2年前の2017年6月17日にも載せたことがあるキアシキンシギアブ。漢字では「黃脚金鴫虻」と書くそうで、体長1㎝ほどの小さなハエの仲間(双翅目)だが、5~6月の短期間しか見られないようで、地域も限定的な希少種だそうだ。2週間ほど前に春日井市の築水池周回路脇の草むらで見掛けたのだが、顔(目)の様子から♀のようだ。金色の毛に覆われた身体は小さくても、輝かしさではナンバーワンの昆虫だろう。
春から秋まで1年に4~5回発生するから、どこでも普通によく見られるツバメシジミ。翅の表側が黒褐色をしている方が♀で、奇麗な青色をしているのが♂だ。翅の裏側は♀も♂も黒い斑点模様がある灰白色をしており、後翅先端には橙色の斑紋がある。後翅には尾状突起があり、それに因んで名前に“ツバメ”と付けられたそうだ。幼虫で越冬し、食草はシロツメクサやコマツナギなどのマメ科植物。
公園の散策路脇の草むらにいたコジャノメ。ヒメジャノメとよく似ているが、翅のややカーブした白いストライプ模様と名前の由来でもある蛇の目模様の数から、いずれもコジャノメだと思う。最後の画像では、後翅の目玉模様の数が1つ少ないようなのでヒメジャノメかもしれないが、元の大きな画像にはごく小さい模様が僅かにあるように見えるので、とりあえずコジャノメとしておこう。やや薄暗い林に中を好み、樹液や熟した果実、獣糞にはよく集まるが、花には殆ど寄ってこない。幼虫の食草はチヂミザサやカヤツリグサ、またはイネ科のススキなどで、幼虫のまま越冬するそうだ。
散歩の途中で出会ったシリアゲムシだが、翅の模様からいずれもヤマトシリアゲのようだ。名前のとおり、♂は尻の先端をサソリのように巻き上げているが、サソリと違って人を刺すことはないそうだ。2年前の9月25日にも載せたことがあるが、シリアゲムシにもいろんな種類がいる。
クヌギかコナラと思われる若葉の葉裏にいた非常に小さな甲虫だが、手元の図鑑で比べてみたら、ゾウムシの仲間のカシワクチブトゾウムシのようだ。ゾウムシの仲間にしては口吻は長くなく、体長は5mmくらいしかない。