかと思ってしまう。
ボリジ
2020-06-16 | 草花
公園の花壇で咲いていたボリジの花。ヨーロッパ原産のムラサキ科の園芸植物だが、和名はルリヂシャ、またはルリジサで、英語名はborage だそうだ。園芸植物名としては、一般的にボリジと呼ばれているようだが、その名前の由来がネットで調べてみてもよく分からなかった。borageをボラージと発音し、それが訛ってボリジというのかもしれない・・・と勝手に推測している。花にはセセリチョウやハナバチの仲間がいくつか来ていたが、去年くらいから何んか虫が少ないくなっているように感じているが、気のせいだろうか。
先月25日に載せたタチカタバミと同じ仲間のムラサキカタバミ。花はタチカタバミよりもやや大きい。南アメリカ原産で、江戸時代に観賞用として日本に入ってきたそうだ。花は日光が当たっている時だけ開き、曇っている日や晴れていても夕方には閉じてしまう。ムラサキカタバミは他のカタバミの仲間と違って種ができないので、地中にある鱗茎で増えるそうだ。そのために同じ場所にまとまって咲いていることが多い。
道端で咲いていたキキョウソウだが、花がやや小さいヒナキキョウソウというのもあるので、もしかしたら同じ場所で咲いていた両方を一緒に撮ってしまっているかもしれない。キキョウソウは南北アメリカ原産で、日本には明治時代中頃に観賞用として入ってきたものが、1930~40年頃に雑草化して各地に広がったという。葉や花が段々重ねで付くことから、ダンダンギキョウという別名もある。
ノゲシ
2020-06-10 | 草花
4月下旬に散歩の途中で見掛けたので、全体の様子からノゲシだろうと思って撮っておいたのだが、よく見れば外来種のオニノゲシのようにも見える。最近では、両者の雑種で中間的な特徴を持ったアイノゲシというのもけっこう見られるらしいから、もしかしたらアイノゲシなのかもしれない。花はタンポポに似ているが、いずれにしろ、草丈はけっこう高く葉には棘もあるから、雑草というに相応しいような代表的な雑草だろう。載せるのがだいぶ時機遅れになってしまったが、花は春から初秋まで綿毛と一緒に長く咲いているので、必ずしも季節外れではないだろう。
ニワゼキショウによく似ているが、ちょっと違うように見えたので図鑑で調べてみたら、ニワゼキショウの仲間のセッカニワゼキショウというそうだ。愛知県森林公園の散策路脇で咲いていた。ニワゼキショウと同じ北アメリカ原産の帰化植物だが、花が白いから漢字では“雪花庭石菖”で、草丈も花もやや小さいことから、コニワゼキショウという別名もあるそうだ。