閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

アリグモ

2023-07-23 | 蜘蛛
アジサイの花や葉の上にいたアリグモ。体長はオスが5~6㎜で、メスはやや大きく7~8㎜くらいだ。これらはいずれも上顎が発達しているからオスだろう。蜘蛛なのにクロオオアリとかクロヤマアリのような蟻に擬態しているそうだが、頭や顔は蟻とは程遠いように思われる。蜘蛛の脚は4対8本で昆虫は3対6本だが、アリグモは一番前の脚を昆虫の触角に似せて浮かせ、6本足のように見せているから遠目には蟻にそっくりだ。








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ゴミグモ

2023-06-10 | 蜘蛛
愛知県森林公園を歩いていたら、散策路脇のサルスベリの若葉にゴミグモの幼体と思われる蜘蛛がいた。小さくて何かよく分からなかったが、近寄ったら動いたので写真に撮って後で確認したらゴミグモのようだった。ゴミグモの仲間はけっこう種類が多いようで正式な名前は確かではないが、前方背面と後方に円錐状の突起があるし、色や大きさ、形態などの特徴から普通に見掛けるゴミグモだと思う。名前のとおり、垂直の円網に細かいゴミを集めてカムフラージュした巣に紛れて棲んでいるから、餌となる虫などの獲物には擬態して見つかりにくいが、ゴミの集まった巣網はけっこう目立つから見付けやすい。最後の画像は、近寄ったカメラに危険を感じたのか、糸を垂らして地上に生えていたクローバの葉に降りてきたところだ。








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アカイロトリノフンダマシ

2021-08-17 | 蜘蛛
瀬戸市の海上の森の道路脇で見掛けたアカイロトリノフンダマシ。3年前の8月5日にも載せたことがあるコガネグモ科の小さな蜘蛛の仲間だが、名前から鳥の糞に擬態していると思っていたら、アカイロトリノフンダマシの場合は、どうやら嫌な臭いがあるテントウムシに擬態しているらしい。普通のトリノフンダマシシロオビトリノフンダマシは明らかに鳥の糞に擬態しているように見える。いずれも数ミリ前後しかない夜行性の小さな蜘蛛だ。7年前の2014年8月14日にも載せたように、名前は同じアカイロトリノフンダマシでも斑点模様は同じで地色が黒い黒色タイプと言われているのもいる。











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マメイタイセキグモ

2020-08-11 | 蜘蛛
ブログにアップするのが遅くなってしまったが、先月22日にマメイタイセキグモという滅多にお目にかかれないという珍しい蜘蛛を見つけた。ススキの葉裏にいたのを偶然にも見つけ、撮った写真を拡大して蜘蛛だと分かったが、最初は小さなゴミか、もしかしたらトリノフンダマシかもしれないと思ったほどだ。大きさは3㎜くらいだろうか。今月初めに再び訪れ、蜘蛛の掲示板に写真を投稿して名前を問い合わせたら、マメイタイセキグモとの回答だった。図鑑やネットで調べたら、蜘蛛に詳しい人でもなかなか出会えない希少種で、愛知県では豊田市や日進市、岡崎市でしか見つかっていない絶滅危惧種だという。「マメイタ」というのは背中のイボイボ模様が“豆板”という駄菓子に似ており、発見者の井関さんの名前に因んでこの名が付けられたそうだ。粘球の付いた糸を投げ縄のように飛ばして餌を獲るという信じられないような特殊能力の持ち主だという。






前脚の間から覗いている小さな眼が写っている手前側が頭(顔)だ。




この画像はフラッシュを点灯させて撮ったためかもしれないが、蜘蛛の色がやや黒っぽく見える。もしかしたら別個体なのかもしれない。
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アリグモ

2020-06-20 | 蜘蛛
公園の散策路脇のアジサイの葉にアリグモがいた。4年前の2016年6月にも同じ公園のアジサイの葉にいたのを見掛けたから、けっこう珍しい蜘蛛だと思うけど、この辺りにはたくさん生息しているのかもしれない。体長は1㎝くらいしかないから、よく見ないと蟻だと思って通り過ぎてしまうが、肉食系の蜘蛛が何んで蟻に擬態する必要があるのかと思ってしまう。







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アオオビハエトリ

2019-07-10 | 蜘蛛
体調が悪かったわけではないが、すっきりしない天候のせいか何となく気力低調で、ブログの更新がまた暫く滞ってしまった。

先週末、気晴らしに出かけた公園でけっこう珍しい蜘蛛に出会った。ハエトリグモの仲間のアオオビハエトリだ。腹の模様から♀のようだ。体長は5mmほどしかない暗緑色の小さな蜘蛛だが、蟻に擬態しているそうで、斑模様の一番前の両脚を揺らしながら持ち上げて動き回る恰好は、蟻の触覚に似せているようにも見える。蟻に見せかけて蟻に近づき、主に蟻を餌にしているそうだが、身体の大きさが違うから、小さな蟻には仲間ではないと直ぐに見破られてしまうように思う。








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ビジョオニグモ

2018-12-29 | 蜘蛛
また暫く間が空いてしまった。1か月ほど前に撮った時機遅れの画像だが、バラの花で見掛けたビジョオニグモ。体長は1㎝くらいあり、♂ならもっと小さいはずだし、拡大画像で見た蝕肢の様子からも♀のようだ。背中の模様が美しいので“美女”の名が付いたそうだが、その模様が人の顔のように見えるから“人面蜘蛛”と言ってもいいかもしれない。あまり見かけないけっこう珍しい蜘蛛らしい。この鮮やかなオレンジ色のバラは、「アリンカ」という品種名だったと思う。








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コスモスの花にいた蜘蛛

2018-11-19 | 蜘蛛
先月末、愛知県森林公園南門の花壇の脇で咲いていたコスモスの残り花に、獲物を狙って待ち伏せしている小さな蜘蛛を見つけた。背中の緑色とその形から、3か月前の8月4日に載せたのと同じサツマノミダマシか、または、5年前の10月10日に載せたワキグロサツマノミダマシの子供のようだ。小さな虫はツマグロキンバエだろうか。獲物の正面から狙っても直ぐに相手に気付かれてしまうだろうと思っていたら、やはり寸前で獲物を捕り逃がしてしまった。小さくても翅のある虫の方が一枚上手のようだ。寒くなって虫が少なくなると、蜘蛛も餌の確保がさらに大変になるだろう。








(たぶんワキグロサツマノミダマシの♀かもしれない…?)

先週で白内障手術が両眼とも無事に終わり、お蔭で周りの風景が明るく見えるようになった。右眼の視力はかなり回復したものの、左眼は右眼ほどではないから、暫く慣れる時間が必要かもしれないが、乱視や老眼も一緒に治った訳ではないから、回復した視力に合わせていずれ眼鏡を作り直さなければならない。今までよりも鮮明に見えるようになったからといって、今後、このブログからピンボケ写真がなくなるということではない(笑)。
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アカイロトリノフンダマシ

2018-08-05 | 蜘蛛
先月末に海上の森で出合ったアカイロトリノフンダマシ。鳥の糞に擬態している蜘蛛だが、夜行性だから昼間は葉の裏でジッと休んでいたのに、運悪く変なオジサンに見つかってしまい、葉をめくられて写真に撮られてしまった。散策路脇の別々の場所にいた2個体だが、いずれも体長3mmくらいしかなかったから、もしかしたら♂かもしれない。去年も7月26日に♀を載せているが、ササやススキなどの葉裏にいることが多いから見つけにくいものの、散策中に時々出会うことがある。











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サツマノミダマシ

2018-08-04 | 蜘蛛
蜘蛛は怖そうな姿をしていて脚に棘がある種類が多いから、嫌いな虫の上位にランクされるかもしれないが、けっこう可愛らしい種類もいれば色の綺麗なのもいる。これはサツマノミダマシだと思うが、綺麗な緑色をしており、小さな頭に小さな眼が特徴の体長1㎝ほどの小さな蜘蛛だ。ウルシの仲間のハゼの実を“サツマの実”と呼ぶ地方があって、その未熟な緑色の実に似ているということから名付けられたようだ。








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シャガの花にいたハナグモ

2018-05-07 | 蜘蛛
大型連休に合わせた訳ではないが、更新を暫く休んでしまった。先月末に撮った画像だからやや時機遅れではあるが、豊田市の松平郷で咲いていたシャガだ。ちょうど見頃だった花には、ハナグモらしき蜘蛛が獲物が来るのを気長に待っていた。








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シロオビトリノフンダマシ

2017-07-27 | 蜘蛛

昨日載せたアカイロトリノフンダマシの近くにいたシロオビトリノフンダマシ。体長が7~8mmくらいで大き目だったから♀だろう。










20mほど離れた場所にいた躰がやや小さい別の個体。♂なら2mmくらいしかないはずだが、これも5~6mmくらいあったから♀だろう。トリノフンダマシの仲間は、どれも昼間は葉の裏などに隠れているので探しても見つけ難く、通常は出会うことが殆どないが、特に腰を屈めて探したわけでもないのに、昨日のアカイロトリノフンダマシを含めて、この日は偶然にも近い場所で3頭に出会った。いずれもササの葉の裏にいたが、彼らには笹薮が格好の安住の場所なのだろう。





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アカイロトリノフンダマシ

2017-07-26 | 蜘蛛

愛知県緑化センター駐車場の道路脇の草むらにいたアカイロトリノフンダマシ。去年の9月1日にも載せたことがある夜行性の蜘蛛だ。ササの葉の裏に止まっていたところを通り掛かりに見掛けたので、近寄って撮ったものだ。鳥の糞に擬態して外敵に襲われないようにしているというが、色がちょっと派手だから、敵を欺くにはちょっと目立ちすぎるようにも思う。







笹薮の中に入らないと頭の側が撮れなかったので、せっかく熟睡中(?)だったのに、葉を裏返して頭の側から撮らせてもらったものだ。体長が7~8mmあったから♀だろう。





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トリノフンダマシ

2016-09-01 | 蜘蛛

2年前の8月13日にも載せたことがあるアカイロトリノフンダマシが、愛知県森林公園のF湿地の傍の笹の葉の裏側に留まってジッとしていた。昼間は殆ど動かず、夜に網を張って活動するらしい。初めはテントウムシかと思ってよく見ずに写真を撮らなかったが、念のために・・・と確認しに戻ったらアカイロトリノフンダマシだった。天敵に両側の黒い斑点模様を目玉と思わせ驚かそうとているのかもしれないが、名前のとおり、小鳥の糞に擬態しているという蜘蛛の仲間だ。熟睡中を邪魔してしまったのかもしれない。








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ハエトリグモ

2016-08-12 | 蜘蛛

ハエトリグモの仲間だろう。嫌われ者の蜘蛛でも、近寄ってアップで見れば、躰の割に大きな目が可愛らしく見える。蜘蛛の眼は、多くの場合8つだが、中には6個とか4個というのもいるそうだ。 数が多ければ、それだけ視野も広くてよく見えるのだろうか。





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