閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

善住寺のヤマモモ

2010-04-30 | 樹木・花木
豊川市萩町の善住寺にあるヤマモモの古木だ。樹高はそれほど高くないが、目通り幹回り2.7m、枝張り10mだそうで、生長が遅いヤマモモにしてはかなりの大木だ。案内板によれば、善住寺は1384年に創建されたものの、戦乱によって度々焼失し、その後、寺が復興された1615年にこのヤマモモが植樹されたと伝えられているというから、樹齢は400年くらいになるのだろう。

善住寺の裏山から寺に隣接する冨士神社にかけての一帯は、約2万本あると言われているコバノミツバツツジの群生地として有名なところで、実はこの日はコバノミツバツツジを見に行ったのだが、時機がちょっと早すぎて、肝心のツツジはまだチラホラとしか咲いておらず、やむなく善住寺の境内にあったヤマモモをついでに撮ってきた次第である。あれから暫く経って、コバノミツバツツジは、再訪することもなくもう終わってしまったので、また来年の楽しみとしておくことにする。





コメント

玉林寺のクスノキ

2010-04-29 | 樹木・花木
豊川市麻生田町の玉林寺に樹齢600年以上と言われているクスノキの大木がある。新城の吉祥桜を見に行った途中で、偶然にも遠くから大きな木が目に付いたので立ち寄ってみた。豊川市のホームページにある説明では、この大きなクスノキは、目通り幹回り8.63m、接地根周り19.30mにも及び、樹冠の広がりは18mもあるという。玉林寺が創建された1491年には、既に樹齢が100年ほどを経過していたそうで、豊川市の天然記念物に指定されている。樹高は判らないが、30m近くあるのではなかろうか。見上げると圧倒されるほどの大木だ。








コメント

新緑と桜

2010-04-28 | 公園・庭園
今年の“桜シリーズ”の最後は、新緑の若葉とのコントラストが印象的だった松平郷で見掛けた山桜を載せておくことにする。今年も先月下旬から今月中頃まで、東三河から奥三河にかけて、いろんな桜をずっと楽しませてもらった。来年もまた、いくつかの新しい桜との出会いを楽しみにしたい。





コメント

名倉川堤の桜並木

2010-04-27 | 自然景観
豊田市稲武町から国道257号を南下し設楽町に入ると、茶臼山高原道路の起点になる交差点角に道の駅があるが、その裏の名倉川沿いにかなりの距離にわたって見事な桜並木が続いている。聞くところによれば、その距離は5Kmにも及んでいるとか。ソメイヨシノと思われる桜はまだ若くて大きくはないので、知る人ぞ知る“名倉川堤の桜並木”という程度かもしれないが、この先何年か経てば、いずれ奥三河の桜の名所になるかもしれない。








コメント

石洞の桜

2010-04-26 | 自然景観
恵那市上矢作町石洞にある無名の桜だが、昨日載せた「新田の桜」から株分けされた桜だという。まだ歴史を感じさせるほどの大木ではないが、山と田圃に囲まれた丘の中腹に1本だけ立っているのでよく目立つ。去年たまたま通り掛かって、4月15日に載せたが、今年も気になったので、「新田の桜」を訪れたついでにまた立ち寄ってみたら、ちょうど満開になっていた。











コメント

新田の桜

2010-04-25 | 自然景観
恵那市上矢作町にある「新田の桜」は、樹形のよい巨大な一本桜の古木が実に見事な花を咲かせるので、毎年見に行っている。去年は4月14日に、一昨年は4月20日にこのブログに載せたが、樹齢450年の彼岸桜で、幹回りは4.5m、樹高は24mもある。「飛騨・美濃さくら33選」の一つに選ばれており、恵那市の天然記念物にも指定されている。











コメント (2)

奥矢作湖畔の桜

2010-04-24 | 自然景観
愛知県と岐阜県の県境になっている奥矢作湖の畔には、古い大きな桜があるわけではないし、桜の本数もそれほど多くはないと思うが、自生している山桜や県道脇に植えられたソメイヨシノなどが何本かあり、風光明媚なことから桜の名所の一つになっている。一昨年も4月14日にここの桜を載せたが、背景の山の緑や湖面の水色と桜のコントラストが映えて、美しい桜が眺められる場所の一つだ。この日はあいにくと曇っていたのが残念だ。








コメント

金龍寺の枝垂れ桜

2010-04-23 | 自然景観
設楽町津具にある金龍寺の枝垂れ桜だ。同じ設楽町内でも、福田寺の枝垂れ桜や八橋のウバヒガンザクラは見頃を過ぎていたのに、この金龍寺の枝垂れ桜は、まだ蕾が多く満開には1週間か10日くらい早過ぎたようだ。金龍寺の枝垂れ桜は、地元では「大秀桜」と呼ばれているエドヒガンザクラだそうで、愛知県指定の天然記念物になっている。樹齢は180年という説と300年という説があるようだが、明治初年にこの寺の大秀英仙和尚が大きな枝垂れ桜を植えたというから、樹高15m、根回り5m、幹回り3mという姿から察しても、樹齢300年という説の方が正しいような気がする。樹勢がやや衰えているようで、枯れ枝が目立っていた。











コメント

八橋のウバヒガンザクラ

2010-04-22 | 樹木・花木
設楽町田口から境川に沿って県道10号を津具に向かう途中に、「八橋のウバヒガン」と呼ばれている樹形の良い枝垂れ桜がある。1923年(大正12年)に植えられたというから、樹齢は90年くらいだろうか。幹回りが2.2m、樹高が7mだそうだ。4月10日に訪れたのだが、地元の人の話では、「もう1週間早く来ればよかった」とのこと。桜の開花や満開時期は年によっても違うし、場所が少し遠いこともあって、タイミングよく見頃の時に訪れるのはなかなか難しい。設楽ダムが完成すると、このあたりは水没予定地になっているらしいから、いずれ何年か先には、この美しい桜はもう見られなくなってしまうかもしれない。設楽町の天然記念物になっているというから、ずっと将来まで、ぜひ残していって欲しいものだ。











コメント

福田寺の枝垂れ桜

2010-04-21 | 自然景観
設楽町役場の裏の小高い山の中腹に、武田信玄と深い縁があると言われている福田寺があるが、その山門脇に樹齢150年~200年の枝垂れ桜がある。稲武町の瑞龍寺の枝垂れ桜の流れをくむ桜らしいが、高さが20mで幹回りの太さは1mほどの樹形の美しい桜だ。10日ほど前に見に行った時には見頃を少し過ぎてしまっていた。福田寺には、この枝垂れ桜の他にも、境内にヒガンザクラの大木が何本かあったが、これも満開を過ぎてやや色褪せていた。見落としていたようだが、寺の墓地には山桜の古木もあるらしい。








コメント

瑞龍寺の枝垂れ桜

2010-04-20 | 自然景観
東海地方の桜はもうとっくに終わっており、今さら桜の画像が続いても時季外れもいいところだが、今月初めに撮ってきた桜がまだ少し残っているので、せっかくだから載せておくことにする。

豊田市稲武町にある瑞龍寺の枝垂れ桜だが、10日ほど前に見に行った時の画像だ。時期になると新聞に紹介されるほど有名な桜で、愛知県指定の天然記念物になっている。植えられたのは江戸時代初期の1644~1647年頃だそうで、樹齢360~370年の古木だ。かなり枯れ枝が目立って、可哀想なくらい見窄らしい姿をしているが、それでも最近になって樹勢がかなり回復してきた方だという。平成15年現在の測定では、樹高が12m、幹回りが3.65mだったそうだが、今では先端が枯れてしまったようで、現在の樹高はそれより少し低いように思う。最後の5枚目に載せた姿の美しい枝垂れ桜は、瑞龍寺の裏の墓地にあったもので、花はややピンク色が濃く、案内板には何も説明がなかったようだが、おそらくこの古木の子孫なのかもしれない。














コメント

正法寺のイヌマキ

2010-04-19 | 樹木・花木
正法寺には、もう一つ豊川市の天然記念物に指定されているイヌマキの古木がある。イヌマキは雌雄異株だが、案内板によれば、天然記念物になっているイヌマキは、鐘楼脇にあるのが雌木で、本堂の傍にあるのが雄木だそうだ。雄木の方は雑木林の中にあり上手く撮れなかったが、雌木も雄木も、いずれも樹高が20m、幹回りが2.6mあり、樹齢は500年だそうだ。正法寺は千年以上の歴史があり、他にも多くの文化財が収められているそうで、由緒ある古刹のようだ。








コメント

正法寺の有楽椿

2010-04-18 | 樹木・花木
長福寺の直ぐ近くでちょうど見掛けた満開の桜につられて偶然にも立ち寄った正法寺の境内に、「有楽椿(ウラクツバキ)」という名前の古木があった。案内板によれば、織田信長の弟の織田有楽斎という茶人が好んだことからこの名前が付いたとかで、侘助系の「太郎冠者」という品種だという。樹齢が約400年で、豊川市の天然記念物になっている由緒ある銘椿だそうだ。

調べてみたら、織田有楽斎如庵(織田長益)は、織田信長の長男である信忠に仕えており、本能寺の変の時には辛うじて明智光秀軍から逃れて生き延びた後、信長の次男である信雄に仕えたようだ。関ヶ原の戦いには東軍に属して参戦し功績を挙げたそうだが、その後は、大坂城に入って豊臣秀頼の後見人をしていたとか。晩年は隠居して京都に住んだようだが、武将でありながら、千利休の弟子として、むしろ茶人として有名だったそうだ。犬山市の犬山城近くにある「有楽苑・如庵」という庵は、京都にあった有楽斎の茶室を移築したもので、国宝に指定されているという。織田有楽斎という名前も全く知らなかったが、そんな歴史的な謂われのあるツバキの古木が、たまたま立ち寄ったこの寺にあるとは思わなかった。








コメント

正法寺の桜

2010-04-17 | 自然景観
長福寺の桜を見に行った折に、たまたま通りがかった近くの正法寺の山門脇で咲いていたソメイヨシノだ。特別な桜でもない普通のソメイヨシノだが、綺麗に咲いていたのでついでに撮ってきた。








コメント

長福寺の山桜

2010-04-16 | 樹木・花木
豊川市赤坂町の長福寺にある樹齢300年の山桜だ。江戸時代の中頃に植えられたのだろう。幹回りは3.3mあるが、樹高はそれほど高くないので、おそらく幹が途中から折れたのか、または枯れてしまって、そこからまた新しい枝が伸びて現在の姿になったように想像される。豊川市指定天然記念物になっているそうだ。











コメント