去年は9月14日に載せたが、これは同じ岐阜県土岐市の「陶史の森」の湿地で1ヶ月ほど前に咲いていたホザキノミミカキグサ(穂咲きの耳掻き草)だ。草丈は10cm前後で茎は細く、花は5mmもないくらいだから見落としてしまいそうだが、花期はかなり長いようなので、秋が深まった今でもまだ咲いているだろう。




先月12日にタヌキモを載せたが、その仲間の食虫植物であるミミカキグサ(耳掻き草)だ。花は2~3mmくらいしかなく、タヌキモに比べれば遙かに小さいが、同じように湿地や水辺に生えており、地下茎にある捕虫嚢で動物プランクトンを捕食する機能を持っている。


イボクサ
2009-09-28 | 草花
水田雑草のイボクサ(疣草)だ。去年も9月19日に載せたが、坂折棚田の田ん圃の脇で咲いていたこの花は、それよりも濃い紫色をしていた。生育環境によって花の色が違ってくるのだろうか。真偽は判らないが、草汁を付けると疣が取れるというのが名前の由来だそうで、昔の人は、民間薬として言い伝えでいろんなことを試していたのだろう。






去年は田植えの頃に見に行った恵那市の坂折棚田だが、今年は秋の様子を見ようと思いながら、少し出遅れてしまった。ちょうど1週間前の画像だが、もう稲刈りが少しづつ始まっていた。狭い棚田でも、農作業は殆ど機械化されているようだが、農家の高齢化によって、これから棚田はどう維持されていくのだろうか。坂折棚田は「日本棚田百選」の一つになっている景観の美しい棚田だ。








ピンク色の小さな花はミゾソバ(溝蕎麦)とそっくりだが、これは葉の形が違うのでアキノウナギツカミ(秋の鰻掴み)ではないかと思う。葉はやや丸みがあって長細い。花がよく似た同じ仲間で葉が三角形をしたママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)という酷い名前を付けられたものもあって区別が付き難いが、小さな棘のある細い茎のザラザラした感じや長細い葉の形から、アキノウナギツカミとしておこう。アキノウナギツカミもママコノシリヌグイも、名前は茎にある棘に由来しているが、それにしても、いずれも何とも変わった名前を付けられたものだと思う。


アキノウナギツカミとは別のところで咲いていたよく似た花だが、もしかしたら、これがママコノシリヌグイかもしれない。葉や茎の様子を詳しく見てくるのを忘れたので全く自信はないが、茎に触った感じでは、棘が大きく鋭かったように思う。似たような植物の同定は難しい。



アキノウナギツカミとは別のところで咲いていたよく似た花だが、もしかしたら、これがママコノシリヌグイかもしれない。葉や茎の様子を詳しく見てくるのを忘れたので全く自信はないが、茎に触った感じでは、棘が大きく鋭かったように思う。似たような植物の同定は難しい。

シラタマホシクサ(白玉星草)の再登場だが、これは名古屋市緑区の大高緑地公園の湿地で咲いていたシラタマホシクサだ。前回は尾張旭市の森林公園で咲いていたものを9月5日に載せたが、あれから半月余り経っているので、花はかなり膨らんで大きくなり、微小な種も黒く熟してきたようだ。土壌が肥沃なのか、ここのシラタマホシクサは草丈が高いように思う。












ヌスビトハギの後は、同じ仲間のアレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)も載せておいた方がいいだろう。ヌスビトハギは、どちらかと言えば主に山地の林や薮の中で見られる目立たない野草だが、アレチヌスビトハギは、名前のとおり平地の空き地や道端などの“荒れ地”に蔓延る雑草だ。花の形はヌスビトハギと似ているが、大きさはヌスビトハギよりも大きい。去年も9月12日に載せたが、顔のように見える花が特徴的で、真ん中の2つの眼のような黄緑色の小さな斑点と蕊が収まっている突き出した下唇が面白い。北アメリカ原産の帰化植物だそうで、実が衣服に付くと強力な“ひっつき虫”になる嫌われ者だが、名前に似合わずピンク色の花は綺麗だ。








ママコナ
2009-09-18 | 草花
先週末の12日にシコクママコナを載せたが、これは面の木峠の木地師屋敷跡で咲いていた同じ仲間のママコナ(飯子菜)だろうと思う。いずれも花の色や形はそっくりで、シコクママコナは花の下唇にある2つの斑紋が黄色みを帯びているが、ママコナは殆ど白色だ。この斑紋がご飯粒のようだというのが名前の由来らしい。



